「デジタルデトックス」って言葉を知ってますか?
静岡県に住んでいる人なら、今年10月に多くの人が経験している。
デトックスとは「解毒」という意味で、身体にある悪いもの(有毒物・老廃物)を出して体内をキレイにすること。
デジタルデトックスというのは、一定期間パソコンやスマホなどのデジタル機器に手を触れないことをいう。
「デジタル中毒」の状態を解毒するねらいがある。
スクリーンの世界から離れて、現実世界で人や自然と接する時間を多く持つ。
いまは世界中でデジタルデトックスの動きがある。
別の記事に書いたものだけど、最近、バングラデシュ人がフェイスブックにこんなメッセージを投稿していた。
Your cell phone has already replaced your wwatch,camera,calendar,and alarm clock.
PLEASE DON’T LET IT REPLSCE YOUR FAMILY.
携帯電話やスマートフォンは時計、カメラ、カレンダーなどの代わりになっているけど、家族の代わりにしてはいけない。
これがデジタルデトックスの考え方。
アメリカ人が主催したパーティーで、人との会話に集中させるためにスマホを取り上げたのも同じ発想だ。
くわしいことはこの記事をどうぞ。
静岡県民は10月に大停電を経験したから、多くの人が強制的にデジタルデトックスをさせられた。スマホやパソコンは死んでしまったけど、ロウソクの灯りで家族とご飯を食べるのも悪くない。
ただし最大で2日まで。
最近、東京で「つながらないレストラン」がオープンして話題になった。
このレストランの中では、スマートフォンを機内モードにしないといけない。
余計なものはなくして、食事や会話を楽しむというコンセプト。
インターネットにつながらないことで、目の前人とのつながりを深める。
あ、なんかウマいことを言った気がする。
FNNプライムニュースでそのレストランを紹介していた。(2018/12/21)
“つながらないレストラン”の狙い 「スマホ飯」7割が「気になる」
NTTドコモが行った調査では、約7割の人が食事中にスマホを使っているのを「気になる」と答えている。
このレストランを開いたのは「イモトのWiFi」で社長はこう話す。
「『つながる』を提供しているわれわれが、あえて逆説的に『つながらないレストラン』を開くことによって、人間同士の本来のつながりの良さというものを、皆さんに思い出してもらいたいなと思います」
利用客の感想は、
「普段よりも、しゃべれないこととか、ゆっくりしゃべれるなっていうのは感じます」
「確かに会話が弾んでるかもしれない。新鮮です」
と好評だ。
でもそれはニュースに出てくる感想で、ネットでは厳しい声もある。
「こんな当たり前のことが特徴的なサービスになりうるなんて、ほんとうに病んだ時代だと思う」
昭和の日本人はそう思うだろう。
デジタルデトックスとはスマホやパソコンから離れることで、つまりは昭和の人づき合いに戻ることだから。
この「つながらないレストラン」は期間限定だから、とりあえず試験的にやってみて反応を見るのだろう。
評価がよかったら、期間限定でなくこういうスタイルの店ができるはず。
日本でのデジタルデトックスは、これからいろいろな広がりを見せると思う。
デジタル機器の危険性を知っていて、子供にデトックスをさせていた有名人がいる。
イギリス紙「ザ・ミラー」のインタビュー記事( 21 APR 2017)で、マイクロソフト元会長のビル・ゲイツ氏は、子どもが14歳になってから携帯電話の使用を許可したと話している。
even one of humanity’s greatest technological innovators still banned his kids from having mobiles until they were 14, forbids them at the dinner table and limits his youngest’s screen time before she goes to bed.
「Billionaire tech mogul Bill Gates reveals he banned his children from mobile phones until they turned 14」
ビルゲイツ氏は人類の最高レベルで、デジタル機器の良さや危険性を知っていた。
だから、子供には食事中に携帯電話を使わせなかったし、寝る前の使用も制限していた。
十分な睡眠時間を確保するためだろう。
世界をデジタル化時代に変えた人は、すでにデジタルデトックスの必要性に気づいていたのだ。
そんな時代遅れの奴となんかメシ食いたくないね。
いや、行動するのも嫌。