海外旅行に行くと、だいたいどの国でもマクドナルドを利用する。
10年以上まえだけど、エジプト、インド、インドネシア、タイなどでは、暑い国なのに安いレストランだとエアコンがついてなかった。
それでたまにマクドナルドに行って優雅に涼みながら、エアメールを書いたり調べものをしたりしていた。
マクドナルドは世界的なチェーン店だから個性が出やすい。
商品の種類や店の清潔さ、雰囲気なんかはどこの国でもだいたい同じだけど、その国の客の価値観や好みに合わせるからやっぱり独自性がでてしまう。
これは韓国のマクドナルドにあったプルコギ・バーガー
まあ普通においしい。
これはタイのサムライ・バーガー
なんで「サムライ」なのかはこの記事をどうぞ。
最近、日本に住んでいるドイツ人とインドネシア人から、母国と日本のマクドナルドの違いなんかの話を聞いたから、これからそれを書いていこうと思う。
まずは30代のドイツ人男性から。
もともと彼はマクドナルドにはあまり行かないし、日本でも5回ぐらいしか行ったことがない。
という前置きをしてこう話す。
ドイツも日本もマクドナルドは基本同じ。
店や店員の雰囲気は似ているし、ハンバーガー、ポテト、コーラといった商品も同じ。
値段は同じぐらいか、ドイツのほうが少し高いと思う。
でも、ドイツでは空港のマクドナルドだと値段が上がるけど、日本ではそれがない。
街のマクドも空港のマクドも値段が変わらないところがドイツとは違う。
*日本人の旅行ブログを見たら、ドイツの街中のマクドナルドで4.5ユーロ(約630円)のセットメニューが空港だと7.5ユーロ(約1030円)する。
インドネシアのマクドナルドも日本とほとんど同じ。
だからそこが違う。
日本は全体的に物価が高くて、特に料理の値段がインドネシアとは段違い。
インドネシアの屋台ならナシゴレン(インドネシア風チャーハン)とコーラで200円ぐらいだけど、日本のレストランで食べ物と飲み物を頼むと1000円を超えるのは当たり前。
そんな物価の高い日本でも、マクドナルドのメニューの値段はインドネシアと変わらない。
日本は何でも高い国だけど、ここならインドネシアと同じだから身近に感じてなんかうれしい。
でも日本と違って、インドネシアのマクドナルドはちょっといい店やおしゃれな店と思われている。
インドネシアでファストフードといえば屋台の料理で、マクドナルドは友だちの誕生日なんかの記念日で行くところ。
マクドナルドには「特別感」があるから、行ったら店内で写真を撮ってSNSにアップするけど、屋台だったら普通はそんなことをしない。
ドイツ人に聞いたら、ドイツのマクドナルドは日本と同じでファストフード店。
レストランでの食事なら日本のほうが安い。
ドイツなら水が200円ぐらいするし、食事をしたら2~3000円ぐらいはかかる。
ちなみに、「compathy」の記事(2018年06月25日)で日本人がこう書いている。
レストランの利用は計画的にすることがコツです。なぜなら、ドイツのレストランは本当に高いのです。例えば、ミュンヘンのドイツ料理店で23ユーロ(約2,600円)、デユッセルドルフにある日本食レストランの定食で10ユーロ(約1,130円)ほど。
「これでスッキリ!ドイツの物価は日本と比べて安い?高い?」
さて、ここからが今回のメインだ。
日本には豊かな四季がある。
春夏秋冬のある国は多いけど、桜・新緑・もみじ・雪と季節の移り変わりが目に見えて分かるのは日本ならでは。
そんな四季は日本人の価値観や感性に決定的な影響をあたえている。
世界遺産「和食」の大きな特徴にもこれがある。
農林水産省のホームページ
食事の場で、自然の美しさや四季の移ろいを表現することも特徴のひとつです。季節の花や葉などで料理を飾りつけたり、季節に合った調度品や器を利用したりして、季節感を楽しみます。
日本ではマクドナルにも季節感がある。
春は「てりたまバーガー」で、いま9月は「月見バーガー」がすっかり定番になっている。
2019年は「黄金の月見バーガー」「月見パイ」「シャカシャカポテト 松茸香るだし」なんてのも登場した。
これにネットの声は?
・エグチでよくね?
・チキンタツタ復活してくれ
・月見よりも数年前にやったアメリカのバーガーをまた発売してくれよ
・今食った。
毎年チー月の時だけマクド通うわ
・月見バーガーの値段の変遷はよ!
・巨峰シェイク終わっちゃった?
・やっぱり日本人は限定と季節に弱いか
秋が終わればグラコロだ。
今回の2人のほかに、いままでアメリカ人・イギリス・インド人・タイ人・ベトナム人・韓国人・台湾人・トルコ人・ペルー人などいろいろな外国人に話を聞いたけど、海外のマクドナルドに「季節感」はない。
マクドに限らず、日本ではファストフードでも季節感を大事にしている。
この他にも期間限定の商品があるから、日本人は飽きっぽいのかもしれない。
この人物は20世紀前半の歴史学者・津田 左右吉(つだ そうきち:1873年 – 1961年)。
津田は著書の中で、「日本精神」についてこう述べている。
生活のあるところ精神があり、精神のない生活はない。さすれば、現代の生活にはたらいている現代の精神こそ、最も直接なる意味においての日本精神ではないか。
「日本精神について (津田左右吉)」
ここでいう「日本精神」というのは、現在なら、日本人の価値観・感性・考え方といったところ。
こういう日本人らしさは現実の生活にあらわれている。
それも、全国各地で当たり前のように見られるものの中に日本人の精神はある。
豊かな四季に恵まれた日本は海外とは違って、マクドナルドのようなファストフードにも季節のうつろいがあるのだ。
スターバックスにも「日本精神」はある。
「日本には四季がある?アメリカにもあるよー!」でおなじみだった外国人芸人がいましたが、そりゃまあそうなんだろうけど…とその時は思ってきいてました。
今日のこの記事で「日本には四季がある」ということはこういう事なんだな、と感じる事ができました。
ありがとうございます。
海外にもしっかりとした季節はあるんですけどね~。 日本は基本的には中国からの文化です。
花見はそうですよね~。 なのに当の中国では最近の流行になっちゃった。 不思議ですよね。
日本のスターバックスは季節感は忘れませんね~サクラフラペチーノ美味しかったです(*^^*)
私の家から徒歩6分のところにマックカフェがあるんですが使ったのって1回だけ。
月見パイ美味しそうですね~♪ 買いに行ってみようかな。
世界のマクドナルドの楽しみは制服です。 イタリアはやっぱオシャレな感じですよ。
そして例のお土産の記事にもつながりますね~。 日本人は限定品に弱い!(笑)
最近は日本製品もあんまり~と思うことがあります。
私のノートパソコンは日本製ですが買って2年もしないうちにHDDが壊れました(>_<)
でもタイではまだまだ信用されてるようで嬉しいです♪
お役に立てたのなら光栄です。
自然は天の配分ですから、四季はいろんな国にあります。
日本人の場合は和歌に多く詠まれているように、目に見える春夏秋冬を愛でてきました。
季節のうつろいを感じられるように、全国各地に桜や紅葉を植えたのは日本人だけです。
その点は海外とは違いますね。
日本の文化は、中国起源のものに変化を加えて独自のものにしたものが多いです。
月見パイはおもちが入っていておいしそうですよ。
そのうち食ってみようと思います。
制服では台湾のマクドナルドの店員がコスプレしてましたね。いまでもやっているか分かりませんけど。
タイ人やドイツ人の話では日本製品の信頼は高いようです。
とはいえ、ボクのパソコンも1年もしないうちにアダプターが壊れましたけど。