日本の街には英語を話す外国人からすると、笑ってしまうような英語があふれている。
これは英会話講師をしていたフィリピン人が見つけた英語。
これだと客じゃなくて、値段が興奮していることになってしまう。
次はアメリカ人が浜松駅で見つけたもの。
「Get Off」は強い命令だから、「ここで降りろ!」みたいな感じになってしまう。
さて、さいきん鹿児島大学の早川教授がツイッターにこんな投稿をした。
これは緊急時の避難案内だから、わりと深刻。
Evacuateの意味は「そこへ避難する」じゃなくて「そこから避難させる」だ。だからevacuation areaは、「集まるべき場所」ではなく「立ち去るべき場所」になる。日本語の避難場所と英語のevacuation areaは、まったく逆の意味になる。 pic.twitter.com/r4US47Uluh
— 早川由紀夫 (@HayakawaYukio) 2019年6月10日
早川教授はこういう説明になっていない英語の看板を東京オリンピックまでに、「全国から一掃しないと恥ずかしい思いをするなあ」とおっしゃる。
これにネットの反応は?
・日本らしくていい
そのままにしとけ
・本当に災害が発生したら日本人専用になるなw
・お店のCLOSEという看板もやめてよね。
CLOSEDだから。
・つまり日本人だけが助かる、と
・Sexy Zoneでいいよ
いや避難指示ならオリンピックまでじゃなくて今すぐ早急になんとかしろよ
・とりあえず、ガムテープ貼ってマジックで書いとけ
・道路案内に例えば「姫路城キャッスル」とか書いてるのはいいのか?姫路城城?
*ただ「evacuation area」は間違っていないという指摘もある。
CLOSEじゃなくてCLOSEDという細かいことをいえば、アイス・コーヒーも英語なら「アイスド・コーヒー」だ。
「姫路城キャッスル」はそれでいい。
「金閣寺テンプル」と同じで、それがないと外国人には城や寺ということが分かりづらい。
数年前、スウェーデン人と東京の国会近くにいたとき、「なあ、あれはなんだ?」と言って彼が道路標識を指さす。
そこには「Kokkai」と書いてあった。
これを設置したのはだれだ?それで分かるのは日本語の分かる人だけじゃん。
「国会」を「Kokkai」とローマ字にしただけでは、外国人には発音しか分からない。何の説明にもなっていない。
「Kokkai」と書いてあったら、「あれはなんだ?」となるのも当たりまえ。
それで外国人に分かりやすくするために、いまでは「The National Diet」になったという。
漢字をローマ字表記にすればいい、という発想はあまりにも安易すぎたのだ。
これが数年前の話。
時代は変わって、さいきんの日本では自動翻訳ソフトをつかって英語を日本語にすることが多い。
でも、それをそのまま案内に載せたため、誤訳も頻発している。
たとえば大阪の「堺筋線」が外国人用の案内には「Sakai Muscle line」と、筋がマッスルになっていた。
これはこれで、知り合いのアメリカ人はよろこんでいたけど。
やっぱり楽をしてはいけないということだ。
そのことはこの記事をどうぞ。
来年の東京オリンピックまでに、外国人が混乱する説明書きが少しでもなくなりますように。
30年位前の話ですが、evacuation 表示の下に→(矢印)がある看板は、米国政府管轄の研究所構内で見ました。
その構内には、そのような看板がいくつも立っていて、意味は「核攻撃を受けた際の避難ルート」だそうです。
そのルートの終端に evacuation area と表示があっても不自然ではないと思います(自分は見てないですが)。
コメントありがとうございます。
ネットを見ると、「evacuation areaで問題ない」という意見は多いです。
ボクの能力を超えた問題なので、あしたイギリス人に会ったときに聞いてみようと思います。