朝鮮王朝末期、指導者の無能や無戦略のせいで韓国は一度崩壊した。
一方、日本では明治の指導者がリーダーシップを発揮して、海外に学んで国を強化した。
その差は韓国併合という「亡国」となってあらわれる。
いまの韓国は絶対に同じ道を歩んではいけない。
韓国紙の朝鮮日報がそんなことを書いていた。
くわしことは前回の記事をどうぞ。
時は流れて2019年のいま、日本は貿易面で韓国に対する特別扱いをやめて「通常の国」に戻した。
その結果、半導体製造で必要な3品目がそれまでどおり手に入らなくなって、韓国企業が悲鳴をあげる。
でも政府は日本に措置の撤回を求めるか、困難を乗り切る「覚悟」を固めるだけで、具体的な打開策はいまだに見つけられない。
始まったとたん詰んだ。
それでいつもの発想、困ったときのアメリカ頼みが出てくる。
中央日報の記事(2019年07月10日)
韓国野党院内代表「日本の規制、外交的解決を…なぜ米大統領に要請しないのか」
自由韓国党のナ院内代表が、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領はなぜトランプ大統領に日本への説得を要請できないのか問いたい」と発言。
韓国はアメリカに仲裁を期待しているのだけど、アメリカは動かない。
それは誰の目にも明らかで、米メディア「ブルームバーグ」はこんな記事(2019年7月4日)を載せている。
日韓、輸出規制で「非常に危険」な関係悪化も-トランプ政権は静観
日本企業が賠償を命じられたときは静観していた韓国政府は、自分がピンチになったらきっとトランプ大統領を動かそうとする。
そう読んで、日本は先手を打っていたようだ。
朝鮮日報の記事(2019/07/10)
輸出優遇除外:米国の沈黙は「計算ずく」か
米中が貿易で対立してアメリカが「反ファーウェイ」と唱えたとき、日本はすぐにアメリカの側に立った。
でも韓国政府は、「企業が判断する問題」と企業まかせにして自身の立場をハッキリしなかった。
この差を踏まえた上で、韓国のある大企業の役員はこう話す。
米国が日本と韓国、どちらか一方の側に立つとしたら誰を選ぶかは、韓国人自身がよく分かっているのではないか
いまアメリカが積極的に韓日の仲裁に入ろうとしないのは、日本が事前に備えていたからのようだ。
国際通商の専門家・チェ梨花女子大教授がこう話す。
「日本が果敢な経済報復に乗り出したのは、米国ワシントンと事前にコンセンサス、あるいは最小限の黙認があったから。今回の事態は単なる貿易報復ではなく、米日同盟が送る共同の警告だと解釈する必要がある」
韓国メディアが安倍首相を「トランプのプードル」と呼んでいたとき、すでに“韓国包囲網”は完成していたらしい。
日本人の根回し能力をなめてはいけない。
韓国が怒る「日本の不当な輸出制限措置」は、米日同盟が送る共同の警告だった。
これなら、韓国がピンチにおちいっても、アメリカが沈黙を守って日本の行為を黙認している理由が見えてくる。
いま韓国は国際情勢を正確につかむと同時に、世界に自分たちの立場を理解してもらわないといけない。
朝鮮王朝末期、それに失敗したことが「亡国」につながったのだから。
それにはまずはアメリカを味方にしておく必要があったのだけど、その考えは日本に読まれていて、動きを封じられてしまったらしい。
いまの日本は原爆や東京大空襲でアメリカを恨んでいない。
「歴史を忘れた民族には未来はない」と何度も言う民族が、なんで「過去を水に流す民族」に先手を打たれるのか。
「狭い世界観と貧弱な国家ビジョンが亡国を呼び込んだ」と朝鮮日報に酷評された大韓帝国皇帝・高宗は、国際社会に日本の不当性をアピールしようと1907年6月、ハーグで行われていた万国平和会議へ密使をおくった。
これが高校世界史でならう「ハーグ密使事件」。
結果はご覧のとおり。
しかし会議に出席していた列強は、大韓帝国の外交権が大日本帝国にあること、大韓帝国の利益は条約によって大日本帝国政府が代表していることなどを理由に、三人の密使の会議出席を拒絶した。
このときは失敗したけど、今度こそはがんばれ。
韓国が正しく、日本は不正行為をしていることをしっかりアピールして、世界を味方にできたらいいですね。
でもその前に、朝鮮日報の記事(2019/05/17)に書いてあることをしっかり整理しておこう。
大量破壊兵器(WMD)製造にも使える韓国の戦略物資が、第三国を経由して北朝鮮やイランなどに持ち込まれた可能性もある。
大量破壊兵器に転用可能な戦略物資、韓国からの違法輸出が急増
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