「台湾問題」で失敗。台湾・中国人とつき合う日本人は要注意

 

台湾のマクドナルドが公開したCMで、えらい騒ぎになったとさ。
そのCMに出てくる大学受験生の受験票には国籍欄があって、そこには「台湾」と書いてあった。

これに中国人が激怒した。

読売新聞の記事(2019/1/21)

中国で問題視されたのは、受験生の受験票が映し出された約2秒間の場面で、「マクドナルドは台湾独立支持だ」「打倒マクドナルド」などといった書き込みがネット上にあふれた。

マックのネット広告「国籍台湾」中国で批判殺到

 

台湾マクドナルドのCMなのに、中国のマクドナルドまで怒られてしまった。
中国マクドナルドは「誤解を招き遺憾だ。我々は一つの中国の立場を堅持している」と必死でアピール。

さて改めて、台湾とはなんだろう。
台湾と中国は何がちがうのか?
そもそも台湾は国なのか?

中国政府は台湾を「中国の一部」と考えていて、台湾を「国」とは絶対に認めない。
だから、中国マクドナルドは「一つの中国」と言わないといけなかった。
日本政府や国際社会のほとんどの国も中国の認識と同じで、台湾を中国の一部とみている。
だから、オリンピックでも台湾という表記はダメで、「チャイニーズタイペイ(中華台北)」となる。

でも台湾には、「台湾は中国とは違う。独立国だ!」と主張する人たちがいる。
いまの台湾総統は、中国の言う「一つの中国」の原則を受け入れないという立場だ。
だから中国は怒っている。
CMで受験票の国籍欄に「中国」と書いてあったら、中国が激怒することはない。
むしろ好感度は爆上げ。
でもそうすると、台湾独立派の人たちを怒らせる。

そんな複雑な台湾問題について知りたかったら、ここをクリック。

台湾問題

 

こういうむずかしい事情があるから、日本で台湾人や中国人といっしょにいるときには注意をしていた。
地雷があっても、それが分かっていれば大丈夫。
一番危ないのは、「台湾問題」という地雷を知らないこと。
知らずに触れると、大けがを負うかもしれない。

日本人と韓国人を前にして、第三国の外国人が「慰安婦問題ってどんな問題?あなたたちはどう思う?」と聞くようなもので、きっとその場の空気は重苦しいものになる。

 

でも、今までボクが見た範囲では、日本にいる中国人と台湾人の仲は悪くない。
外国で生活していれば、仲間や友達は大切。
それにタイ人やインドネシア人と違って、北京語で会話をするができる。
お互いタブーは分かっているから、それに触れなかったらつき合う上で問題はない。

というわけで数年前、台湾人と中国人と東南アジアの外国人を誘って、静岡のお寺に行った。

 

これがその寺、清見寺

 

中国人の女の子にお寺の感想を聞いたら、「唐朝みたい」と言う。
その中国人の目には、日本の寺が唐王朝の建物のように見えた。
奈良・平安時代に遣唐使がいろいろなことを学んでいたから、その影響があるかもしれない。

台湾人の女の子もそう思うか聞いたら、「私は唐朝の建物を知らないから、それは分かりません」と言う。
なるほど。たしかに台湾には、1000年以上前の建物は少ないかもしれない。

そのお寺の境内には梅の木があって、ちょうど花が咲いていた。
「中国の国花は梅だっけ?」と聞いたら、中国人は「いいえ、ボタンです」と言う。
次に「台湾は?」とカジュアルに聞いたら、「台湾の国花は梅です」という答えが返ってきた。
国花が違うということは、「一つの中国」の原則を破ってしまうことになる。
そのあと2人は黙りこんで、目を合わせない。
「あっ!」と心の中で叫んだけど、もう遅い。

 

「台湾は?」と聞いたのが失敗だったけど、まさか梅の花を見て、こんな展開になるとはまったく想像できなかった。」
そのあと2人はいつものように話をしていた(ように見えた)から、大きなトラブルにはならなかった(と思う)。
でも、ボクの配慮不足のせいで、一瞬だけど2人の友情にヒビを入れてしまった。

ということで、台湾人や中国人とつき合う機会のある日本人は「台湾問題」「一つの中国」には要注意ですよ。

 

 

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。