あさって6月28日~29日の2日間、大阪でG20サミット首脳会議が開かれる。
メンバー国は以下の20カ国だ。
G7(フランス・アメリカ・イギリス・ドイツ・日本・イタリア・カナダ・欧州連合〔EU〕)と、アルゼンチン・オーストラリア・ブラジル・中国・インド・インドネシア・メキシコ・韓国・ロシア・サウジアラビア・南アフリカ・トルコ
このなかで日本は韓国とは首脳会談をおこなわないことを決めた。
でも本当にそれでいいのだろうか。
隣国の首脳と会わないというのは、双方にとってマイナスになるはずだ。
とかいう建前は置いといて、ホスト国の首脳と会えないという結果に衝撃を受けているのは韓国だった。
中央日報の社説(2019年06月26日)
会談を望んでいたのは韓国側だったので、我々としては思い通りにならずに苦々しく思うほかない。
今回推進されていた首脳会談は最悪の韓日関係を修復する機会になるかもしれないという点で期待を集めてきた場だった。白紙化した韓日首脳会談、早期実現を
いまの日韓関係が最悪というのは誰もが認めるところ。
この状況を打破するきかっけとして、韓国側は安倍ー文のトップ会談を心から期待していたのだけど、日本側から「忙しくて会えない」と言われてしまった。
つまり、いまの最悪は長引くということが決定的になったわけだ。
だから朝鮮日報も頭をかかえている。(2019/06/25)
関係改善への努力を強調してきたが、日本が主催する国際的な外交行事で、自然に行われるべき韓日首脳会談までもが開催されないという最悪の状況を迎えた。
G20大阪:韓日首脳会談ついに見送りへ
「最悪」と呼ばれるいまの状況は実はまだマシで、両国の関係はさらに悪化する可能性が高い。
そうなると日本もノーダメージとはいかないけど、悲鳴を上げるのは韓国のほうだ。
日本に目を向けると、新聞各紙は結果を短く伝えているだけ。
朝日新聞(2019/6/25)
日韓首脳会談「行われないと思う」 韓国高官が語る
毎日新聞(2019年6月25日)
韓国「反応ない」 日本「今は未定」 日韓首脳会談見送りへ G20で
「ついに見送りへ」「早期実現を」という韓国と違って、日本に切迫感はない。
トップ会談が見送られたことによって、より大きなダメージを受けるのは韓国であって日本ではないから。
お互いの関係がこのまま最悪をキープすれば、徴用工訴訟の原告側は8月ごろにも、日本企業の財産を現金化するだろう。
そうなったら、韓国の終わりが始まる。
日本政府は対抗措置を取らざるをえず、韓国に対して経済制裁をおこなうはずだ。
日韓は対等な関係でも、経済力は異次元レベルで違う。
くわしいことはサーチナの記事(2018-05-10)を見てほしい。
総括として「韓国と日本を比較すること自体が間違いであり、日韓の競争力は同じ次元にあるものではない」と論じた。
日本と韓国の経済力はどっちが上? 「比較できる次元になかった」=中国メディア
だから韓国側としては、日韓首脳会談が“なし”という結果に「最悪の状況を迎えた」「苦々しく思うほかない」となる。
でも韓国政府は強気で、外交部のカン長官(外務大臣)は国会で「日本の報復性措置が出てくれば(わが政府も)それに黙っていることはできない」と“返り討ち宣言”をした。
でも韓国のマスコミが感じているのは、この言葉の先に待つ絶望だ。
中央日報は「両国間関係は断交に次ぐ最悪の奈落に落ちる可能性がある」と書いている。
日本としてはお手並み拝見。
見せてもらおうか、韓国の本気とやらを。
きのうの記事で、日韓でおこなわれた共同世論調査の結果を紹介した。
この調査では経済協力についても、日韓の国民に質問している。
韓国では経済協力が「必要だ」と答えた人の割合は83.1%、「必要でない」は8.9%だった。
日本では「必要だ」が43.4%、「必要でない」は23.9%という結果で、経済協力を必要と考えている人は韓国の半分ほどしかいない。
「経済制裁」なら逆の結果になるかも。
「日韓関係の重要性」については、韓国人の70.8%が「改善のために努力する必要がある」と答えたけど、日本人では40.2%だけ。
日韓を比べると、日本では「当分そのまま放っておく必要がある」と答えた人が多い。
日本政府の「戦略的無視」が国民にも浸透しているらしい。
この世論調査から、経済協力や関係改善の必要性を強く感じているのは韓国のほうであることが分かった。
彼我の実力差を冷静に考えたら当然そうなる。
なのに文大統領は国益より反日を優先したから、こんな結果を招いた。
中央日報の記事(2019年06月26日)
「安倍首相、文大統領除く首脳19人と会談」…きょうマクロン仏大統領からスタート
文大統領は大阪でおいしいものを存分に食べていけばいい。
でもって大阪城での集合写真が嫌なら、特別枠の中で笑顔を見せればいい。
これから辛いことがたくさん待っているから、G20の2日間は楽しい思い出をいっぱい作ってほしい。
こちらの記事もどうぞ。
コメントを残す