海外旅行に行くと、こんなたくましい旅行者と出会うことがある。
「ゲテモノを見つけたら、できるだけ食べるようにしてます!」
「ゲテモノ食い」という言葉は失礼かもしれない。
でもボクが会った旅行者の感覚としては、外国人が日本で納豆や卵かけごはんに挑戦することと大きく変わらない。
日本から来た旅行者ができるだけ現地に近づこうと努力している、ということ。
ボクの場合、東南アジアでヘビやカエルを食べたことがある。
昆虫では中国でサソリのフライを食べた。
海外を旅行していると、昆虫食を見ることがある。
今回はその昆虫食について書いていきたい。
今、国連が世界に昆虫食をすすめていて、日本でも昆虫食が広がりつつある。
今の日本で昆虫食がどれだけ進んでいるのか?
そんなことを書いていこうと思う。
あと数十年後もしたら、昆虫が日本人の日常食になるかもしれない。
北京で見たサソリやタツノオトシゴのフライ
これはまだいい。
でも、これから出てくる写真はわりと「閲覧注意」のものが多い。
今、地球にどれだけの人間が住んでいるか?
その答えは約76億人。
でも、これからさらに増える。
国連の報告書によると、2030年には86億人になって2050年には98億人に増える。
そして2100年には、世界の人口は112億人に達するという。
くわしくは時事通信の記事を検索してみてください↓
「世界人口2100年に112億人=印、7年以内に中国抜く-国連報告書」
人口が増加すると困った問題がおこる。
「食べ物がなくなってしまう!」
人が増えたとしても、それに応じて食べ物も増えることはない。
このままでは将来、人類は食糧難におちいってしまう可能性が高い。
そんなワケで、国連では昆虫食をすすめている。
海外旅行をしていると、現地でに昆虫食べを見る機会がある。
カンボジア人はクモを食べていたし、韓国人はポンテギというカイコの蛹を煮たものを食べていた。
世界的な女優であるアンジェリーナ・ジョリーは、おいしそうなカンボジアのクモの食べ方を紹介している。
“You want to share a spider?” – Angelina Jolie cooks bugs in Cambodia https://t.co/5mSi3VNErT pic.twitter.com/OZ12DjpyJD
— BBC News (World) (@BBCWorld) 2017年2月20日
「海外旅行に行くと昆虫食を見るなあ」なんて思っていたら、最近では日本でも昆虫食が身近なものになってきている。
たとえば、少し前に「AbemaTV/原宿アベニューより」で昆虫食を特集していた。
1900種類以上の昆虫が食用として扱われ、20億人の重要な栄養源となっている。そんな昆虫食は、世界の食糧危機を救う食材として国連も推奨しており、注目度が高まっている。
昆虫食の文化がないヨーロッパでも、近年、普及に向けた動きが出始めている。例えばスイスでは5月、食品に関する法律が施行され、昆虫をレストランで食べられるようになった。
この番組では「ゴキブリカレー」を紹介している。
画像は、上をクリックして見てください。
東京でゴキブリ入りのカレーを食べるイベントがおこなわれたらしい。
ゴキブリといえば日本人の天敵のはず。
「どうやって殺すか?」という駆除の対象でしかない。
でもそんなゴキブリが人間の食べものになるとしたら、これはもう画期的。
牛や豚にかわって、ゴキブリによってタンパク質を摂取するようになったら、まさに革命的。
日本人にとってゴキブリ入りのカレーはかなりハードルが高いと思う。
でも東京でそれを食べるイベントがおこなわれて、テレビでゴキブリカレーを堂々と放送しているとか、時代は本当に変わった。
昆虫食のイベントは、浜松のような地方都市でもおこなわれている。
2015年8月4日付の浜松経済新聞の記事から。
浜松・入野の「のヴぁ公民館」(浜松市西区入野町)で8月8日、昆虫を捕まえて調理し食べるイベント「セミをとって食べる」が開催される。
このイベントではセミを油で揚げて「セミフライ」をつくって食べたという。
ちなみにセミフライを食べるというこのイベントは、今回が初めてというわけではない。
前年に開いたところ、好評だったということで二回目の開催となった。
記事を読むと、セミのフライはカリカリしておいしいらしい。
ボクもゴキブリカレーはダメだったけど、セミならたぶん食べられる。
長野県の人たちはすでに時代の先をいっていて、こんなイナゴの佃煮なんかの昆虫食が盛ん。
ところで、なんで人は昆虫を食べることに抵抗を感じるのか?
その理由は「虫を気持ち悪いと感じるから」ではなくて、「虫を食べないから気持ち悪いと感じてしまうのだ」ということらしい。
文化人類学者のマーヴィン・ハリスは、「食と文化の謎(岩波書店)」でこう書いている。
「わたしたちが昆虫を食べないのは、昆虫がきたならしく、吐き気をもよおすからではない。そうではなく、わたしたちは昆虫を食べないがゆえに、それはきたならしく、吐き気をもよおすものなのである」。
昆虫には問題も罪もない。
人間が昆虫を食べないから、それはきたならしく、吐き気をもよおすものに感じてしまうのだ。
・・・・と、頭で理解することと、実際にやることはまったくちがう。
これは南米を旅行している神田 敬大さんという日本人の動画。
日本でどれだけの人がこんなことができるのか?
これを食べられるというのがすごい。
ボクには見るだけでも拷問。
でも、日本の街でこんな光景を目にする日が来るかもしれない。
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「飢え」が変えた食文化。日本と世界(ドイツ・カンボジア)の例
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