きのうの午前11時41分、新しい元号「令和」が発表された。
その瞬間、ネットではこんな声がはじけた。
・まじか?
・かっけー
・おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
・ねーわ
・昭和と被る感じがいいな
・レイワいいわ
・誰だよ安晋とか言ってたほら吹きは
・「平成」 はあ?
「令和」 ほう..
発表時の印象こんな感じ
・ボケにくいな
ざっと見た感じ「令和」は好評で、7割の人が支持、残り3割が微妙か否定といったところ。
個人的には、この元号には伝統の重みがあっていいと思う。
「外したヤツ、責任とって全員ぬげよ」とかいうネットの無責任な意見はおいといて、今回の記事では、日本の大手マスコミの報道を見ていこうと思う。
来日中のアヴリル・ラヴィーンさんも「令和」を祝福している。
🌸 #新元号 ついに発表🌸
アヴリルが新元号を書に!
歴史的瞬間にアヴリルが日本にいる幸せ💕#アヴリル来日 #おかえりアヴリル
#令和 #Reiwa #元号発表#ありがとう平成 pic.twitter.com/sfGerRHkNe— AvrilJapan (@AvrilJP) 2019年4月1日
日本で活動する韓流スターもこれぐらいのサービスをしたら、少しは風向きが変わるのに。
新元号「令和」について、朝日・毎日・読売・産経新聞のすべてが指摘していたことがある。
それは、今回の元号は日本の古典から選ばれたってこと。
日本初の元号「大化」から「平成」まで、これまではすべて中国の古典から引用されていたけど、「令和」は日本の国書「万葉集」から採用されたのだ。
「令和」はこの点は一線を画しているから、上の大手4紙がもれなくふれている。
でも、そのあとの展開は各紙でそれぞれちがう。
まずは朝日新聞を見ていこう。
朝日新聞はそもそも元号に対して「権力や支配の象徴」というイメージを持っているから、社説には批判的な意見をのせている。
中国に起源を持つ元号は、「皇帝による時の支配」という考えに基づく。明治以降に制度化された、天皇一代にひとつの元号という「一世一元」は維持されているものの、国民主権の現憲法の下、国民の間には、西暦との自然な使い分けが定着しているようにみえる。
平成から令和 一人一人が時代を創る
「皇帝による時の支配」というのは中国の考え方であって、日本では歴史的にも伝統的にもそうではない。
江戸時代より前には幕府があって、天皇の政治的支配力は将軍より小さかった。というか、ないも同然だった。
明治になって将軍はいなくなったけど、憲法ができたから、明治天皇もそれにしたがっていた。
つまり日本の天皇は中国皇帝とちがって、絶対的な支配者ではないのだ。
毎日新聞は安倍政権に批判的だから、「安倍より国民」ということをアピールしている。
政治家より国民が大事なのは当然なのだけど、毎日新聞は、新元号発表が安倍政権にあたえるプラスの影響をできるだけ小さくしようと努力しているようだ。
保守的な安倍カラーのにじみ出る選考だったのだろう。ただし、新しい元号に意味づけをしていくのは、あくまで国民である。
新しい元号は「令和」 ページをめくるのは国民
毎日新聞的には、「令和」を通じて「保守的な安倍カラー」が日本の国民や社会に染まることはマジでかんべん、といったところか?
この考え方は朝日新聞も同じだけど、毎日新聞は元号を一つの「文化」ととらえている。
ここは朝日とはちがう。
読売新聞は上の二紙とちがって元号には好意的だ。
新しい時代のもとに、日本国民がまとまることを期待している。
新たな時代を象徴する言葉として、多くの国民の間で、親しまれていくことを願いたい。
元号は、日本人に共通の時代意識を生み出してきた。明治以降、天皇一代に一つの元号となり、代替わりと合わせて、人心の一新が図られた歴史がある。
元号は令和 新時代を実感できるように
朝日新聞の言う「皇帝による時の支配」とはまるでちがう。
最後は産経新聞。
産経は日本の歴史や伝統を重視しているから、元号をすごく積極的に評価している。
今回初めて日本の古典から選ばれたことを「歓迎したい」と絶賛だ。
いまの元号について、「国民生活や社会の中でしっかりと息づいている」という見方も、「国民の間には、西暦との自然な使い分けが定着しているようにみえる」という朝日新聞とは大きくちがう。
こうしたことをふまえて産経は、元号という日本文化の重要性を熱烈アピールしている。
日本が継承してきた東洋の生きた文化であるのはもちろん、日本自身にとっても極めて大切な未来へ繋(つな)ぐ伝統文化である。
さて、新しい時代「令和」について、日本の各メディアの報道を見てみたのだけど、あなたの印象はどうですか?
ボクはわりと伝統重視なので、読売・産経新聞の立場にちかい。
いまの日本は個人主義が進んでいて、国全体で「バラバラ感」をよく感じる。
むかし高校の先生が「おかげおかげの「げ」で暮らせ」と言っていたけど、いまの日本人には、おれがおれがの「我」で生きている人が多いと思う。
だから、読売新聞の「元号は、日本人に共通の時代意識を生み出してきた」という意見には賛成。
それに元号はいま世界で日本だけにしかない貴重なものだから、「大切な未来へ繋(つな)ぐ伝統文化である」という産経新聞の見方にも納得だ。
ではあと一か月、平成をふり返ったり、令和を期待したりしながら楽しく過ごしましょう。
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