やっぱり韓国。トランプ大統領の夕食会でも「慰安婦と独島」

 

「来日したトランプ大統領を、日本はどうやってもてなすのか?」

それを注意深く観察していた国があった。
お隣の韓国だ。

トランプ大統領は日本の次に、韓国を訪問することになっている。

韓国はサッカーの試合でも何でも、とにかく日本にだけは負けたくない。
アメリカ大統領の「おもてなし」でも、韓国が日本に負けるわけにはいかない。

それで韓国は日本の晩さん会のメニューに注目していた。

日本がトランプ大統領に用意したのは和牛のステーキだ。

中央日報はそれをこう分析した。

ステーキが好きなトランプ大統領のために公式晩餐とは別に用意した行事だ。油っこく巨大な米国のステーキと違い、口でそっと溶ける和牛ステーキでトランプ大統領の心を溶かそうとする「おもてなし外交」の現場だ。

和牛ステーキ…日本の「おもてなし外交」の現場

さてさて、次は韓国の番だ。
韓国は夕食会で、どんなメニューでトランプ大統領をもてなすのか?

このコラムはこう結んでいる。

「ともかくトランプ大統領が韓国に到着したら私たちは何で彼の心を溶かすのだろうか」

 

このコラムを読んでボクも気になった。

「韓国はどうやってトランプ大統領の心を溶かすのか?」

日本は高級和牛をもってきた。
韓国はどんなメニューで勝負するのか?

 

 

韓国では7日に夕食会(晩餐会)が開かれる。
それに先だって、夕食会のメニューが公開された。

中央日報の記事(2017年11月07日)にそのメニューが書いてある。

青瓦台、トランプ大統領国賓晩餐メニュー公開…「個性と配慮」

 

まずは「救荒作物の膳」だ。
これは韓国がまだ貧しく厳しい時代をおくっていた時に韓国人が食べていたもので、時代が変わった今では「健康食品」として注目されている。

青瓦台(大統領府)の説明によると、「これを通じて韓米同盟も難しい時代からさらに価値のあるものになったことを意味する」ということらしい。

これは分かる。

 

そして次は「巨済島焼きカレイ」。
これはトランプ大統領が大好きな料理というから、当然のメニューだ。
これも分かる。

問題は次だ。

 

 

マツタケ釜飯の膳には360年の伝統を誇る醤油などで味付けをした韓牛カルビ、独島(ドクト、日本名・日本海)エビ雑菜(チャプチェ)が添えられる。これはトランプ大統領の好みと韓国的な特色を調和させた料理だ。

まず書かせてほしいのは、「独島(ドクト、日本名・日本海)」というのは、ボクの書きまちがいではない。
中央日報の記事にこう書いてあった。
でも、これは日本海ではなくて「竹島」のこと。

そ、れはいいとして、韓国的な特色としてなんて「竹島のエビ」を出すのか?

独島(竹島)は今、日本と韓国が領有権問題で争っている島だ。
日本は「日本固有の領土」と主張しているけれど、韓国が不法占拠している。

アメリカの大統領をもてなす大事な席で、なんで日本を怒らせるようなメニューを出すのか?

 

この「独島エビ」について、さっそく産経新聞が報じている。

朝鮮日報は「日本が虚偽の領有権を主張する独島を我々が守る、という意志を米側にアピールする狙いがある」と分析した。

晩餐会メニューに「独島エビ」登場へ「日本の虚偽主張、米側にアピール」と韓国メディア

「独島を我々が守る」という韓国の意志をアピールされても、トランプ大統領は迷惑だろう。

日経新聞の記事によると、日本政府(菅官房長官)も「不快」だとし、韓国政府に抗議している。

「どうかと思う。日米韓の緊密な連携に悪影響を及ぼすような動きは避ける必要がある」と語った。韓国側に外交ルートを通じて抗議したと明らかにした。

官房長官、竹島のエビ提供に不快感 韓国側に抗議

アメリカの大統領だったら、日米韓の協力を望んでいるはず。
それなのに、なんでわざわざこんな反日アピールをするのか?

 

 

フランスのAFP通信はこのニュースを世界に発信している。

日韓両国が領有権を主張する竹島(Takeshima、韓国名・独島、Dokdo)沖で取られたエビなどが使用されるという。

訪韓中のトランプ氏、夕食メニューが一部明らかに 竹島沖でとれたエビも

でも、もしこれでトランプ大統領が「独島エビ」だけを食べなかったら、永遠に日本人の記憶に残るアメリカ大統領になる。

ただ、AFPはこうも書いている。

この趣向はトランプ氏が日本で振る舞われた米国人が親しみやすい料理とは好対照だ。安倍晋三(Shinzo Abe)首相は、韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-In)大統領よりかなり親密な関係を築いている。

はじまる前に負けてますやん。

 

 

「晩さん会のメニューでも”反日”かよ」なんて思ったら、甘かった。
韓国はこんなものでは許してくれなかった。

韓国政府は、なんと元慰安婦のおばあさんも夕食会に呼んでいた。

共同通信の記事から。

韓国大統領府は、トランプ米大統領を招く夕食会に旧日本軍の元従軍慰安婦(88)を招待したと明らかにした。

「米韓首脳夕食会に元慰安婦招待」

これは、100%韓国の都合だ。

アメリカがこんなことを希望したとは考えられない。
アメリカが望んでいるのは、日本と韓国が仲良くすること。
同盟国の日本と韓国がもめて、アメリカがよろこぶワケない。
アメリカにはデメリットしかないのだから。

アメリカにとって、元慰安婦と食事をするメリットとは何なのか?

 

 

慰安婦問題については、2015年の日韓合意で日韓両政府が最終的な解決に同意した。
アメリカはこれを歓迎していた。
この問題はこれで終わり。
アメリカとしては、日韓の争いの元となる慰安婦問題は、もう持ち出してほしくないはず。

それにもかかわらず、韓国は慰安婦を招待している。
ピコ太郎ならまだ理解できるのに。

 

トランプ大統領をもてなす夕食会に、まさか元慰安婦を招待することは!
インターネットには、まさかの展開に驚く日本人であふれている。

・まさか、そんなことをするとは・・・
・これは面白い
・予想もしてない斜め上の展開w
・もはや接待じゃねえwww
・さあ、盛り上がって参りましたw
・日本と戦争したいようだな

 

 

日本は高級和牛で大統領をもてなした。

「韓国はどうするんだろう?」と思っていたら、まさかこんな目玉を用意していたとは。

やっぱり韓国はすごい。
アメリカ大統領を招いた夕食会で、独島と慰安婦という反日問題の飛車と角を持ってくることは、まったく想像していなかった。

「私たちは何で彼の心を溶かすのだろうか」の答えがこれだったとはね。
本当にトランプ大統領の心を溶かすことができたか、しっかり見させてもらおうか?

 

おまけ

ソウル南大門市場の様子

 

 

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2 件のコメント

  • トランプ大統領を怒らせて、それを持って在韓米軍排除がムン政権の狙いだと思えばスッキリする。

  • アメリカ軍との合同訓練を拒否したり、文政権はアメリカを怒らせてますね。
    中国寄りだと日本も困りますけど。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。