日中逆転?!驚きの技術力。日本製品が中国製品に抜かれる日は近いかも。

 

まあ、まずは上海の街並みを見てくださいな。

 

すでに上海を知っている人なら当たり前の街並みですね。
だけど、人によっては「上海がここまでの大都会だったとは!」と驚くかもしれない。

ボクが初めて上海に行ったのは20年以上前のこと。
その時から今まで、上海は本当に変わり続けている。

「ドッグイヤー」という言葉は上海のためにある言葉のようだ。

ドッグイヤー

IT関連技術の驚異的な進歩を表現する言葉。犬の一生は人間の約1/7であることから、1年が数年分に相当するという意味で使われる。

「ASCII.jpデジタル用語辞典の解説」

単純にいって、ふつうの7倍のスピードで進化や変化をしているということ。
上海の発展はそれ以上の速さかもしれない。

 

上海だけではなくて、今、中国が急成長している。

ボクが中国旅行で感じた大きな変化に「高速鉄道」があった。
高速鉄道は日本でいう新幹線のこと。

これを読んでいる人が中国旅行に行ったら、たぶんこの高速鉄道のお世話になると思う。
これは本当に便利。
時間は正確だし、なんてったって速い。

日本の新幹線とほとんど同じ。
そん色がないのだ。

ボクが中国で初めてこの高速鉄道に乗ったときの感想はまさに「衝撃的」の一言。

この高速鉄道の建設で中国人の果たした割合がどのていどだったのかはおいといて、「中国で新幹線が走っている!」なんてことは、20年前は想像もできなかった。

 

でもこれを上回る列車が中国で登場するかもしれない。
それが高速鉄道の上をいく「高速飛行列車」というもので、その速さは驚きの時速4000キロ。

400キロちゃいまっせ。4000キロですよ。
時速4000キロというのは飛行機の4倍の速さだという。

本当にそんなものが中国の大地を走るのだろうか?

でも、「中国航天科工集団公司」という企業がそんな「まさか」を可能にするために研究を始めた。

くわしいことはこのニュースポストセブンの記事(2017.09.27)をどうぞ↓

もはや技術大国、中国で時速4000km高速飛行列車の研究開始

 

むかしは「中国にマクドナルドができた!」ということで驚いていたのに・・・。

 

日本が開発を進めているリニアモーターカーの最高時速は600キロ。
中国はそれをはるかに超える時速4000キロの列車の実現に向けて走り出している。

そんなニュースを知った日本人の反応はこんな感じ。

「ホントにできるの?」と懐疑的な人。

「はいはい完成してから発表してねw」

「いつ爆発するんですか?」

「速度だけいわれてもな」

「空中分解するんじゃね?」

 

こういう意見は予想していた。
でもボクの予想以上に多かったのが、「そのうち、日本の技術力は中国に抜かれるんじゃないか?」といった危機感をあらわすコメントだった。

「そろそろ負けを認めて、挑戦していかないと中国に吸収される。」

「中国は官主導で何だかんだやれてるところは本当に凄いし、進歩し続けてる
日本のMRJは何なんだ?ITだってもう完全に抜かれてるだろ」

「良いものはみんな中国製だの時代がくるな」

「中国がガンガン追い上げてきてるのは事実
日本も追いつかれないようにしないと、10年、20年後には酷いことになってそう」

「中国のことは置いておいて科学技術における日本の地位が下がってることは事実」

 

「中国製品はどんどん日本製品に追いついている。もう、抜かれたものもある」

ここ20年の間に、いろいろな国を旅行していてそう感じることが多くなった。

 

最近、たまたまPRESIDENT Onlineのこんな記事(2017.9.27 )を読んだ。

カンボジアで中国に敗れる日本のしょぼさ

日本が「しょぼい」のかは別として、カンボジアで日本製品の存在感は薄くなって中国製品が台頭していることは間違いない。
今のカンボジアでは、特に家電製品で、日本製品は中国製品や韓国製品に太刀打ちできない状態にある。

多くのカンボジア人が日本に感謝しているのは確かだが、同国における現在の日本の存在感は私たちの想像よりもはるかに小さい。家電用品店では韓国のLGや中国のハイアールばかりが並び、電子ガジェット市場もファーウェイやZTE(中国)、サムスン(韓国)などの独壇場だ。

カンボジアで中国に敗れる日本のしょぼさ

これはカンボジアだけではない。
タイやインドでも、日本製の家電は中国製や韓国製に押されている。
というか、ハッキリ言って負けている。

 

 

日本人が「中国製」と聞いて思い浮かべるイメージは、こんな感じだと思う。

「パクリばっか」
「メイドインチャイナは質が悪い」

でもそれは、「現時点では」というだけのこと。

 

 

↑いろいろとツッコミどころ満載の中国のパクリ商品。

「日本製品=質が高い」というブランドイメージを利用している。
下が本物の日本製品。

オアイリマーヤス VS アイリスオーヤマ、ファイッ!

 

 

今の中国人に話を聞いても、「中国製品=低品質」「日本製品=高品質」というイメージがあって、日本人のものづくりの能力には尊敬している中国人は多いという。

「だから、中国人の反日なんて大したことはないんですよ」

そんなことを言っていた中国人のガイドもいた。

「テレビで反日感情をあおる『抗日ドラマ」を流してますけど、私の親戚はそのドラマを東芝のテレビで見ていますから」

笑ながらそう言っていた。

 

抗日ドラマ
「天皇陛下」という文字が見える。
「日王」と書かないだけマシだけどね。

 

中国人は戦争中のかつての日本は嫌いだし、反日感情もある。
でも、日本製品は別。
中国製のものとはちがって、壊れないし性能もいい。
だから日本人に対して認める気持ちはある。

でも、そんな中国人も今は減っているはず。
中国製のテレビで抗日ドラマを見ている中国人はきっと増えている。

 

 

ちょっと前に「中国人による日本製品の爆買い」が話題になった。
でも最近では、「中国人が爆買いを奪った」ということが話題になっている。

2016年には、訪日中国人が日本で電化製品を買わなくなっていることが明らかになっている。
*具体的なことは下のレコードチャイナの記事を見てください。
日本での爆買いがなくなった大きな理由に、中国製品の質の向上がある。

調査における電気製品には、爆買いの対象だった電気炊飯器も含まれているが、中国メディアの中華網はこのほど、中国人旅行客が日本メーカーの電気炊飯器を買わなくなった背景には、中国メーカーの電気炊飯器の品質が向上したことにあると主張した。

電気炊飯器「爆買い」 減った中国人客、その理由とは

中国製品について、「メイドインチャイナww」「いつ爆発するんですか?」なんて言っていられる世代は、今の日本人が最後になるかもしれない。

 

社会主義国家・中国での競争はとても激しい。
銀行員もこんな感じで、能力によってランク付けされ、窓口で公開されている。

 

これが中国の高速鉄道

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。