桜(ソメイヨシノ)の韓国・済州島起源説は間違い!by 読売新聞

 

明治時代に、ケーベルという外国人が日本をおとずれた。
そして彼はこう言っている。

桜の花の頃こそ日本人を観察すべき時である。これこそ牧歌的哀歌的なる天性の最も明らかに現われる現象だからである。

(日本絶賛語録 小学館)

 

桜が咲くころになると、「日本人らしさ」がよくあらわれるという。
現代の外国人も同じことをよく言う。

 

でもこれは韓国人にも当てはまる。
春になると、韓国人の「らしさ」がよくあらわれるから。

「桜の花の頃こそ韓国人を観察すべき時である。これこそ根拠あいまいな韓国起源なる天性の最も明らかに現われる現象だからである」

 

雪がとけて春になると、韓国では「日本の桜(ソメイヨシノ)は韓国にその起源がある」という声があちらこちらからあがる。

いわゆる「韓国起源説」というもの。

韓国起源の対象となっている事物は日本のものが最も多く、現在も報道などを通して様々な事物に対して唱えられ続けており、特に『ソメイヨシノ韓国起源説』は、花見の季節になると、毎年のように韓国の各種メディアで報道され続けている

(ウィキペディア)

 

これが日本人を怒らせたりあきれさせたりする。
韓国がこんなことを毎年のように言っているから、「韓国嫌い」の日本人を増やしてしまうんだ。

 

ちなみに、今年はこんなすてきな春の便りが届いた。
下の記事は봄향기를 맡는 시간 という記事の機械翻訳。

日本の象徴ということができる桜の花の原産地はまさに我が国済州島(チェジュド)だ。 済州島(チェジュド)、漢拏山(ハルラサン)で自生したことで発見されたソメイヨシノは

これは韓国では当たり前の文だ。
だけど、日本人としては良い気分にはなれんわな。
酔いがさめてしまう。

 

桜(ソメイヨシノ)の韓国起源説については、ウィキペディアでもこれはありえないと否定されている。

おもに次の2つの理由によって、「韓国(済州島)起源説」は退けられている。

・ソメイヨシノは接木によってつくられたものだから済州島で自生していたということはまず考えられない。
・DNA分析によっても、韓国起源説はありえないことが確認された。

くわしくはウィキペディアを見てほしい。

 

 

最近ではウィキペディアだけではなく、権威ある機関や新聞社が韓国起源説を否定して話題になった。

今年(2017年)の1月18日には、「国立研究開発法人 森林総合研究所」が、「ソメイヨシノは韓国の済州島が起源」という間違いが広がっていることを指摘した。

‘染井吉野’など、サクラ種間雑種の親種の組み合わせによる正しい学名を確立

韓国の済州島産のエイシュウザクラが‘染井吉野’の起源とする説が示されるなど、サクラの分類に誤解や混乱が見られます。

 

この森林総合研究所の結論としては、「韓国の王桜と日本のソメイヨシノは、まったく別」ということで韓国起源説を否定している。
これもくわしい内容は上のリンクをクリックしてほしい。

 

これが今年(2017年)の1月のことで、さらに3月には読売新聞までも「ソメイヨシノの韓国起源説」を否定する記事をのせている。

これまでにも韓国起源説を非難したり否定したりすることは、ネットやメディアでおこなわれていた。
でも国立法人や読売新聞のような権威ある機関が、真っ向からこれを否定したのは珍しいと思う。
しかも立て続けに発表している。

韓国人のとなえる韓国起源説には目にあまるものがあって、日本や韓国で誤解や混乱が生じている。
森林総合研究所や読売新聞も、「さすがにこれは放ってはおけない」と考えたのかもしれない。

 

韓国がまちがったことを言っていたら、「それは間違いです」と指摘することは大切なことだ。

そうでないと、そのフェイクニュース(偽情報)が広がってしまう。
その結果、それを信じた人がバカをみることになる。

森林総合研究所がソメイヨシノの韓国起源説を否定したことについては、前に記事で書いたことがある。
なので今回は、読売新聞が韓国起源説の間違いを正したことについて書いていきいたい。

 

その記事は3月19日付の読売新聞にのっている。

「ソメイヨシノ」はどこからやって来たのか

 

「済州島のエイシュウザクラはソメイヨシノの起源だとする昔の説が韓国では今も信じられており」と、韓国起源説は誤解であるとしている。

その後、「韓国・済州島起源説が提唱された」背景について説明している。

これもまた、くわしいことは記事を読んでほしい。

大切なことはこれ。

勝木さんによると、国際組織の専門誌に論文を掲載したことで、学問的には「ソメイヨシノとエイシュウザクラは別物」ということが決着し、ソメイヨシノは純日本産であり、まさに「日本の桜」だと位置づけられるという。

 

読売新聞の記事の紹介はこれで終わり。

ようはこのことを頭に入れておけばいい。

「ソメイヨシノの韓国起源説は間違い。ソメイヨシノは純日本産であり、まさに『日本の桜』だと位置づけられる」ということ。

 

韓国人が時どき主張する「日本文化の韓国起源説」には、しっかり反論することがとても大事。
反論といっても、根拠のある事実を伝えるだけでいい。
それがシンプルだけど、もっとも有効なやり方だ。

韓国がすることに黙っていたら、問題はどんどん複雑化して大きくなる。
韓国起源説がエスカレートして、他の日本文化まで韓国の起源になってしまう。

日本人を怒らせて「韓国嫌い」にさせている大きな原因には、韓国起源説がある。

 

今、フェイクニュース(ニセ情報)が世界的な問題になっている。

間違った情報を事実として信じてしまった人がいたら、いつかその人が被害をうけることになるから、森林総合研究所や読売新聞のように、きっちり反論することはとても大事だ。

 

ちなみに、この記事のはじめに紹介した「ケーベル」ってこんな人。

ケーベル

ドイツの哲学者。ロシアに生まれ,横浜に没。モスクワ高等音楽院卒業後,イェーナ,ハイデルベルク両大学で哲学,文学を学ぶ。1893年東京帝国大学教授として来日,その教養と人格で学生を感化,大正期の知識人に大きな影響を与えた。

百科事典マイペディアの解説

倫理学者で思想家の和辻哲郎(わつじてつろう)も、このケーベルの影響をうけている。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。