きのう、こんな記事を書いた。
「これだからアメリカ人は世界から嫌われるんだ!」
家の中でも靴をはく習慣のあるアメリカで、ある会社がこんな製品を売り出した。
このPR動画を見た世界の人たちは、どう思ったか?
VTのHoovering just got a lot easier
この動画に対するコメントは、ボクが見た限りでは、80%が「こんなもの作るなよ!」という否定的なもの。
特にカナダ人やヨーロッパ人だと思うのだけど、面倒くさがりでジコチュウなアメリカ人の発想を嫌っていた。
・靴を脱げよ。そんなにむずかしくないだろ。
Just take your shoes off, its not that difficult.
ボクには、スリッパを持ち歩いている友だちがいる
こんな使い捨てのプラスチックごみよりはいい。
I have friends that bring their slippers with them.
Better than these plastic disposable garbage.
・アメリカ人よ、これだから世界はおまえたちを嫌うんだ。
Americans, this is why the world hates you.
くわしいことはこの記事をどうぞ。
動画で英語を学ぼう 219 アメリカ人が世界から嫌われる理由
こんな商品が売れるのは、アメリカぐらいかも。
とくにヨーロッパ人は、こういう使い捨てプラスチック製品が大っ嫌いだと思う。
「こんなgarbage(ごみ)をつくるなよ!」と。
近年のヨーロッパでは、「脱プラスチック」の動きが急速に進んでいる。
理由は、プラスチックごみによる海洋汚染だ。
海の汚染はいま、かなり深刻。
海洋ごみの85%がプラスチックといわれる。
海に捨てられたレジ袋やペットボトルなどのプラスチックごみは、海にプカプカ~とただよっている間に、太陽光や塩分で、大きさが5ミリ以下の「マイクロプラスチック」になってしまう。
このマイクロプラスチックによる海洋汚染が世界的に拡大している。
それで欧州連合(EU)の欧州委員会は、これからヨーロッパで禁止する物を具体的に発表した。
毎日新聞の記事(2018年5月29日)
欧州委の方針では、使い捨てのプラスチック製品について対象別に規制を定める。ストローやマドラー、皿などの食器類は原則禁止。コップは課金の対象とすることで、使用量の減少を目指す。ペットボトルについては、加盟国に対して25年までに回収率90%を達成するよう義務づける。
「ストローなど使用禁止 使い捨てプラ製品で方針」
これは、2021年から行われる予定。
コップは課金となると、アイスコーヒーの値段が上がるということか?
ヨーロッパの中でも、イギリスはとくに環境保護と脱プラスチックに熱心だ。
4月には、使い捨てのプラスチック製品が、2019年から禁止されると発表された。
ストローやプラスチックを使った綿棒などがイギリスから追放される。
アメリカでもこの動きはある。
シアトル市は今年の夏から、飲食店でプラスチック製のストローや食器類を禁止するという。
ニューヨークも飲食店でのストロー使用禁止を考えている。
でも一方で、「plastic disposable garbage(使い捨てのプラスチックごみ)」を販売するところがアメリカらしい。
こんな欧米の動きを知った日本人の反応は?
・マイストローの時代か
・アジアの国々がそんな規制を守るとでも・・・
・アメリカは紙ストローにするそうな
・海洋ゴミなら海に捨てずきちんと回収リサイクルするよう人間を教育しなきゃダメでしょ本質見えてなくね?
・外国人って日本の飲食店は残した食べ物を持ち帰れないからエコじゃないとかいうけど
持ち帰るプラスチック容器のほうがエコじゃないと思うわ
・カナダは缶ジュース飲むのにストロー使うんだよ
ちょっとしたカルチャーショックだったわ
・日本もパック物以外のストローは要らない気がする
・正直コップにストローっていらないと思う
日本では、毎年7月に「海の日」がある。
海の恵みに感謝する日なんだけど、こんな祝日があるのは世界で日本だけ。
首相官邸ホームページから。
海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。世界の国々の中でも、そんな思いを込めて「海の日」を国民の祝日としているのは、日本だけです。
海の日を持つ”海の民”として、海洋汚染のことは関心をもったほうがいいですよ。
それと外国人とつき合う機会のある人なら、こうした環境保護や”脱プラスチック”の動きには、意識高い系になったほうがいいと思う。
それといま、日本の魚が危ない。
次回、そのことについて書きます。
これでアイスコーヒーのプラスチック容器だったら、ヨーロッパでは全部禁止になる。
おまけ
紙の使い捨てストローなら、すでに無印良品が売り出している。
もうひとつおまけ
これからの世界では、腐らず何度でも使える携帯ストローが最強らしい。
Miles の PepperFinalStraw, the world’s first collapsible, reusable straw
コラムの中にあった持ち帰り用のドギーバッグ。持参するのもアレだから素材を考える必要が確かにあります。食品ロス問題も考えると直ちに国に音頭をとって貰いたいです。
アメリカ発のニュースで複数の国のペットボトル飲料からマイクロやナノサイズのプラスチックが発見された様です。もっと話題になって欲しいのですが影響が大き過ぎるのかもしれません。
国もモリカケばかりに時間とエネルギーをかけないで、他のことも進めてもらいたいです。
マイクロプラスチックは化粧品などからも出るようです。
海の魚を食べる日本人こそ、もっと関心を持ってもらいたい話題なんですけどね。