日本人のぼくが外国のコンビニに行くと、日本のコンビニとの違いをよく感じる。
逆に外国人が日本のコンビニを見たら、母国のコンビニとの違いに気づく。
日本人が海外のコンビニで感じるがことには不満が多いと思う。
逆に、外国人の友人に日本のコンビニのことを聞くと、「とても良いですね」といったほめ言葉がよく出てくる。
中国人の旅行者が日本のコンビニをのぞいたら、どんなことを思うか?
サーチナの記事(2017-07-27)にそんなことが書いてある。
日本のコンビニを訪れて感じた「イノベーションの結晶」=中国報道
中国人から見ると、日本のコンビニは次のような点で中国のコンビニとは違っている。
・販売されている商品の種類がとても多い。
・イートインコーナーで休憩することができる。
中国のコンビニ商品には飲食物が多い。
だから日本のコンビニで、靴下や風邪薬まで売っているのを見るとビックリする人もいるらしい。
さらに、日本のコンビニでは商品の管理がしっかりされている。
賞味期限の切れた弁当を売っていることがないから、確認しなくても安心して食べることができるという。
中国のコンビニ弁当は、きっとオーナーの人間性に大きく左右される。
また日本を旅行したある韓国人は、日本のコンビニスタッフのサービスの良さを「異次元」と表現している。
Record chinaの記事(2017年7月27日)から。
コンビニエンスストアや飲食店での従業員の親切度はもはや「異次元と言っていい」とつづった
ちなみにこの旅行者は、韓国と日本とのいろいろな違いに驚いている。
日本では停止線を守らない車はないし、韓国でよく聞いた車のクラクションを日本では一度も耳にしない。
彼にとって日本での日々は、「毎日がとにかく驚きの連続」という。
最近、タイ人と香港人とランチをを食べに行く機会があった。
そこで彼らにも日本のコンビニについて話を聞いてみた。
この2人が共通して言っていたことは、「日本のコンビニにはトイレがある!」ということ。
それを聞いて、ボクが海外に行った時にそれで困ったことを思い出した。
韓国やバンコクで尿意を感じてコンビニに行ったけど、トイレがない。
「ここのコンビニにはないんだ!」
と思ったら、タイや韓国のコンビニにはそもそもトイレなんてものがなった。
タイ人はこんなことを話す。
「タイではトイレが有料なのは当たり前ですね。駅のトイレや公衆トイレを使うときはお金がかかります」
たしかに。
そこが日本とは違う。
タイを旅行中、「やばい!」と思って駅のトイレにかけ込んだら、お金を払わないと中に入ることができないことに気づく。
「間にあわないっ!」なんてかなりあせりながら財布を出してがあった、おばちゃんにコインを渡してなんとか無事にことをすますことができた。
そんな旅の瞬間があった。
タイでは公衆トイレだけではなくて、MBKという有名なショッピングモールのトイレまで有料でこれにも驚いた。
日本の感覚でいえば、イオンのトイレが有料のようなもの。
そんなタイ人と香港人の彼らからしたら、日本のコンビニが便利すぎて驚いたという。
トイレを無料で使うことができる。
しかもそのトイレには、トイレットペーパーが確実にある。
タイや香港だったら、すぐにトイレットペーパーが盗まれてしまうという。
さらにコンビニのトイレは本当にきれい。
いつも清潔であるためには、マメに掃除をしなければいけない。
トイレが詰まったらその対応をする必要もある。
タイや香港だったら、最低賃金に近い時給でそこまでの仕事をやる人はいないという。
トイレを維持するためにはお金も時間も手間もかかる。
彼らからしたら、そうしたことを無料で提供している日本のコンビニが本当にすばらしく見える。
タイ人と香港人の話を聞いていたら、コンビニスタッフの労働をタダと思う方がおかしいと感じるようになってきた。
日本のコンビニではトイレを無料で使うことができる。
でも無料だからといって、それを当たり前だとは思ってはいけない。
こんなサービスを提供してくれるコンビニがある国は、世界でもそうはないはず。
中国の言葉に「飲水思源(いんすいしげん)」というものがある。
「井戸の水を飲むときには、井戸を掘ってくれた人の苦労を思え」という意味。
無料でトイレを使うときは、そこれをきれいに維持してくれている人に感謝して使うようにしたいと思う。
ちなみに「飲水思源(いんすいしげん)」という言葉は、周恩来首相が田中角栄首相に言った言葉として有名だ。
1972年に日中国交正常化のために田中首相が中国を訪れている。
その田中首相を迎えた周恩来首相が、「飲水思源」の言葉を使っている。
おまけ
バンコクの街並み。
こちらの記事もいかがですか?
人類最古の公衆トイレ。古代ローマの温泉とプライバシーという考え
コメントを残す