世界的に有名なサッカーチーム、FCバルセロナの本拠地は、スペインのカタルーニャ州にある。
今、このカタルーニャ州に世界の目が集まっている。
「カタルーニャはスペインから分離独立するかどうか?」ということで。
今月10月1日には、スペインからの独立を問う住民投票がおこなわれた。
その結果、91%の人たちがスペインからの独立を望んでいることがわかった。
くわしいことは、ウィキペディアの項目をどうぞ。
スペイン継承戦争のさなか、1714年にバルセロナがスペイン国王軍によっておとされ、カタルーニャはスペインに支配されるようになる。
その時から現在まで、多くの人がカタルーニャの独立を願っていた。
それで今では、ホームでおこなわれるFCバルセロナの試合では、キックオフから17分14秒たつと、サポーターが一斉に「独立!」と叫ぶようになった。
くわしいことは産経新聞のコラムをどうぞ↓
FCバルセロナのエンブレムの基本
上半分を占める白地に赤の十字架はカタルーニャの守護聖人サン・ジョルディの十字(イングランドの国旗と同じ)、黄色(黄金)に4本の赤の縞はカタルーニャの国旗で、バルセロナの市の旗と同じである。
「ウィキペディアから」
赤いところがカタルーニャ
そんなカタルーニャについて、いま日本人の注目を集めていることがある。
「クレヨンしんちゃんが独立のシンボルになっている!」
J-CASTニュースが記事(2017/10/ 8)でこう伝えている。
画像は、勝手に合成したり創作したりしたもののようだ。しかし「catalunya independent(カタルーニャ独立)」と書き込まれた、この画像がツイッターで紹介されると、「しんのすけがカタルーニャ独立のシンボルになってる!?」と、日本のネット上で大きな話題を集めた。
「クレヨンしんちゃん」のアニメや映画では、スペイン語ではなくてカタルーニャ語が使われていた。
このことから、しんちゃんはカタルーニャで大人気になったらしい。
「カタルーニャ語を話すしんのすけ」は地元の人からとても親しまれていた。
上の記事に、カタルーニャ独立運動を象徴する旗「アスタラーダ」を持つしんのすけの画像がある。
このニュースに対して日本のネットでは、こんなコメントが書きこまれている。
・オラ、独立運動に使われてたゾ
・日本では最近、著作権の関係で見なくなったけど、人気のキャラをプラカードに拝借するのは よくあることだった。
・クレしんスゲーな。
・ケツだけ星人とかも翻訳されてんのか?w
・暗黒タマタマをどうやって訳するのか興味あるwq
・アニメは利用されただけなのか?
北斗の拳がもし、悪用されたら、何が起きるかな?
・アラゴン王国・・・なにそれ、ファンタシー小説に出てくる軍事強国みたい
アニメには言葉がいらないから、外国の人にもアピールすることができる。
それに親しみやすい絵なら、大人から子どもまで幅広く関心や共感を得られる。
そんなことで、カタルーニャの独立の”シンボル”にしんちゃんが使われるようになったのだろう。
日本発の「kawaii(かわいい)文化」は世界中で大人気。
ニューズウィーク誌(2016・8・2号)にはこう書いてある。
かわいいものに夢中になるのは人類共通の本能だとしても、それを文化にしたのは日本だけだ。
日本のアニメは今、世界中に広がっている。
イエメンでもナルトは人気だった。
「カタルーニャのしんちゃん」のように、海外では日本人も驚くような方法でアニメが使われることがある。
2006年には、パレスチナ人による反イスラエルデモに、日本でも人気のアニメキャラ・涼宮ハルヒが「参加」した。
残念ながら、その画像は著作権の関係でここに載せることができない。
「ハルヒ パレスチナ」で画像検索すればすぐに出てくる。
個人的に、「涼宮ハルヒと反イスラエルデモ」という組み合わせにはかなり驚いた。
これは幼い子ども3人が殺された事件に対する抗議デモ。
写真はイスラエルのガザ市のもので、少女が持っているプラカードにはアラビア語で「子どもを殺さないで」と書かれている。
フランスのAFPがこの画像を世界に配信していた。
今では、日本のアニメで日本人が驚く時代になっている。
おまけ
変な日本らしさにあふれたのタイのショッピングモール。
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