去年12月に、日本人が大迷惑をかけてしまう事件があった。
台湾からタイのバンコクへ向かう飛行機の中で、日本人の乗客3人が酒を飲み、大声を出して騒ぎ始める。
CAが止めようとすると、1人は無視してタバコを吸い出す。
共同通信社の記事(2017/12/10 )に、その結果が書いてある。
乗客の日本人3人が乗務員の指示に従わずに騒いだため、同機は桃園空港に引き返した。3人は降ろされ、同機に4時間の遅れが出た。
「台湾、邦人騒ぎ航空機引き返し」
機内で迷惑行為をした日本人の話は聞いたことあるけど、「飛行機を引き返させた」というのは初めてかもしれない。
当然、ネットは荒れた。
・住所氏名年齢顔面すべて晒せ日本国、日本国民の恥さらしが
・引き渡し無しでそっちで逮捕してくだせえ
ブタ箱ぶち込んどいてください
・罰金は日本円で378万以上1890万未満か・・・ワロス
これは犯罪レベル。
ここまでひどくはないけれど、まわりの人に迷惑をかけて、白い目で見られる旅行者は世界中にいる。
ヒンシュクを買う人は、もともと神経が太い人が多い。
だから白眼視されても、なかなか気づかない。
自分が幸せな人は、まわりを不幸にする。
少し話はそれたけど、今回は、「飛行機やホテルで、こんなヤツラが世界の人から嫌われている」ということを紹介していこうと思う。
自分も知らないうちにやっていたかもしれない。
世界の人たちは、どんな人間を”迷惑”と考えているのか?
旅行会社エクスペディアが23カ国・約2万人を対象にアンケート調査をおこなった。
その結果、飛行機の中で「最低のマナー違反者」のワースト3はこんな人たちだと判明。
1位:前の座席を足で蹴る乗客(51%)
2位:体臭の激しい乗客(43%)
3位:もめ事を起こす子どもを放置する親(39%)
ではホテルではどうか?
ホテルで嫌われるのはこんな人たちだった。
中央日報の記事(2018年05月11日)から。
ホテルでの鼻つまみ者の1位は、子どもの間違いを放置する無神経な親(45%)だった。2位は廊下で大きな声を出す人(41%)、3位は客室で騒ぐ人(41%)だった。
ホテルで一番迷惑なのは、子どもではなくて大人。
大声を出したり走り回ったりする子どもではない。
それを放置する親に、世界の人たちが怒っている。
これは機内での「最低のマナー違反者」のワースト3、「もめ事を起こす子どもを放置する親」と同じ。
問題は子どもではなくて大人。
しつけをしない親には、世界中の人が迷惑している。
上のアンケート調査で、個人的に「やべっ」と思ったのは、機内でのリクライニング。
飛行機に乗ったら、特にせまいエコノミーの場合、座席を後ろに倒したくなる。
でも、前の人が座席を倒すことを嫌がる人は半分以上(56%)いた。
特にヨーロッパ人がこれを「無礼な行動」と感じるという。
ちなみに、「座席は絶対に倒さない」という人は20%。
座席を倒したい場合は「Excuse me, may I recline my seat?」と後ろの人に言ってからの方がいい。
それでOKが出ても、黙ってシートを倒さずに「Thanks」の一言はほしい。
ボクは外国人に英語でそれを言うのができず、黙ってシートを倒したことが何度もある。
それで、後ろから「ドスッ」となぐられたり、「Excuse me?」とにらまれたりした。
どっちも白人の乗客だったから、欧米人だと思う。
あと、日本人としては、飛行機の中ではきものを脱ぐことも要注意。
畳の国で生まれ育つと、機内で靴を脱ぎたくなってしまう。
アンケートで、「必ず履いていなければならない」と答えた人は63%いた。
過半数の人が「飛行機で靴を脱ぐな」と考えている。
理由は分からないけど、メキシコ人(85%)が一番これに厳しい。
「靴下まではOK」という人は30%。
ここで質問。
「素足も大丈夫」と答えた人は何%だと思いますか?
答えは7%。
世界の圧倒的多数の人は、「飛行機で素足はあり得ない」と考えているらしい。
でも、「飛行機の中では素足でもいい」と思っている人は、日本人(16%)が一番多かった。
外国では、電車やバスの中で携帯電話で話す人がけっこういる。
それを気にしない外国人は多いけど、日本でそれはマナー違反。
日本人は他人の迷惑行為にはけっこう厳しいけど、「機内で靴を脱ぐ、素足でいる」ということには大らかというか鈍感。
これは日本の畳文化にも通じる。
「わたし、絶対に臭いませんから」という自信がなかったら、飛行機の中ではきものを脱ぐのはやめよう。
おまけ
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