「日本の常識は世界の非常識」なんて言われることがあるけど、韓国の常識もときどきぶっ飛んでいる。
「OINK」という言葉を知ってますか?
「こんなことが起こるのは韓国だけ」ということを、「オインク」と言うことがある。
韓国人記者がこのOINKについて、韓国日報(英語版)の記事(12-11-2006)でこう書いている。
Have you ever heard of the term “OINK’’? It is well known both domestically and abroad that it means “Only In Korea,’’ in other words, what is ridiculous and unbelievable can be thought to happen only in Korea.
国内・海外でよく知られた言葉で、「韓国だけ」という意味。
韓国だけでしか起こらないような、ばかげたことや信じられない出来事のことらしい。
今回は、「これもきっとOINKだなあ」と思ってしまったことを紹介しようと思う。
慰安婦問題は2015年の日韓合意で解決したのだけど、韓国では、まだ終わっていないことになっている。
それで慰安婦問題について、独自のやり方で解決をめざす人もいる。
それで今年10月、韓国のある市民団体はパリのユネスコ本部前で、慰安婦を題材としたダンス・パフォーマンスを披露することにした。
もうこの発想がOINK。
そのことが慶南新聞の記事(2018-08-21)に書いてある。
*以下の日本語訳は機械翻訳に修正を加えたもの。
못다 핀 위안부 피해자 아픔, 춤으로 세계에 알린다
(果たせなかった慰安婦被害者の痛み、ダンスで世界に知らせる)
”日本軍慰安婦”が感じた痛みをダンスで表現するという。
慰安婦を支援するこの市民団体は、国際社会に慰安婦問題を訴えるために、ユネスコ本部前で踊りを見せようと意気込んでいる。
どんなダンスかサッパリ分からないけど、YouTubeに動画をのせるなら見てみたい。
それはいいとして、この記事で見逃せないのがここだ。
今回のパフォーマンスは女性家族部傘下機関である韓国女性人権振興院の「国際社会と一緒に苦痛の歴史を克服する文化祭」に選ばれて支援金を受けた。
すげえ文化祭があったもんだ。
ここにある「女性家族部」は日本でいう「~省」にあたるところ。
つまりこれは、韓国政府の支援を受けているということ。
記事を読むと、政府がこのパフォーマンスに200万円ほどの資金を提供している。
ところで、なんで10月にパリのユネスコ本部前なのか?
それはこのとき、ここでユネスコの理事会があって各国の理事が集まるから。
世界中のユネスコ理事にこの踊りを見せたいらしい。
言葉ではなくて身体表現で「感性的、理性的に日本軍慰安婦の苦痛を国際社会に訴えたい」という。
「慰安婦の苦痛をダンスで世界に訴える」という発想はどこから出てくるのか?
これを見たユネスコの理事は何を思うのか?
だが待ってほしい。
韓国政府は2015年の慰安婦合意で「この問題が最終的かつ不可逆的に解決されること」を確認したはず。
さらにこのとき日韓両政府は、国連等国際社会において慰安婦問題について「互いに非難・批判することは控える」と決めている。
くわしいことは外務省ホームページの 日韓両外相共同記者発表 をごらんあれ。
「日本軍慰安婦の苦痛を国際社会に訴える」というパフォーマンスに、韓国政府が資金提供をして支援したことは、日韓合意の精神に反するだろう。
でも、ネットの反応はけっこう冷静。
「こんな反日活動は合意違反だ!」と怒る人もいるけど、あまりに日本人の理解を超えているためか、冷めた目で眺めている人が多い。
・最近、暑い日が続いたから・・・
・楽しそうでいいなw
・また反日やってるのか
・もし仮に日本が謝罪しちゃったら、この人達は何をするの?
・遂に踊りだしちゃったのか
・これもう何がしたいのかさっぱりわかんねえな
・まあ別に良いんだけれども・・韓国はどこに行くの?
・なんかもう目的を見失ってるな
・シャーマン文化から来てるのでは?
・なんでいつもいつも他力本願なの。他国で踊ってる暇あるなら
証拠の一つでも探してきなさいよ。
・好きにさせてあげよう
・そのネガティブなエネルギーを国の経済発展のために何故使わないんだろう
日本人よ、これがOINKだ。
「日本は我が国に酷いことをした!それを世界に訴えてやる!」と、韓国が日本の不当性を国際社会にアピールしようとしたことは100年ほど前にもあった。
それが1907年の「ハーグ密使事件」で、これは高校世界史で習う。
ハーグ密使事件
韓国皇帝の高宗が、オランダのハーグで開かれた第2回万国平和会議に3人の密使を派遣した事件。会議で日本による保護条約の無効を列国に訴えようとしたが、密使の会議参加は拒否された。
「世界史用語集 (山川出版)」
「日本による保護条約」というのは、1905年に結んだ第二次日韓協約のこと。
この日韓協約によって、韓国(大韓帝国)は日本の保護国となった。
大韓帝国皇帝の高宗は「この条約は不当であり無効だ!」と世界に訴えようとしたのだけど、残念ながら、韓国の訴えは米英仏ロなどの列強から相手にされなかった。
日本が韓国を保護国にすること(第二次日韓協約)は、当時の国際社会で認められていたことだから。
結局、ハーグ密使事件は失敗に終わってしまう。
このハーグ密使事件から約100年が過ぎた。
でも、「世界に日本の不当性をアピールする」という発想は変わっていない。
韓国の市民団体は、本当にいろいろなことを考えて実行する。
斬新な発想には感心するのだけど、韓国はそろそろ日本との約束を守ってほしい。
いま韓国がしなければいけないことは、パリのユネスコ前で踊って、世界を動かすことではない。
日韓合意にもとづいて、ソウルの日本大使館前にある慰安婦像を動かすことだ。
日本はそれを待っている。
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