「銃を抜いたからには命賭けろよ」 というのはアニメ「ワンピース」のセリフ。
「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」というのはアニメ「コードギアス」のセリフ。
・・ではなくて、こっちは小説に出てくる探偵フィリップ・マーロウの言葉だ。
フィリップ・マーロウは他にもこんなことを言っている。
「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」
相手を攻撃するのなら、相手から反撃される覚悟を持たないといけない。
相手を批判するなら、自分が批判されるのも仕方ない。
別の言葉でいえば「ブーメラン」だ。
相手に投げたブーメランで、自分がダメージを負うこともある。
これからその具体例を見ていきませう。
先日、韓国で文大統領に会った日本共産党委員長・志位和夫氏がツイッターでこう言っていた。
志位「徴用工問題で個人の請求権は消滅していないことは日本政府も認めており、この一致点を大切にして前向きの解決を」
大統領「その立場に立てば円満な解決が図られるのではないか」
「徴用工問題で個人の請求権は消滅していない」
文大統領はこのことを他の場所でも言っている。
くわしいことは中央日報の記事(2018年12月14日)をどうぞ。
文大統領、日本の議員に「強制徴用の個人請求権、消滅していない」
文大統領はこれを根拠に、「その立場に立てば円満な解決が図られるのではないか」と話していた。
なるほど。
だが待ってほしい。
2005年に盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権が外交文書を公開して、請求権を放棄したことを明らかにしている。
同時に徴用工のような請求権のある個人には、「韓国政府が負う」と韓国の外務省が言っていたことも分かった。
現在の文大統領はこのときの関係者だ。
日本経済新聞の報道(2017/8/19)を見てみよう。
賠償を含めた責任は韓国政府が持つべきだとの政府見解もまとめている。当時、大統領首席秘書官だった文氏もこれにかかわった。
韓国は徴用工問題蒸し返すな
徴用工問題をふくめて、賠償責任は韓国政府にあって日本にはない。
当時、大統領首席秘書官だった文氏もそれを知っているはずなのに、「その立場に立てば円満な解決が図られるのではないか」と日本に賠償させようとしている。
個人請求権が消滅していなくても、「責任は韓国政府が持つべき」というなのだから、元徴用工は韓国政府に請求すればいい。
そして韓国政府が賠償金を払えば、円満な解決が図られる。
いまになって文大統領はこんなことを言い出すから、「韓国政府の責任でどうぞ」と撃ち返されてしまうのだ。
志位委員長も「この一致点を大切にして前向きの解決を」とツイートしていた。
このコメント欄には「ではこの説明をお願いします」と、デイリー新潮の記事(2018/12/1)のリンクが貼られていた。
「徴用工」の賃金は共産党に流れていた
は?
徴用工の未払い賃金(現在でいえば数十億円)などが回りまわって、共産党の活動資金になっていたという。
もちろん全額ではない。
志位委員長といえば、新聞「赤旗」の記事(11月13日)でこう言っていたゾ。
「徴用工問題の本質は、侵略戦争・植民地支配と結びついた重大な人権問題です。日本政府と該当企業は、過去の誤りへの真摯な反省を基礎にして、被害者の尊厳、名誉を回復するために努力すべきです」
日本政府と該当企業だけでなく、自分も「過去の誤りへの真摯な反省」が必要じゃないか?
撃たれる覚悟があって言ったのだろうから、このブーメランをしっかり受け止めてほしい。
「銃を抜いたからには命賭けろよ」
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