韓国のソウルを旅行していて感じたこと。
それは「ソウルのコンビニって、めっちゃコンビニエントじゃん!」ってこと。
街を歩いると、ビックリするほどたくさんのコンビニがあって本当に便利。
まわりを見渡せば、たいていコンビニが視界に入ってくる。
宿の近くにも必ずコンビニがあったから、便利なことこの上なし。
旅行者にとってはありがたいけど、あれだけのコンビニがあったら、競争が激しくてオーナーは大変だろう。
そんな経験があったから、韓国紙の聯合ニュース(2017/08/08)の記事を読んで納得がいった。
韓国ではコンビニが急増していて、今では人口当たりの店舗数が日本を超えたという。
関連業界によると、昨年末時点での韓国のコンビニ店舗数(上位6社)は3万4376店舗となった。人口1491人当たり1店舗のコンビニがあることになる。 今年3月末時点での日本のコンビニ店舗数は約5万6160店舗。人口2226人当たり1店舗となり、韓国が約1.5倍多い。
韓国では1989年に初めてコンビニが登場した。
セブンイレブンがソウルに店を出して以来、コンビニの快進撃がはじまる。
今の韓国でもっとも多いコンビニはCUで、韓国全土に1万1949もの店をかまえている。
ボクも韓国を旅行中、このCUには何度もお世話になった。
ちなみにCUは、もともとはファミリーマートだった。
いろいろなことがあって、ファミマは韓国から撤退している。
そのへんのことはBusiness Journalの記事に書いてあるから、興味のある人は読まれよ。
ファミマが悲しくなるけど。
ファミマの韓国撤退に当たっては、BGF側が「もう日本企業の世話にならなくてもいい」「韓国コンビニ業界のナンバー1が、日本のナンバー3に学ぶことはない」と啖呵を切ったとの話も伝えられており、ファミマが説明するように韓国のコンビニ規制だけが原因でないことは、業界では常識だったという。
人口当たりのコンビニの店舗数は、日本より韓国のほうが上。
だけど、一店舗の「コンビニの質」では日本のほうが上。
これはボクと日本に住んでいた韓国人の結論っす。
韓国のコンビニはそこら中にあるから、すぐに行くことができる。
その点は便利なんだけど、韓国のコンビニにはトイレがない。
「トイレに行きたくなったらコンビニへ」というボクの常識が、韓国では一切通じなかった。
「やべえ」と思ってコンビニにかけ込んだけれど、トイレがない。
「このコンビニにはないのか!」と思って別のコンビニに行っても、またしてもない。
コンビニはたくさんあるけど、トイレのあるコンビニがどこにもない!
「韓国のコンビニにトイレはないのがふつう」ということは、かなり後になってから知った。
日本のコンビニに慣れていると、これがけっこう不便に感じる。
「トイレがない」という違いはかなり大きい。
日本に住んでいた韓国人に言わせると、逆に「日本のコンビニがすごいんです」となる。
日本のコンビニにはトイレがあって、そのトイレにはいつでもトイレットペーパーが用意されている。
しかもそのトイレットペーパーは、取りやすいように三角形に折りたたんである。
掃除も手を抜かないから、トイレがとてもきれい。
「日本にトイレに慣れてしまった人が韓国の公衆トイレを使うと思うと、気の毒になりますね」と言う。
これと同じことを香港人やタイ人も話していた。
個人的に日本と韓国のコンビニの違いで気になったことに、店員の接客態度がある。
ハッキリ言わせてもらおう、韓国のコンビニ店員はサービスがきわめて悪し。
店に入って店員と目が合っても、その店員は何も言わずにすぐ目をそらしてしまう。
そして壁にもたれかかって、スマホをいじっている。
「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」なんて言葉は、そのときの店員の気分次第。
この時は「ひょっとして、彼は日本が嫌いなの?」と疑ってしまったけど、そんなことはなかった。
ちょっと前の韓国のコンビニでは、店員の態度はそれがふつう。
今の韓国のコンビニやカフェの店員も、日本人から見たら「サービスや愛想が悪っ」と感じると思う。
まえに3人の韓国人と居酒屋で飲んでいた時に、日本と韓国のコンビニスタッフの態度の違いが話題にでた。
「でもそれは仕方がないんです」と、3人ともコンビニ店員に理解をしめす。
「彼らは本当に安い時給で働いているんですよ。韓国の店員に、日本のコンビニのような高いサービスを求めてはダメです。韓国の店員なら、お釣りを間違えないぐらいの計算能力とレジのお金を盗まないぐらいの倫理感があったらいいんですよ」
ハードルの設定が低すぎないかそれ。
でも、こういうところが韓国人の「情」というものなのだと思う。
韓国人には、相手の事情が分かれば、多少のことには目をつぶるという寛大なところがある。
それが韓国人の「情」だと思う。
だけど、自分の事情を説明しても相手に理解してもらえなった場合は、たぶん怒り出す。
それと、情を重視してルールを軽視することもあると思う。
彼らの話を聞いていて、他にも感じたのは韓国人の国民性「ケンチャナヨ精神」だ。
日本人は細かいし厳しい。
最低時給で働いている人にも、笑顔・あいさつ・サービスなどを要求する。
でもこの3人の韓国人は、そんなことを気にしない。
店員がスマホをいじっていてもあいさつをしなくても、「そんな細かいことはいいじゃないですか」と笑う。
日本人の「まあ、いいか」の範囲がとてつもなく広がると、韓国人のケンチャナヨ精神になる。
心が広いことはいいことだけど、そのいい加減さがいろいろな問題を起こしてもいる。
韓国のコンビニの「質を上げるより量(店舗)を増やす」という発想も、ケンチャナヨ精神が関係していると思う。
でも、「情」があってケンチャナヨの彼らでも、日本のコンビニで買ったお菓子を見て、韓国の菓子メーカーに激怒していた。
韓国企業の不誠実については、この記事をご確認ください。
日本を旅行した韓国人、韓日の「お菓子の違い」に怒ってなげく。
韓国でのコンビニバイトの悲惨さについては、この記事をどうぞ。
韓国 残虐なアルバイト事情(feat.時給低すぎ&給料踏み倒し)
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