激しい反日感情の理由は、「あのとき日本に勝てなかったから」

 

いま韓国で嵐のように巻き起こっている「ジャパンボイコット」。
7月ごろから始まった日本製品の不買運動では、国民の心をゆさぶるいろんなキャッチフレーズが登場した。

その中で印象に残ったのが、「独立運動はできなかったが、不買運動はする」という言葉。
日本統治下にあった韓国で1919年3月1日、「朝鮮独立万歳」を叫ぶ反日デモ行進が行われた。
ことしはその「3・1独立運動」から100周年という記念の年だから、上の言葉を叫ぶと、韓国国民として独立運動をしているような高揚感につつまれるのだろう。

このキャッチフレーズは国民情緒に合っているからマスコミも好意的だ。

たとえばハンギョレ新聞のコラム(2019-07-29)でキム・ヌリという大学教授がこう書いている。

「独立運動はできなかったが、不買運動はする」という国民の正当な怒りが希望だ。これが過去清算と北東アジアの平和の成熟した政治意識に昇華できるよう、民主市民教育が活性化しなければならない。

韓国と日本、真の和解は可能か

 

でも、言ってることとやってることには、天地の差があるのが韓国という国。
「北東アジアの平和の成熟した政治意識に昇華できるよう」と書いてあるけど、実際に市民がやったことは、日本のアパレルブランドの店の前に待機していて、日本の商品を買って出てきた韓国人をスマホで撮影してネットにさらすという嫌がらせだった。

こんなことが韓国と日本の真の和解に役立つとはとうてい思えない。
「独立運動はできなかったが、不買運動はする」と100年前の反日独立運動と重ねるのも行き過ぎている。
これを「怒りが希望」なんて表現するのは絶望感しかない。

 

こんなモノをSNSで拡散することで、本当に真の和解に近づくと思っているのだろうか。

 

 

「独立運動はできなかったが不買運動はする」が韓国人の合言葉になっていることは読売新聞も報じている。(2019/07/30)

就職難の韓国若者、不買運動に参加か…異例の長期化様相

「国民の正当な怒り」「希望」「平和の成熟した政治意識」という自画自賛の韓国メディアとは対照的で、読売新聞は「反日感情が高まっていることも背景にありそうだ」と冷静に指摘する。

さらに韓国での就職難も長期化の原因とみている。

日本の輸出管理の対象が、半導体という韓国の主力産業を直撃し、ただでさえ就職難に苦しむ若者が、一層の雇用減を恐れて運動に参加したとの見方がある。

 

「独立運動はできなかったが不買運動はする」というのは、国民の正当な怒りなのか?
それとも、就職難に苦しむ若者が雇用減を恐れてのことなのか?
それは分からないけど、この言葉が国民の反日愛国ムードを盛り上げることに成功したのは理解できる。

韓国人が熱心にジャパンボイコットをする理由やいまでも激しい反日感情を持っている理由は、けっきょく日本には勝てなかったからだろう。

1945年、日本の統治が終わり、韓国は独立することができた。
でもそれは、日本がアメリカに降伏したからで、自分の力でつかみ取ったものではなかった。
この“くやしさ”について、韓国にくわしいジャーナリストの黒田勝弘氏がこう書いている。

韓国(朝鮮)が自力で自ら解放を勝ち取れなかったということは、彼らにとっては憤懣やるせないことだ。

日本との歴史においては、日本に支配されたこともさることながら、その支配から自力で脱出できなかったという鬱憤の方が実はもっと大きいのだ。

今に続く反日というか、日本に対する‘恨み節’に似た感情はそこに起因する。
自力で日本を追い出し解放・独立を実現しておれば、あるいは日本との独立戦争で日本を打ち負かし勝利しておれば、いつまでもぐずぐずと反日をいいつのることはなかっただろう。

「‘日本離れ’できない韓国 (黒田勝弘)」

 

日本に支配されたことよりも、その支配から自力で脱出できなかったという鬱憤の方が実はもっと大きいのだ。
この気持ちがいまの反日感情の根底にある。
あのとき日本と戦って勝利し、独立を達成できていれば、いまのようなジャパンボイコットなんて反日運動もなかったはずだ。
でも、日本と独立戦争をする機会はもう永遠にやってこない。
だから「独立運動はできなかったが不買運動はする」と叫んで、この戦いに勝利するしかないのだろう。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。