スペインに、FCバルセロナというサッカーチームがある。
世界最高レベルの名門クラブで、ウィキペディアにはこんな説明がある。
2016年の時点で6クラブのみであるビッグイヤーの永久保持が認められているクラブの1つであるほか、スペイン国内で主要タイトル3冠を達成した史上初めてかつ唯一のクラブであり、ヨーロッパのクラブとしてはそれを2回に渡り達成した史上初めてかつ唯一のクラブである。
このバルセロナが、10月24日にスペイン国王杯でレアル・ムルシアと対戦した。
で、3ー0で勝った。
「バルセロナがサッカーの試合に勝った」ということだけなら、大したニュースにもならない。
常勝軍団がまた勝ちを重ねただけのこと。
でも、イギリスのデーリーメール紙が伝えたのは、試合ではなくて試合後のこと。
バルセロナの選手が使ったドレッシングルームに注目した。
*ドレッシングルームは、選手の更衣室であり控室のこと。
デーリーメール紙の記事に世界が驚く。
部屋があまりにも汚かったから。
the worldの記事(2017年10月27日)によると、それはこんな様子だった。
たった1試合でこれほど散らかせるものなのかと驚くほどの大荒れ状態だ。フルーツの食べ残し、バナナが1本テーブルに置かれていたり、使った紙コップなどが床などに散乱している。
これを見て、日本のネットにはこんなコメントが書きこまれていた。
・掃除する人に仕事与えてる感覚なんじゃないの?
・俺の家よりキレイだから大丈夫
・外資系の航空会社のビジネスとかファーストクラスも降りる時はひどいことになってるぞ。
FCバルセロナの選手は、ふつうの人間とは別の世界に住む世界のスーパースターだ。
世間の常識を当てはめても意味はないと思うけど、たしかにこれは汚い。
今年(2017年)の5月に、サッカーのUー20日本代表が韓国でイタリアと試合をおこなった。
その試合後、日本の選手が使ったロッカールームを見て韓国の関係者が驚いた。
FCバルセロナとは正反対の理由で。
日本人選手は部屋をメチャクチャきれいに使っていたから。
朝鮮日報は「U-20サッカー日本代表の驚くべき市民意識の高さが話題になっている」と書いている。
この韓国メディアの記事に、日本代表が使ったロッカールームの画像がある。
[U-20현장]U-20 천안직원들을 감동시킨 日선수단 라커룸
2つのゴミ袋を用意して、ペットボトルとその他のゴミを分けている。
この写真が韓国人に衝撃を与えた。
ふつうは、試合が終わった後のロッカールームには、バナナの皮やつぶれたペットボトルなどのゴミなどが散らかっているものらしい。
でも、日本代表の場合は、ゴミが散らかっていないだけではなくて、分別までしていた。
このことをスポーツ新聞ではなくて、朝鮮日報という韓国の全国紙が記事で伝えている。
日本代表たちのロッカールームは驚くほどきれいだったのだ。
床には紙くず一つ落ちておらず、ペットボトルと燃えるゴミは完全に分別されていた。また、選手たちのために置いてあるヘアドライヤーなどは使用後、きちんと片付けられていた。「『こんなチーム初めて』 U-20日本代表のロッカールームが…」
ロッカールームの片付けに来た人がこれに驚き、「ここに来たU-20チームで、こんな代表チームは初めて見た」と言っている。
ここまできれいに片づけられていたら、ロッカールームの掃除はかなり楽になる。
大会の運営で疲れていた職員たちは、仕事を楽にしてくれた日本代表チームのマナーと気配りに拍手を送ったという。
韓国紙には反日的なニュースがあるけれど、それだけでもない。
日本人の良いところは素直に認める。
こともある。
これはUー20代表だけじゃなくて、全世代の日本代表も同じだろう。
「試合後のロッカールームがどれくらいきれいか?」ということで勝負すれば、日本はバルセロナにも世界の強豪チームにも負けない。
というか、日本がそうした名門チームに勝てるのは、これぐらいかもしれない。
そう思うと少しさみしい。
少しぐらいロッカールームを汚く使ってもいいから、試合で勝てる強いチームになってほしい。
「文明」とは、「列にならんで順番を待つ」といった社会のマナーやルールを守ることらしい。
「つまり、日本人のようになれということですよ」と、中国人の日本語ガイドが言っていた。
FCバルセロナの試合がホームでおこなわれるとき、キックオフから17分14秒たつと、サポーターが一斉に「独立!」と叫ぶ。
そのことをこの記事をどうぞ。
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