韓国人は日本をどう見てる?② 韓国人との上手なつきあい方

 

はじめの一言

「日本の漆は極めて美しい一種のワニスで、湿気や熱湯に強い。これらの中には、貝殻、象牙、金、銀などで象眼を施し、驚くべき精巧さを持つ模様をつけたものもある。また、小さな姫箪笥ほど優美なものはない。(アルミニヨン 幕末)」

「イタリア使節の幕末見聞録 講談社学術文庫」

 

今回の内容

・日本に対する「文化的優越感」
・韓国人とのつきあい方

 

・日本に対する「文化的優越感」

韓国の教育では、日本に対して「文化的優越感」をもたせることを目標にしている

そんなことを前回に書いた。

そのことは韓国の小学校の歴史教科書を見たらわかる。

「韓国の歴史教育が古代史において文化的優越感を堅持することを目標」にしていると、ハッキリ書いてある。

その歴史教科書の内容は下のとおり。

(先生は)「わが先祖は発達したわが文化をとなりの日本に教えてあげたと言い」

「王仁は百済の文化を日本に教えてあげた学者である。彼は『千字文』と『論語』などの本を日本に伝えてあげ、日本にながく暮らしながら、日本国王と王子の先生になって学問をおしえてあげたりした。
そうして、日本の人びとに漢文と儒学がわかるようにつとめた。今も日本人は、王仁を日本文化の先生として崇めているし、彼の功績をたたえる遺跡があちこちに残っている」

高句麗の文化を日本に伝えてあげた曇徴

「わかりやすい韓国の歴史 明石書店」

 

韓国では、「古代、発達していたわが文化をとなりの日本に教えてあげた」という考えが常識としてある。

このことについて、呉善花さんという韓国人がこう書いている。

韓国は父親である中国から教えてもらった文化を弟である日本に教えてやったーこれが中国・韓国・日本の関係を発想する基本にあります。

(日本の驕慢・韓国の傲慢 徳間書店)

 

こうした韓国の「日本への文化的優越観」は、韓国に住んでいる日本人も感じ取っている。

韓国の日本大使館で働いてた韓国通の日本人は、こう言っている。

韓国は、もともと日本に対して「後進国」という認識を持っていたのはないかと見られるきらいがあります。韓国人に言わせると「朝鮮半島から日本に文化が伝えられた」わけです

(つきあいきれない韓国人 渡辺晶)

 

韓国の日本に対する「文化的優越感」は、日本文化の受け入れにも影響を与えている。
韓国はずっと、日本の大衆文化を受け入れてこなかった。

 

1994年には、駐日韓国大使から韓国本国に対して「もはや日本の大衆文化を受け入れてもよい時期が来ているのではないか」という提言があった。

これに対して韓国では、「まだ日本の文化を受け入れるべきではない」という否定的な見方が多かったという。

先ほどの呉善花さんは、韓国が日本文化を拒否した理由をこう述べている。

日帝三六年という深い傷があるからだけではない。日本文化に対してわが文化の優越性を密かに自負したいからである

(ワサビの日本人と唐辛子の韓国人 呉善花)

 

「われわれは、日本に文化を伝授してきたという文化の優越性を誇るべきである」という心理が働いていたらしい。

呉さんは「すべての韓国人が日本文化をこんなふうに思っているわけではない」とも指摘している。

 

 

「われわれは、日本に文化を伝授してきたという文化の優越性を誇るべきである」

そんな考えが一般的に定着している韓国であれば、こんな人物が登場してもおかしくはない。

洪 潤基(ホン・ユンギ)
韓国外国語大学校教養学部日本文化担当教授。

韓民族優越主義に基づいた様々な韓国起源説を主張している

「くだらない」の語源は「百済ない」で、「優秀な百済の文物がないことはみすぼらしいこと=百済・ない」が「くだらない」の起源であると主張している。

(ウィキペディア)

 

この人が「くだらない=百済ない」の言い始めらしい。
困ったもんだ。

 

台湾にあった韓国旅行のガイドブック
「韓流」という言葉はもともとは台湾の言葉だった。

 

・韓国人とのつきあい方

「古代では、韓国の文化は日本より進んでいた」という考えが韓国社会の常識としてあったから、「くだらない=百済ない」という説は自然に受け入れられたのだろう。

その結果、ボクの友人のように「くだらない=百済にはない」というかん違いをする韓国人を生んでしまう。
*詳しくは前回の記事を読んでください。

 

でもそう言っている本人は、それが正しいと思いこんでいた。
だから自信ありげにこう言う。

「日本語の『くだらない』という言葉は、『百済にはない物は、価値がない』ということからできたんですよ」

このときの対応が困る。
この誤解を正すか?何も言わないでニコニコしているか?

「どうせどこかで間違いだったと気づくだろうし、かん違いしたままでいるのも良くないだろうなあ」と考えた。

ということで、このときは「そういう説もあるね」ということと「『くだらない』と『百済』は、関係ないと考えた方がいいよ」ということを伝えた。

「くだらない=百済ない」と頭から信じていた彼女は、「そうなんですか!」と驚く。
でも教えてもらったことには感謝していたから、言って良かったと思う。

 

彼女が気にしていたのはこんなことだった。

「今までこの話をしたとき、日本人の友だちはだれも何も言いませんでした。だからこの話が正しいと思っていました。日本人の友だちは、間違っていると知っていて、何も言わなかったんですかね?」

う~ん、それはボクには分からんよ。

その日本人も、「くだらない」という言葉の語源を知らなかったのだと思う。
そんなことを知っている日本人なんて少ないだろうし。

「それならいいですけど。知ってたのに、教えてくれなかったらショックですね」

彼女はボソリとそんなことを言う。

良かった、言っといて。

 

 

韓国人の日本に対する「文化的優越感」からくる誤解は、他にもある。

別の韓国人の友人は、京都の広隆寺にある弥勒菩薩像を古代の韓国(朝鮮)からきたものだと信じていた。

ウィキペディアではこの像について、以前は新羅から伝来したものとする説が有力だったけれど、日本で造像された可能性も出てきたことから、結局どこでつくられたかは断定できないと書いてある。

このことは「韓国人の日本偽史(野平俊水)」にも詳しく書いている。

 

このときも、それを彼に言うか言わないか迷った。
結局、「はっきり分からないけど、そういう可能性はあるね」ということは伝えた。
このときも彼は「そうなんですか?」と驚いていたけど、教えてくれたことには感謝してくれた。

韓国人とつき合うときは、自分が思っていることをはっきり伝えた方がうまくいく。

韓国人をよく知る日本人は、「韓国人とどうつきあうか」ということについてこんなアドバイスをしている。

これはとても参考になる。

・外国人についても、感情表現をストレートにする外国人が好まれるようです。

・韓国人からは「日本人は恥ずかしがり屋の人が多いせいか、自分の意思をはっきり表さないし、何を考えているかわからない」「おいしくない料理でも、とりあえずおいしいと言う人が多い」「文句があっても言わない」と言われました。韓国人の自己主張ははっきりしていますから、韓国人が日本人を見れば明らかにそう見えると思います。

「何を考えているかわからない」というのは、日本人に対する不信感にもつながる場合があり得ます。

(つきあいきれない韓国人 渡辺晶)

 

ボクの経験からも、韓国人とのつき合いでは「配慮はほしいけれど、遠慮はいらない」と思う。

 

 

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2 件のコメント

  • 韓国の歴史教育が日本に対する文化的優越感を目標にしているかどうかについては知りません。
    しかし、韓国人がそのような優越感を持っているのは事実です。
    古代の日本文化を形成する上で、韓国から渡った渡来人たちが影響したとも思っているし、仏教のような文物を伝えたんだと思うからです。しかし90年代に韓国で日本の文化を開放しなかった理由はそこにはありません。
    韓国人は日本人が性的に非常に開放的なので日本文化を開放する場合、韓国の保守的な社会秩序がひどく破壊されることを恐れ、「日本文化はあまりにも残酷だ」という意識と「扇情的すぎる」という固定観念があったからです。人種的にほぼ70%~80%が同じという同質性にもかかわらず、韓国人は日本人と非常に異なると考えています。それが日本文化の全面開放を嫌った理由です。

  • いまも韓国では地上波で日本語の歌やドラマを放送することができません。
    日本では韓国の歌でもドラマでも何でも放送しています。
    この状態が早く変わることを願っています。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。