平昌五輪が終わり、朝鮮日報では「「文化強国」アピールした五輪 多彩なイベントが好評」という記事で五輪をこう絶賛している。(2018年2月25日)
・今回の平昌冬季五輪は国際社会で「文化強国」としての韓国の地位を確固たるものにする礎になったと評価される。
・開会式は韓国の伝統、現代、未来の潜在力を結合させた文化の力量を全世界に披露した。
それはよかった。
でもその成功の影には、日本の職人さんがいたことにも触れてほしい。
ボクは平昌五輪が始まる前から、いろいろな韓国の新聞に目を通してきたけど、平昌五輪を支えていた日本の職人を紹介する韓国紙の報道を見た記憶がない。
韓国の政府やマスコミには、残念ながら、日本の協力や支援を国民には伝えようとしない傾向がある。
しかし、日本人には知ってほしい日本の職人さんがいるので、これからそのことについて書いていこう。
今回の平昌五輪では、東京の会社「パティネレジャー」から5人の整氷作業員が平昌に派遣されて、裏から支えていたのだ。
フィギュアスケートやアイスホッケーの会場を整備していたのが彼ら。
冬季五輪の競技のなかでも、この2つは特に注目度が高いから、その重要な部分を日本の職人が担当したことになる。
もともと日本の製氷技術は高い評価を受けていた。
日本経済新聞の記事によると、韓国は大規模なスケート競技の大会を開催した実績が少なかったため、韓国側から「協力してほしい」と依頼があったという。(2018年2月11日)
韓国内だけでは整氷作業員をまかなえず、72年札幌五輪や98年長野五輪をはじめとする日本の大会でリンクを整備してきた同社が、大会組織委員会から協力を要請された。
「日本の技、銀盤磨く韓国から整氷の協力要請」
会社側はこれを快諾して5人の職人を平昌へ派遣し、彼らが平昌五輪の成功を支えた。
会社の代表取締役はこう言っている。
「五輪は選手が人生をかける大舞台。労を惜しまずに最後まで支えたい」
東京五輪を陰で支える韓国人がいたら、日本のメディアは絶対に放っておかないが、その逆はない。
「国際社会で文化強国としての韓国の地位を確固たるものに」
「韓国の伝統、現代、未来の潜在力を結合させた文化の力量を全世界に披露した」
韓国紙がこういう「自画自賛」系の報道をするのもいいけれど、それをサポートしていた日本人についても国民に伝えてほしい。
それがまわりまわって、韓国のためにもなるのだから。
五輪が終わった今からふり返ると、なんだかんだ言って日本はけっこう韓国に協力している。
最初は「行かない」と言っていた安倍首相も、結局は開会式に参加した。
韓国が特に来てほしかった日米中ロ日の「G4」の首脳のなかで、平昌五輪に行ったのは安倍首相だけ。
今年1月に中央日報はこんな記事(2018年01月17日)を掲載し、危機感をあらわにしていた。
平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)の開会式に日本・米国・中国・ロシアの首脳が出席しない可能性が高まった。韓国政府が構想する「和合の祭典」の絵がやや色あせることになった。
4強首脳はすべて平昌五輪欠席か…「誰も北の脇役になろうとしないはず」
安倍首相がこのピンチを救ったことになる。
韓国紙は伝えないだろうけど、なんだかんだ言って、日本は韓国に友好的なのだ。
韓国人「日本人は、謙虚ですね」 日韓の比較・考え方や社会の違い
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