先月ドイツ人とインドネシア人と一緒に、焼津さかなセンター・清見寺・久能山東照宮へプチ旅行に行ってきた。
2人とも日本の大学で学ぶ男子留学生。
今回はそのとき彼らから聞いた話を書いていこうと思う。
*これは彼らの意見や見方だから、別のインドネシア人やドイツ人に聞いたら違う答えが返ってくるかもしれない。
前回までのはこれ。
・コンビニ
インドネシアには街のそこら中にコンビニがあるけど、ドイツにはない。
ドイツの場合、ガソリンスタンドに24時間営業の店があるから、それがコンビニのようなもの。
でも売っているものは、日本のコンビニとは比べられないほど少ない。
*ちなみにヨーロッパでコンビニはあんまりないらしい。
ネット掲示板でヨーロッパ在住の日本人がこう言っている。
・イタリア在住ですが、24時間営業をしているスーパーは各都市に1軒くらいはありますが、日本のようなコンビニは存在しません。
・ベルギーもありません😂夜10時にはほぼ全てのお店が閉まります😅更に宗教の関係で日曜日は開いているお店はほとんどありません
・ポーランドにはZABKAというコンビニチェーンがあって各町に5-10軒くらいあります カトリックなので日曜休みの店ばっかりで ZABKAは開いてるので助かります
・サービス
2人とも日本のコンビニやスーパーの店員のサービスに感動していた。
インドネシアの店員には笑顔があるけど礼儀や丁寧さに欠けている。
ドイツの店員には笑顔も礼儀もない。
インドネシア人の彼が思うに、ドイツに比べてインドネシアの店員は勤務態度がゆるい。
出勤時間に遅れたり、仕事を休んだりすることはドイツや日本より多い。
普通のインドネシア人が日本の店で働いたら、仕事の忙しさや細かさに不満を持つと思う。
ドイツ人なら、笑顔や丁寧な言葉づかいなどのサービス精神を要求されて不満を言いそう。
ちなみにバイトの時給はドイツのスーパーやレストランなら1000円、インドネシアなら150~200円ぐらい。
だし巻き卵はインドネシア人もドイツ人も日本で初めて見た。
どっちの国もいろんな卵料理があるけど、だし巻き卵はない。
これも立派な日本料理のひとつだから。
インドネシア人がだし巻き卵を気に入って、ユーチューブで見て作ろうとしたけど、うまくできなかった。
こんな食品サンプルも2人とも母国で見たことがない。
写真より分かりやすいし、とてもうまくできているから、日本人の器用さがよく分かる。
食品サンプルは日本人の発明で、大正~昭和にかけて全国に広まった。
これは日本独自の“文化”で、外国人の間ではお土産として人気がある。
日本国外からの観光客への土産物、芸術品や玩具としての利用も広まっている。キーホルダーや携帯電話のストラップにできる小型版も作られるようになった。
ドイツ人も寿司の携帯ストラップを持っていた。
この宙に浮くフォークを考案したのは、食品サンプル職人・竹内 繁春(たけうち しげはる)さん
日本料理については2人とも、「しょうゆと味噌で味を付けることが多い」という印象を持っていた。
まあ合ってる。
焼津さかなセンターのレストランには、ねぎとろ用と刺身用の2種類のしょう油があって、ドイツ人とインドネシア人をおどろかせた。
これを見たドイツ人が、「東京でしょう油の自動販売機を見た」と言っていたのだけど、何のことかボクにはよく分からず。
「出汁の自動販売機」ならあるから、それとかん違いしたかもしれない。
「しょう油や味噌で味付けするのも大事だけど、日本料理では、食材が本来持っている良さを引き出すことが大事なんだ」なんて、伝説的美食家・魯山人大先生(明治16年 – 昭和34年)のようなことを言ってみた。
醬油だ、薬味だといって、それらにばかりやかましくいったところで(中略)材料の精選とともに材料の原味を殺さぬこと、その味というものは、科学や人為では出来ないものでありますから、それを貴ぶのであります。
「日本料理の基礎観念 (北大路 魯山人)」
北大路 魯山人(マンガ「美味しんぼ」に出てくる海原雄山のモデルとなった人)
すご過ぎて、きっと友だちにはなれない。
フランス料理の外見偏重傾向に対しても厳しく、渡仏の際に訪れた鴨料理店「トゥール・ダルジャン」で、「ソースが合わない」と味そのものを評価し、自ら持参したわさび醤油で食べたこともあった。
素材が持つ本来の味わいを活かすことは、和食の重要な特徴として、農林水産省もホームページで説明している。
ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食;日本人の伝統的な食文化」とは
2人の感覚だとドイツ料理やインドネシア料理では、素材の良さを内側から引き出すというより、スパイスやソースなどで「外側」から味を付けるイメージがある。
「だから日本料理は薄味が多いんだよ」とその場の雰囲気で言ったのだけど、たぶん合ってると思う。
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