今日5月1日は、きっと激しい日になる。
韓国・釜山にある日本総領事館前に、徴用工の像が建てられるか?
それとも、韓国政府はそれを阻止できるのか?
市民団体と警官隊との間で、きっと激しいバトルがおこなわれる。
徴用工像が設置されてしまったら、日本にとっても大き問題だ。
今回は、徴用工問題と像の設置について書いていこうと思う。
慰安婦像だけで頭が痛いのに・・・。
話は1か月前にさかのぼる。
朝鮮日報にこんな記事(2018/04/01)があった。
釜山日本総事館前への「徴用工像」設置強行へ 韓国市民団体
日本が朝鮮半島を支配していた時代、多くの労働者が徴用され、日本で働いていた。
韓国の市民団体がそんな労働者を象徴する徴用工像を、日本総領事館の前に建てようと意気込んでいる。
その日は決めてある。
労働者の像だけあって、メーデー(5月1日)に釜山の日本総領事館前に像を建てるつもり。
センテンススプリング!
でも、釜山市と韓国政府はこれに反対。
日本領事館前には、すでに頭痛のタネがある。
韓国側はそれを「平和の少女像」と呼んでいる。
多くの日本人がこの慰安婦像に不快感をもっている。
この像によって、日本と韓国の関係はどれだけ冷え込んでしまったのか?
韓国政府はまだこの像を撤去することができてない。
それなのに、また新しく徴用工像が設置されてしまったら、韓日関係は氷河期に突入してしまう。
一難去ってないのに、また一難増えそうだ。
上の朝鮮日報の記事にはこんなことが書いてある。
市は総領事館前の少女像について、違法な造形物との認識を示しており
釜山市や韓国政府は少女像(慰安婦像)を”違法”と認識している。
違法なんだけど、これを動かすことができない。
*「違法な平和の少女像」というのが日本人のボクの感覚ではよく分からない。
前に、区が強制的に像を撤去したことがある。
でも市民団体が激怒して、区には抗議が殺到、業務はストップ。
結果、法にしたがって行動した区長が、違法行為をした市民団体に謝罪している。
日本では考えられないことだけど、国民感情が法の上にある国、情治国家の韓国ではこういうことが現実に起こる。
だから「アメージング(驚きの)コリア」なんて言われる。
「旅チャンネル」の番組。
日本総領事館前に徴用工像を設置するのは違法。
それに像ができたら、日本との関係悪化は約束された未来。
「だから像の設置はやめるんだ!」と言う韓国外交部(外務省)に、市民団体はいつもの逆ギレ。
中央日報の記事(2018年04月26日)から。
「日本から謝罪を受けたいと思う我々国民の念願と意志を励まし応援することができないまでも、日本政府の顔色伺いだけしている理由は何か分からない」
「外交部は強制動員被害者の痛みと国民の怒りをまず慮り、日本政府に主権国家らしい真の謝罪をまず要求しなければならない」
「今回の外交部の立場を即刻撤回せよ」
韓国にはこれがある。
反日がブーメランになって、自分に返ってくる。
市民の反日感情に、政府や市が苦しむ。
だから、法を守ろうとした区長が、違法行為をした団体に頭を下げるという逆転現象が起きた。
「ダメダコリア」と呼ばれるゆえんだ。
「自業自得」と言ってしまえばそれまでのこと。
でも、「あきらめたらそこで試合終了ですよ?」と安西先生が言ってた。
ここは韓国政府にがんばってほしい。
日本総領事館前に徴用工像を建てようとする市民団体。
それを阻止しようとする韓国政府と釜山市。
日本ではどっちの支持が多いのか?
ネットをざっと見た感じでは、意外と市民団体の側につく人が多い。
この像が設置されたら、韓国政府の立場は今より厳しくなる。
それがわかっているから、像が建てられる腹立たしさより、国内の反日感情に韓国政府が苦しむほうをチョイスする人がけっこういた。
・さっさと立てろよ
・好きに突っ走れよ
・毎度思うのだが、「真の謝罪」の意味がまったくわからない
・韓国人にとっては言いたい事を言うだけが交渉って事なのだろう
・そうだな、日本の顔色をうかがう理由がわからん。
・もうたいがいの日本人は以前と違って「やれやれ!」って思ってるから、好きなだけ建てろよ
なんなら大使館や領事館の周辺一帯を埋め尽くせ!
・日本に何を言っても「合意履行してね」しか返さないのが地味に効いてきてんの?
大事なことだからここで確認しておきたい。
徴用工問題はすでに解決済みだ。
産経新聞の記事(2017.8.18)でも、外務省が韓国にそのことを伝えている。
日本外務省は17日、大使館ルートを通じて「徴用工の問題は日韓請求権協定で解決済みである」との立場を韓国政府に申し入れた。
韓国政府も、請求権協定でこの問題は解決済みという立場だ。
だから今さら像をつくっても、徴用工問題は動かない。
ただ日本側を怒らせて、韓国政府が困るだけのこと。
メーデー(5月1日)を1週間前にひかえて、市民団体はやる気に満ちあふれていた。
韓国政府の要請はガン無視。
徴用工像を建てる決意はゆるがない。
予行演習のつもりか、像の模型を設置するパフォーマンスをおこなっている。
聯合ニュースの記事(2018/04/24)から。
同領事館前で集会を開き、像の模型を設置するパフォーマンスを行った。像設置について、韓国政府は外交問題につながりかねず適切ではないとの立場を明らかにしている
「市民団体 vs 韓国政府」
徴用工像は設置されるのか?
政府や釜山市はそれを防ぐことができるのか?
決戦となる5月1日の前日には、朝鮮日報が像を無理やり設置することは「外交的な自殺行為」と非難している。
これを再び持ち出して韓日の摩擦を高めようとするのは韓国の外交的信頼度を低下させる自殺行為だとの指摘が出ている。
釜山で徴用工像設置強行へ、専門家は「外交的な自殺行為」
市民団体への「最後の叫び」だ。
この記事の中でも、徴用工の問題は2005年の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権のときに「既に終わった問題と結論付けられた」と書いてある。
やっぱ解決済みじゃん。
記事では、いろいろな専門家が像の設置反対を訴えている。
なんせ韓国外交にとって、これは”自殺行為”だから。
「日本による強制徴用は忘れてはならない悪行だが、過去にとらわれて未来のために何もできず、対立ばかりしていては国家的に消耗するだけだ」
「日本総領事館の目の前に徴用工像を設置すれば、韓国にとって必ず外交的な負担になる」
「韓国国民の一人として、より合理的な案を考えなければならない」
聯合ニュースの記事(2018/04/30)では、韓国政府は日本総領事館のまわりに警官隊を配置して、臨戦態勢をとっている。
政府や自治体は像設置に反対しており、市民団体が強行設置した場合、衝突が予想される
この警官隊を見ても、市民団体はきっとひるまない。
徴用工像の設置を強行しようとするはず。
5月1日は長く激しい日になりそうだ。
日本と韓国の間で、これ以上のもめごとはノーサンキュー。
韓国政府(警官隊)は、なんとか像の設置を阻止してほしい。
くじけそうになったら、この言葉を思い出すんだ。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ?」
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困りますね…
どこの国でも、過激な主張をする人たちは困ってしまいます。