「日本負けろ!」は韓国人の本性?解説者に批判が殺到

 

前回、古橋 廣之進(ふるはし ひろのしん:1928年 – 2009年)というスゲー人について書いた。
古橋氏は伝説的なスイマーで、水泳の世界記録を次々と樹立し、敗戦直後の日本人に希望と勇気をあたえたのだった。

当時のアメリカには日本人への差別意識が強く残っていて、日本人を「ジャップ」と呼んでいた。
でも、古橋氏の活躍を見て「ジャパニーズ」と言い替えるようになったという。

 

この記事では、マッカーサー元帥のこんな言葉も紹介した。

「国際競技大会での行動には、よく国民の本性が表れる」

たしかに。
オリンピックやサッカー・ワールドカップなどスポーツの国際大会では、国民の本性がよく表れる。
最近おこなわれたワールドカップ・ロシア大会でも、よろこび方や観戦のマナーなんかは国民によって違っていた。

あれは本性だろう。

お隣の韓国でも「本性が出た」というか、本音が出てちょっとした問題になってしまった。

 

 

7月3日の日本対ベルギー戦はいまも忘れられない。

アジアのチームとしては唯一決勝トーナメントに進出した日本は、後半途中まで2-0とリードする。
この状況を単純に考えれば、日本が勝つ可能性は高い。
そうすると、どうなるか?
日本は史上初のワールドカップベスト8に進むことができる!
いま目の前で奇跡が起きようとしている!

でも結果は、ミカサの言ったとおり「世界は残酷なんだ」。

立て続けに2点を決められ、後半ロスタイムに3点目を入れられて日本は万事休す。
現実は厳しく残酷だった。

 

 

でも、日本の敗戦に狂喜乱舞した韓国人がいた。
それはいいのだけど、よろこびを爆発させた場所が悪かった。

韓国のテレビ局KBSでこの試合を解説していたハン・ジュニ氏は、中継中に本音を炸裂してしまう。
後半ベルギーがシャドリという選手を投入すると、ハン氏は「シャドリをなぜ(試合に)投入したのか」と不満そうに言う。

でもそのシャドリ選手が3点目を入れたことで、日本の敗戦は決まった。
中央日報の記事(2018年07月03日)によると、その瞬間のハン氏のはしゃぎっぷりはまるで子ども。

「シャドリ、ありがとうございます。シャドリをなぜ(試合に)投入したのかとさっき(言ったけれど)。非常に間違っていました。謝ります。ありがとうございます」

「シャドリ選手のゴール、当然感謝して謝罪します。今のベルギーの5人の選手による電光石火のような最後のカウンター攻撃、これがサッカーですね」

日本-ベルギー戦、韓国解説委員の不公正発言に批判殺到

 

日本を倒したベルギーに「ありがとうございます!」「感謝します!」とネットに書き込むならOK。
でも、テレビ中継でこれはマズイ。
中立性を投げ捨てて、ここまで一方的な態度をしてはいけない。

これで視聴者から、「いくら日本が勝つのが嫌だといっても、解説は公平にしなければならないのでは」といった抗議が寄せられたという。

 

 

でもボクとしては、この解説者の言葉よりも、これに抗議が殺到したことの方が意外。

「日本が負けてうれしい!」というのは、ぶっちゃけ、韓国民の本音だと思ったから。

 

韓国の人たちは日本の試合をどう見ているのか?

韓国に30年ほど住んでいる日本人は、レコードチャイナでコラム(2018年7月4日)でこう書いている。

「日本を応援する韓国人はたぶんただの一人もいないだろう」
「そんなことは期待するべきでもないし、期待しても100%かなえられない」

「日本が負ければいい」韓国人がW杯で日本を応援しない理由

 

韓国でワールドカップの試合を観ていると、どこのテレビ局の中継でも反日本の心情が伝わってくるという。
しかも韓国人の場合、「自然にそうなってしまう」らしい。

逆に日本でも、「韓国が負けてほしい」と思う人はたくさんいる。
でもそれを、公共放送で言う人はいない。
いくら韓国でも、公共の場で素直に本音を爆発させるのはマズかったか?

 

でも日本のネットを見ると、気にしていない人が多い。

・いつものことじゃないか
気にしない
・まあなんつー正直なw
・韓国らしくてよい
・一方的なライバル意識
・韓国メディアのこういう言動は韓国政府が禁止すべきやと思うぞ
まじでいずれ問題になってくるぞ
・まあこんなもんやろ
なんとも思わん
・こちらこそ有り難う。
いつも通りの韓国人で安心したし。
・各民放が日本戦放送する方が異常。

ボクも驚きはしない。
逆に韓国の解説者が「ああ~日本が負けてしまいました。アジアの希望がなくなりました」なんて言ったら、その後に何かを要求されそうでコワい。

 

 

韓国のテレビで、日本が負けて「ありがとうございます」「感謝します」と解説者が言うことには驚かない。
それに多くのクレームが寄せられたことは意外。
でも驚いたのは、この解説者が不公正な中継を認めて謝罪したことだ。

中央日報の記事(2018年07月03日)でこう言っている。

「本能を隠せなかった。敗れたチームには申し訳ない。瞬間的にそのような言葉が出てきた」

「韓国サッカーと日本サッカーは比較される側面があり、日本の競技力が良かった。長所と特性をよく生かしていた。我々が小さく見える状況もあった。瞬間的に本能が発現した」

<W杯>韓国の解説者、日本-ベルギー戦の不公正中継を謝罪

 

つまり、彼は日本が負けたことを、韓国人の本能としてよろこんだらしい。
なら仕方ない。
公共放送で本能を隠さないなんて、なかなかできるものじゃない。
本音で解説したこの人がとてもきよきよしいと思う。

でもやっぱり、マッカーサー元帥の言葉は正しかった。

「国際競技大会での行動には、よく国民の本性が表れる」

抗議が殺到したのも、韓国民の本性の表れか?

 

*ちなみに、「きよきよしい」を間違いと思わないように。
ケイスケ・ホンダの言葉だから。
j-castニュースの記事(2018/7/4)から。

「『きよきよしい』というか…。すごく、自分の中では気持ちの切り替えができている部分があります」

本田圭佑、W杯終え「きよきよしい」 「清々しい」を誤読?で総ツッコミ

だから書きました。あえてね。

 

こちらの記事もどうぞ。

”ジャップ”を称賛に変えた日本人「フジヤマのトビウオ」

ワールドカップ・ロシア大会の記事 ①

ワールドカップ・ロシア大会の記事 ②

 

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。