日本の大転換!「移民の毎年20万人受け入れ」って大丈夫?

 

はじめの一言

「日本の職人は、本能的に美意識を強く持っているので、金銭的に儲かろうが関係なく、彼らの手から作り出されるものはみな美しいのです。自分の手仕事が認められなくても、美しく作らざるをえないのです。(アリス 明治時代)」

「日本絶賛語録 小学館」

 

今回の内容

・外国人がやってくる。
・外国人との「共生社会」で大切な2つのこと

 

・外国人がやってくる。

これからあなたの街にも、たくさんの外国人がやって来る!
かもよ。

2014年3月の産経新聞の記事で、日本政府が「移民を毎年20万人受け入れることを本格的に検討している」というものがあった。
これが実際に行われたとすると、それは国策の「大転換」となるらしい。

毎年20万人の移民受け入れ 政府が本格検討開始

現在、外国人労働者は高度人材などに制限されており、日本国籍を付与する移民の大量受け入れとなれば国策の大転換となる。

 

まあ今の日本では、少子高齢化が進んでいるからね。
このままだと、将来、日本で働く人が減ってしまうことは確実だし、そうなると税収が少なくなって、国の予算もなくなってしまう。

だからそれを乗り切る案として、外国人の移民の受け入れを考えているらしい。
でも、この案には不安もある。

だが、移民政策には雇用への影響や文化摩擦、治安悪化への懸念が強い。しかも、現在は外国人労働者は高度な専門性や技術を持つ人材などに限定しているが、毎年20万人を受け入れることになれば高度人材だけでは難しい。単純労働に門戸を開く必要が出てくる。

 

毎年20万年かは別として、これから、日本に来て働く外国人が増えることは間違いない。
このことは良いことか悪いことかは分からない。
けど、避けられないことだから、将来、自分が住んでいる都市にも外国人が増えるんだなあ、ということを考えておくことは大切だと思う。

 

P1000286

 

これまでの記事で、「多文化共生社会」についてネットで調べていて、気になったことがある。
日本人の側に、外国人の受け入れの努力を求めているものがすこく多い。

「日本人は、隣人として外国人を受け入れる必要がある」
「日本人が、多様性を受容することが大事である」
といった感じで。

 

でも、実際に外国人が多くいる「多文化共生社会」の浜松市に住んでいると、「そのためにも、外国人の側にしてもらうことがあるだろう」と、思ってしまう。
日本人側の努力も必要だけど、順序としては、まず、外国人の側が「市民」となる努力をする必要があると思う。

 

IMGP0274

 

・外国人との「共生社会」で大切な2つのこと

これは、個人的な意見。
さっきも書いたけど、これからは、自分たちの街に外国人がたくさん住むようになるかもしれない。
そのさい、市町村の役所には、外国人にも次の二点を守ってもらうように、強く訴えた方がいい。

・税金をしっかり払う。
・「これだけは守ってほしい」という市民の常識に従って行動する。

 

外国人が、観光旅行で「お客さん」として来るのならいい。
でも、同じ地域で住民として一緒に生活するのなら、この二つを守ってもらわないと、共生は難しい。

 

「隣人として外国人を受け入れる必要がある」「多様性を受容することが大事である」ということだと、実際には、日本人の側が一方的にがまんすることになりそう。

 

これまでの自分の外国人とのつき合いから、「これは、絶対にやらないでほしい」「私は、こうしたことに怒っている」ということを、はっきり伝えた方がうまくいくと思う。
「受け入れることが必要」「受容することが大事」という言葉を見たら、自分の考えや不満をはっきり言葉にして伝えることが苦手な日本人には、「何かあっても、文化の違いだから、しかたがない」と、我慢をためこんでしまわないか心配になる。

 

特に中国人なら、日本人が「失礼かな」「強く言い過ぎかな」というぐらいで言うのがちょうどいい。
中国で中国人が注意する時の言葉や態度は、日本人の想像を超えている。
外国人にとっては、丁寧に遠まわしに言われると、分かりづらくて、迷惑だと思う。

 

外国人がこれらを守って「同じ納税者」や「同じ市民」になった上で、日本人の側が、「隣人として外国人を受け入れる」「多様性を受容する」という努力をすることで、「多文化共生」がうまくいくと思う。

 

全国有数の「多文化共生社会」の浜松市では、残念ながら、先ほどの二つの条件は、守られていない。
浜松市の「市民としての常識」なら、「車を運転するなら任意保険に入ってください」というのがあると思う。

ボクの周りのドライバーの日本人は、100%入っている。
でも、外国人には任意保険に入っていない人が多いと、一般市民は思っている。
実際、それは、事実だと思う。

 

そうなると、共生は難しい。
「外国人に車をぶつけられた。けれど、その人は任意保険に入っていなかった。だから、車の修理費が出ない。仕方がないから、自分が数十万円の修理費を出す」といったことでは、日本人も外国人も互いに認め合う「共生社会」の実現は、難しい。

 

とはいっても、今の浜松市はそんな状態だけどね。
それでも、多文化共生社会をやっている。

 

日本政府が、これから「毎年20万人の移民を受け入れる」という大転換を実際にしたら、自分が住んでいる街がどう変わるかは分からない。

 

いろんな国の人との出会いが増えるというメリットはある。
それとともに、「車をぶつけられても、修理費は自分で出す」「自分が住んでいるアパートから出て行くことになった」といったトラブルは起こると思う。

外国人を受け入れるなら、その市がコントロールできる範囲、現実的に、受け入れ可能な人数を受け入れてほしい。

 

 

よかったらこちらもどうぞ。

多文化共生社会って?その問題とは?まずは、税金を払いましょ。

外国人との共生の課題って? 浜松市の理想は高く、市民の意識は低く

多文化共生社会の課題とは? 綺麗な言葉は、役に立たない。

今のうちに知っておいた方がいいよ。外国人との共生社会 メリットと課題

 

コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。