京都と大阪に行って、驚いたことがある。
「そんなもん、読めるかっ!」という漢字がたくさんあった。
例えば、枚方市を「まきかた市」と読んだら、大阪人に怒られた。
「なんやねん『まきかた』って。それ『ひらかた』やん。『東のディズニー、西のひらパー(ひらかたパーク)』って、知らんの?」とか言いやがる。
「交野」の読み方もさっぱり。
これは「かたの」と読む。
初めて十三を見たときも、日本の常識にしたがって「じゅうさん」と読んだのだけど、「アホ」という言葉とともに「じゅうそう」と教わった。
「じゅうそう」というと、「重曹」しか思い浮かばない。
京都にも読み方が謎な地名が多い。
烏丸は「とりまる」と読んだし、帷子ノ辻なんて「・・このつじ?」としか分からない。
それぞれ、「からすま」と「かたびらのつじ」と読む。
なんなら、広島の厳島神社に行ったときに見た「廿日市市」も読めなかった。
これは「はつかいち市」。
こんな経験はだれでもあると思う。
日本には、読み方のむずかしい地名がいくつもあるから。
神社によくある「茅(ち)の輪くぐり」
読み方が分からなくても、ノープロブレム!
とりあえずくぐっておけば、身体のけがれがとれてキレイになる。
最近、その枚方市が「前代未聞」の調査を行った。
「『枚方』って、読み方がむずかしい!」ということを逆手にとって、「枚方」は全国各地でどう呼ばれているかを調べる「マイカタ全国調査」をはじめたのだ。
中日新聞の記事(2018年6月5日)から。
9月末まで調査を続け、年内にも読み方ごとの分布地図を公表する方針。担当者は「前代未聞の『捨て身』の調査」と、難読の市名を逆手にとって自虐的にアピールしたい考えだ。
「枚方」、一体なんて読む? 難読逆手に前代未聞の全国調査
今のところ、予想どおり「まいかた」の誤読が一番多い。
「まいほう」「まきかた」「うふかた」と読む人もいたという。
このニュースにネットの反応は?
・読めないバカがいるのかよw
まいほうだろ?
・マイパーに改名すべき
・もうまいかたでええやんw
・ひらかた市にしたら?
・覚えたら負けのような気がしてきた
・箕面富田上牧も読み難い
・東京の人が「枚方」読めなくとも困ることはない
・東京だからしってるだけで 、日暮里葛飾御徒町も初見では無理ゲー
・東金町をとうがねまちと読んだ私が通りますよー
・「ヒーハー!」と読む
・友人に枚方とかいてデブと読む奴がいるが
・ひらほうだよ。常識
・空気読めない奴と漢字読めない奴があぶりだされる
台湾で「素食」は、仏教の精進料理やベジタリアンフードのこと。
これは韓国も同じ。
では、この地名はどうだろう?
垈・下垈・砂垈という地名が山梨県にある。
この「垈」は読めるだろうか?
ボクには無理ゲー。
答えは「ぬた」。
この漢字のある地名は全国で山梨しかない。
「山梨トリビア」から。
日本で「垈」の地名がついているのは、山梨県だけ。しかもなぜか山梨県にだけ、5箇所も6箇所も「垈」のつく地名があるのです。
この「垈(ぬた)」がなんて、山梨だけにあるのか?
山梨トリビアでは、そのルーツを「白村江の戦い」に求めている。
663年、朝鮮半島にあった百済を助けるために、日本が唐・新羅の連合軍とたたかった。
この白村江の戦いで日本は敗北。
このとき、国を失ったたくさんの百済人が日本に逃げてくる。
日本は彼らを受け入れて、日本各地に住まわせた。
そのときに、いまの山梨に移り住んだ百済移民が「垈(ぬた)」という漢字を持って来て、今でも地名に残っているのではないか。
と、山梨トリビアは推測している。
本当のところは分からないけど、何かロマンがある。
ちなみに、浜松市には「新羅(しんらじんじゃ)」という神社がある。
新羅から来た人たちが建てた神社といわれている。
では、続いて第二問。
次の地名はなに?
次の地名はなに?(Qさま風)
滋賀県にある「妛原」。
答えは次回なので、それまでに考えておくように。
アディオス!
東京・北京・釜山・・・・。
なんで東アジアの国の地名には、漢字二文字が多いのか?
そのことはこの記事をどうぞ。
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