中国を訪れていたアメリカのトランプ大統領に、習近平国家主席が「歴史を教えた」と話題になった。
トランプ大統領が「エジプトの歴史は中国よりも少し古い」と言うと、習主席はそれを認めつつも、「しかし唯一連綿と続く文明が中国だ」と言葉を返す。
それはそのとおり。
エジプト文明・インダス文明・メソポタミア文明は断絶している。
中国だけが今に続いている。
そのことは、中国で漢字が今も使われていることからも分かる。
さらに習主席は、中国人は「竜的伝人(竜の子孫)を自称する」とトランプ大統領に言った。
くわしいことは、AFPの記事をご覧ください。
中国人が「竜の子孫」というのは初めて聞いた。
前に、中国人の日本語ガイドからこんな言葉を聞いたことがある。
「中国人は1人なら竜だけど、3人だと豚になる」
中国にそんな言葉があるらしい。
中国人は1人だと力を発揮して、竜のように強い。
でも、協調性に欠けるから、3人集まるとうまくいかない。
ようするに、中国人は集団行動には向いていないということ。
中国人は1人で仕事をするとうまくいく。
でも、大きくなって人が集まると、たがいに主張をゆずらすケンカになってしまうとか。
ちなみに、日本人は中国人の反対だ。
「1人なら豚だけど、3人だと竜になる」
日本人は個人では弱い。
でも、団結力があるから集団になると強さを発揮する。
たしかに、海外旅行に行くとそんなことを感じる。
個人だと、「日本人観光客はカモ」と言われてよくボったくられる。
でも、どこの国でも、日本の電機メーカーや自動車メーカーの看板がある。
日本人は、1人だとカモだけど、集団になると竜になるかもしれない。
「中国人は1人なら竜だけど、3人だと豚になる」という言葉が、最近ではさらに進化していた。
サーチナにこんな記事(2016-12-30)がある。
2016年では、中国人は3人集まると、”豚”ではなくて”虫けら”に弱体化していた。
中国メディアの今日頭条が、「中国人が日本人から学ぶべきことは何があるのか?」と疑問を投げかけたところ、中国人からいろいろなコメントが寄せられた。
中国人から見て「日本人のここを学ぶべき!」というポイントに団結力があって、先ほどの言葉が出てくる。
日本人の団結力も中国人にとっては見習うべき対象であるとの指摘もあり、「中国人は1人なら龍ほどの力を持つが、3人集まると虫けらほどになってしまう」、「日本人は1人なら虫けらだが、3人集まると龍ほどの力を持つ」という言葉を紹介。
よく見たら、日本人も”虫けら”になってんじゃん。
まあ、いいけど。
豚が虫けらになっただけで、言葉の意味は同じ。
中国人と日本人の違いは、団結力の違いにある。
「中国人は内輪もめと足の引っ張り合いが多すぎる」という。
中国人と日本人の良いところが組み合わさると、きっと無敵になる。
ほかにも、日本人は常に危機感をもってよく学ぶけど、中国人は「虚栄心が強く、他国の先進的な文化を学ぶことを嫌う傾向にある」という。
「中国人は協調性に欠けるからまとまらない」
そのことに孫文もなげいていた。
孫文の場合は、豚や虫けらではなくて、中国人を”砂”と表現する。
「中国人はどうして一握りの散砂(砂のようにバラバラになっている状態)になってしまったのか。各人に自由が多すぎるからである。中国人には自由が多すぎるから革命が必要なのだ」
孫文(1866-1925)は、中国の革命の指導者。
1911年の辛亥(しんがい)革命を成功させ、中国最後の王朝・清を終わらせる。
孫文を臨時大総統とする中華民国の建国が宣言され、2月、袁世凱の活動により清朝皇帝が退位した
「世界史用語集 (山川出版)」
ちなみ、孫文がとなえた「三民主義」というのは、次の3つからなる国民革命の理論のこと。
民族主義:国内諸民族の平等と外国の圧迫からの独立を目指す。
民権主義:民主制の実現を目指す。
民生主義:平均地権,資本節制を目指す。
*「ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説」から。
孫文(ウィキペディアから)
中国人が竜の子孫なら、韓国人(朝鮮人)は「檀君(だんくん)」の子孫と言われる。
檀君は伝説上の人物で、天帝の孫と熊女が結婚して生まれたとされる。
くわしいことは、この記事を。
檀君
おまけ
中国の土楼
400人もの人たちが住むこともある。
ここでは、協調性がないと生きていけない。
こちらの記事もいかがですか?
日本と中国のコンビニの違いとは?社会主義らしさはそのままで。
コメント