【節分と鬼】“鬼”は中国由来で、日本の豆まきの由来は追儺にある

節分といえば「豆まき」と「鬼」だ。
日本では2月3日になると、「鬼は外〜、福は内〜」と叫びながら豆をまくことが「お約束」になっている。

節分は冬の風物詩としてすっかり日本の社会に定着した。
…とそう思ったら、実は今は「脱・節分」に進んでいるらしい。
ここ数年、節分に関するツイート件数が、2015年は1万8298件、2016年は1万5112件、2017年は1万2904件と減少傾向にある。
特に若い人たちが節分に背を向けている。

若者の節分離れを防ぐためにも、この記事では「豆まき 鬼」をテーマに、この日本の伝統文化について説明していこう。

 

目次

節分の「鬼」とは何者なのか

節分に深く関係しているのが「鬼」だ。
といっても節分の鬼は、きっと頭にツノがあって金棒を持った鬼のことではない。

豆まきの「鬼」とは一体何者なのか?

日本と中国では「鬼」の意味が違う。
中国では人が死ぬと、魂が「鬼」になるという考え方があって、中国語の「鬼」は死者の霊魂を意味している。
日本語で人が死ぬことを「鬼籍に入る」と言うが、この場合の「鬼」は中国語の鬼のことだろう。

節分の「鬼」は、中国の鬼に近いと思われる。

 

生きている人間に病気や死など、いろいろな不幸を運んでくるのが鬼。
中国人のガイドから聞いた話では、死んだ人間が幽霊(鬼)になって現れ、生者に災いをもたらすという。

昔の日本人も、病気や事故といった不幸なことは鬼が引き起こすものと考えていた。
日本語の「鬼」は「穏(おん:姿が見えないもの)」という言葉からできたとされる。

 

日本の典型的な幽霊。
中国文化では鬼がこんな存在になる。

節分の鬼はなぜ豆を嫌うのか?

古代中国では、季節の変わり目になると、鬼が出てくると信じられていた。

そこで寒さのピークを過ぎるこの時期に、鬼に豆をぶつける風習が「豆まき」になって今の日本に続いている。
家から不幸の原因となる鬼を追い出して、その年の無病息災を願った。

「魔を滅する」という意味に通じるから、「豆(=魔滅)」を鬼にぶつけるという。

豆まきの由来は平安時代の「追儺」

今の日本の豆まきは、平安時代の「追儺(ついな)」という鬼払いの儀式に由来する。

これは古代中国ではじまった儀式で、7世紀ごろに日本へ伝わり、後にお寺や神社、民間でも広く行われるようになった。
これが現代の節分の豆まきにつながる。

個人的には、「恵方巻き」がなくなっても困ることはないが、「若者の節分離れ」は気になるところだ。
古代から続く日本の伝統行事を消してはいけない。

 

追儺の様子

 

 

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この記事を書いた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。
また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。

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