韓国の“反日教育”①小学生が「謝罪しろ、日本の野郎ども!」

 

いまの日韓関係は最悪だ。
その最大の原因は韓国側にあって、旭日旗や天皇陛下を侮辱する発言をしたことはもちろん、両国関係の土台となっていた日韓請求権協定と慰安婦合意をひっくり返したことが決定打になった。
これは否定できないけど、でもそうかといって韓国は反日ばかりでもない。
いろんな見方があるなかで自分好みの情報を選んで、それだけで全体を判断するのはフェアではない。

ということで、共同通信の記事(2019/6/22)を見てみよう。

韓国高校生、日本と関係改善願う ソウルで「日本語スピーチ大会」

首都ソウルで6月22日、日本語を学んでいる韓国の高校生による「日本語スピーチ大会」が開かれた。
高校生は日本人との交流や日本に行ったときに感動したことなどを披露して、こんな思いを口にする。

歴史問題などで日韓関係は悪化しているが「もっと仲良くなれるはずだ」と関係改善を願った。

 

でも韓国人の足を引っ張るのは韓国人。
こんな高校生の願いを踏みにじる大人もいる。

ものごとを理解・判断するときには全体を見る必要がある。
それが不可能なときは、せめて反対側の意見には目を通そう。
ニュースポストセブンにこんな記事(2019/5/2)がある。

韓国の小学生が「日本の野郎ども」と連呼する慰安婦デモ密着

韓国在住のジャーナリスト・藤原修平氏がソウルの日本大使館前で、毎週水曜日におこなわれている「水曜集会」について報告している。
いま日本大使館と書いたけど、いまは建て替え中で空き地状態になっている。

 

建物があったころの日本大使館
それと向き合うかたちで設置されたのが慰安婦像だ。

韓国が「平和の少女像」と呼ぶこの像が建てられるたびに混乱が生まれる。

無許可で水曜デモ1000回を記念する慰安婦像が建てられ、撤去を求める日本政府とこれを黙認する韓国政府との間で外交問題に発展した

日本軍『慰安婦』問題解決全国行動

 

この「水曜デモ(集会)」というのは、元慰安婦や支援者らが日本政府に公式謝罪や法的補償を要求し、毎週水曜日におこなわれているデモ(集会)のこと。
日本とは平行世界の韓国では、この反日活動が堂々たる正義になっている。
日本に謝罪を求めることは教育的にも望ましい。

 

大学生や高校生はもちろん、小中学生もこのデモに参加している。

 

さてジャーナリストの藤原修平氏によると4月24日の水曜日、いつものように集会がおこなわれて、「日本政府は、謝罪しろ、謝罪しろ、謝罪しろ!」という声が響いていた。
この日の参加者人約120人のうち、「そのほとんどが小学校高学年」と書いてある。
「日本なら何を言ってもいい」という社会の空気が後押しすれば、小学生が外国大使館に向かって「謝罪しろ!」と叫ぶこともできる。
そういう子供に対しては、「教師と思しき中年の男女数人が笑顔で拍手を送っていた」という。
自分たちの教育成果を確認できたら教師冥利につきる。

集会が盛りあがったのは、小学生の代表がステージで「ハルモニ(元慰安婦のおばあさん)」に手紙を読み始めたときだ。

「ハルモニたちは日本軍からの性暴力に耐えてきました。それはかっこいいし、だからぼくも尊敬しています。ハルモニたちが日本の野郎どもから謝罪を受けるのは当然のことです」

 

「イルボンノムドゥル(日本の野郎ども)」という日本人を蔑視する言葉が小学生の口から何度もでてきて、「通りかかったビジネスマンの顔からは思わず笑みがこぼれていた」とある。
あの国は本当に日本と平行世界にある。

でも、この児童に罪はない。
そもそもこの文章は教師が助言・指導したもののはず。
これが教育の成果で、この子はその成果というか犠牲者だ。
日本人が知るべきものはこの小学生の背後にあるもの、「日本の野郎ども」と児童に言わせる反日教育やそれを認める韓国社会の価値観。
ずるい大人はいつも子供を利用する。
子供に自分の政治的主張を言わせる。

 

こういう相手と友だちになりたい人がどれだけいるのか。

 

最悪といわれる日韓関係のなかでも、「もっと仲良くなれるはずだ」と願う高校生がいる。
それと同時に、「日本政府は、謝罪しろ、謝罪しろ、謝罪しろ!」と子どもに言わせる大人がいる。

どっちもホントの韓国。
日本に訴えていることだから、両方に目を向ける必要がある。
でもこの2つを結び付けると、「日本が謝罪したら、韓国と日本はもっと仲良くなれる」ということになるのだけど。
慰安婦問題は2015年に日韓両政府が解決を確認したのだから、日本の謝罪はもうありえない。
反日教育では最も大事なことが教えられていない。

 

「日刊SPA!」のインタビュー記事(2017年09月25日)でジャーナリストの青木理氏がこう話している。

「韓国の書店にも日本研究の書籍はあります。でも、日本のヘイト本のような書籍は見たことがない。“日本独自の出版文化”でしょう」

ヘイト本のヒットは日本の恥ずべき事態。知識人やメディアは煽ってはいけない

 

でも日本には同盟国の大使館に向かって、「謝罪しろ、韓国の野郎ども!」と叫ぶ小学生やそうさせる大人を見たことがない。
「ヘイト本」かどうかは個人の価値観によって見方が変わるけど、この言葉はだれが聞いても異常に思うだろう。

 

 

こちらの記事もどうぞ。

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近くて遠い日本と韓国 「目次」 ①

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8 件のコメント

  • 「謝罪しろ、日本の野郎ども」と小学生に叫ばせる
    そのような教育は(どのような歴史問題や背景事情があろうと)間違っていることを韓国人自身が気付くまで、韓国がまともな近代国家になることはないでしょうね。宗教と同じですよ。

  • いや、もうそういうのいいよ

    なんか、疲れたわ 韓国には

    だいたいそんな国内事情、日本のみんなに関係ないし

  • まったくです。
    いま日韓関係は最悪と言われていますけど、その背後には韓国の反日教育があることは間違いありません。
    韓国側がそれを認めて是正しなかったら、安定した友好はないでしょう。

  • 「過去を直視して」という態度は韓国にこそ求められます。
    日本も「遺憾の意」だけではなくて、それ相応の対応が必要です。

  • アメリカに広がる「韓国疲れ」を「コリア・ファティーグ」と言います。
    韓国に疲れたら台湾に目を向けるといいです。
    あそこは癒されますから。

  • 韓国を甘やかしたのは、日本の政治屋のせい。韓国にもいい人がいる、という主張は韓国が国家として日本に不当な用久を突きつける以上、そういう事こそが日本の選択を誤らせることになる。つまらんものはつまらんのだ。

  • コメントありがとうございます。
    いまの韓国に対する意見はいろいろあります。
    わたしが反対するのは反日で、韓国そのものではありません。
    これさえなければ、韓国人もふつうの外国人と同じですから。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。