中国で毎年おこなわれているサッカーの「パンダカップ」といえば、いま世界で最もかわいい名前の国際大会として有名だ(ボクのなかでは)。
5月28日、パンダで有名な中国の成都でその”事件”は起きた。
パンダカップで優勝したU-18韓国代表の選手が笑顔を浮かべながら優勝トロフィーを足で踏みつけて、他の選手はおしっこをするような動作を見せた。
この写真が中国で拡散されて、特大級の炎上になる。
韓国側も事態の大きさに気づいてすぐに公開謝罪をおこなったものの、相手は中華人民共和国。
中華とは「セントラル・グローリー(栄光)」だ。
大会に招待したら、トロフィーを踏んづけられた。
激怒した中国側はこの程度の謝罪では許さず、韓国の優勝をはく奪する。
この前代未聞の事態に、韓国の全国紙・朝鮮日報も困りきっていた。(2019/05/30)
優勝カップの剥奪という史上初の事態まで引き起こし、韓国サッカーの対外イメージは少なからぬ打撃を受けた。
サッカー:U18韓国のトロフィー踏みつけに中国激怒、優勝剥奪
はじめは平身低頭だった韓国側も、謝罪しても許さない中国に”逆ギレ”するようになる。
そのことがサッカーダイジェストの記事(6/4)にある。
「中国側の劣等感が引き起こした!」韓国メディアが“踏みつけ愚行”のバッシングに猛烈反論!
中国側の猛烈な反応は韓国選手が引き起こしたものだと思うけど、韓国の大手メディアは「中国サッカーの韓国に対する劣等感が引き起こしたものだ」と報道する。
この韓国メディアも韓国チームがしたことは「許されるものではない」としているけど、中国側の批判は一線を越えていてるとして中国批判を展開。
韓国バッシングの原因に「韓国チームが3連勝したのに対し、中国チームは3連敗を喫したうえ、7失点で1ゴールも奪えなかった」ことによる中国の劣等感があると指摘する。
さらに、
「どんなに謝ったとしても、彼らは受け入れる姿勢を持たないのだろう」
「世界の大国による態度とはとうてい思えない」
と中国の非寛容さに文句を言う。
第三者の日本人からすると、「謝罪を受け入れる姿勢」が韓国にあるのか疑問なのだけど。
サッカーダイジェストの記事によると、中国のスポーツ紙がこの韓国メディアの主張を掲載して、「反響を呼んでいる」という。
神に誓ってもいいが、この反響とは怒りだ。
韓国人も黙っていらずに反撃したのだろうけど、これは火に油を注ぐだけで、中国人の嫌韓はさらに進むはずだ。
韓国に対する中国の態度は慈悲と容赦がないから。
韓国は事態を収めたいのか長期化したいのか、はっきりさせたほうがいい。
ところで、「謝罪というのは相手が「もういい」と言うまで、くり返ししないといけない」ということを日本に教えてくれた韓国がこんな反応をするなんて本当に意外だ。
さて上の記事を読んで、きょねんの「BTS・原爆Tシャツ騒動」を思い出した。
K-POPグループのBTS(防弾少年団)のメンバーの1人が爆弾投下の場面がプリントされたTシャツを着ていたことが発覚して、日本で猛批判が上がった。
これでミュージックステーションへの出演は流れてしまう。
日本の反応は行き過ぎとする韓国側は、その原因を「日本の劣等感」に求めるメディアもあった。
中央日報の記事(2018年10月29日)
“嫉妬した”日本、防弾少年団の揚げ足取り? 原爆Tシャツ「非常識」
この記事で、韓国ネットユーザーの「防弾少年団に対する日本のコンプレックス(劣等感)が反映されているようだ」「揚げ足取りをしようとする」という反応を紹介している。
山ほどあるコメントからこれを選んだというのは中央日報の意思で、これには韓国人の一般的な価値観や考え方が反映されていると考えていい。
「日本での反応は世界で活躍するK-POPへの嫉妬や劣等感の裏返し」という韓国メディアの報道は日本人をさらに怒らせて、事態を悪化&長期化させた。
結局、BTSは紅白歌合戦への出演も見送られてしまう。
ちなみにイギリスBBCの記事(9 November 2018)は、広島在住の日本人の声を紹介している。
“I am a resident of Hiroshima, I will not allow BTS to appear on the Music Station. They made a joke of the atomic bomb,” one Twitter user had said ahead of the cancelled performance.
BTS T-shirt: Japanese TV show cancels BTS appearance over atomic bomb shirt
こんなデザインのTシャツを着る日本人がいたら、その人間も絶対にぶったたかれる。
これは劣等感も嫌韓も関係ない。
原爆投下はジョークにしていいものではないのだ。
韓国側も「逆ギレ」するのではなくて、こんな声を伝えていれば、あの騒ぎはあんな騒ぎにならなかったはずだ。
ただあまりにも責められると、一言いい返したくなる気持ちはわかる。
でも、怒りに支配された状態でものを言うと、そのツケはあとで自分が払わないといけなくなる。
「韓国に対する劣等感が引き起こしたものだ」と言った代償を、中国はこれからキッチリ払わせるだろう。
以下、おまけ
今回の件についてネットの反応を見ると、ほとんどの日本人は中国を支持している。
いつも思うけど、韓国ほど日中友好に貢献している国はない。
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