韓国の歴史教師が“親日発言”をしたら、どうなると思う？

いま日本が韓国に言うことはこれしかない。

中央日報の記事（2019年09月26日）

安倍氏、ニューヨークでまた「韓国は約束から守れ」

ニューヨークで行われた記者会見で、安倍首相は日韓関係の悪化についてこう言った。

「韓国にはまずは国と国との約束を守るよう求めていきたい」

韓国側は「また」とウンザリするけど、約束というのは守らない側が悪いのだ。
いつまでもたっても自分の言葉を守らないから、“また”言わないといけない日本のめんどくささも理解してほしい。

ここでいう約束というのは慰安婦合意もあるけど、1965年の日韓請求権協定を指していることは間違いない。
安倍首相は徴用問題をめぐる問題で、「戦後処理の根本を定めた日韓請求権協定を放置するなど国と国との信頼関係を損なう行為がある」と言う。

現在日韓でもめにもめている徴用工問題は、問題になることがすでにおかしい。
請求権協定で日本が韓国に５億ドルの経済協力金をわたすことで、請求権に関する問題は「完全かつ最終的に解決」したと両政府の間で確認されたのだから。
これについては「いかなる主張もすることはできない（第2条）」と明記されている。

きょねん韓国最高裁がこの約束をひっくり返して、日本企業に賠償を命じる判決をくだしたことで、いまの泥沼の日韓関係がはじまった。

旧朝鮮半島出身労働者問題（徴用工問題）の完全解決と韓国の国際法違反については、外務省のホームページにくわしく書いてある。

本件の解決には，韓国が度重なる国際法違反の状態を是正することが必要であり，韓国に対し，そのための具体的な措置を直ちに講ずるよう，改めて強く求めます。

大韓民国による日韓請求権協定に基づく仲裁に応じる義務の不履行について

こういう背景があるから、安倍首相は「韓国にはまずは国と国との約束を守るよう求めていきたい」と何度も言わないといけない。

では、ここでクエスチョン。
安倍首相の発言と同じ内容のことを韓国の先生が言ったらどうなるか？

さいきん釜山の高校で歴史の授業中、ある教員が生徒に向かってこんな発言をした。

「1965年にすで韓日協定をしたが、再び変えようとしたら、信頼性があるのか。日本の立場では、すでにお金をわたしたし何の話かと考えることができる」と述べた。これに加えて「日本と戦えば我々が負ける。（戦争では）私たちは3000万人、日本は1000万人が死んだあと、中国が漁夫の利でより弱くなったところを拾って食べることができる」

すると２年生の生徒がこれを録音して、釜山市の教育庁の監査官室へ送った。
生徒は、「教育者が生徒に克日の姿勢ではなく、敗北主義的思想を植え付けるとは話にならない」、「このような教師が歴史授業を続けると、生徒が被害を受けるしかない」と言ったという。
市教育庁は緊急真相調査チームを組んで調査に着手し、「親日発言」をしたこの教員はすべての授業を禁止された。

くわしい内容は国際新聞の記事（2019-09-26）に書いてある。

고교 역사교사가 수업 중 친일 발언
“징용 배상 판결 이미 끝난 일”…발언 듣던 학생이 녹음해 제보

この記事の見出しが「高校の歴史教師が授業中親日発言　「徴用賠償判決は既に終わったこと」… 発言聞いていた学生が録音して情報提供」（機械翻訳）とある。
「1965年にすで韓日協定をしたが、再び変えようとしたら、信頼性があるのか。日本の立場では、すでにお金をくれた何の話かと考えることができる」という部分が特に問題視されたことは明らか。
これはムン政権の立場と正反対だ。

表現がちがうだけで、これは「韓国にはまずは国と国との約束を守るよう求めていきたい」と同じ内容だ。
裁判で争われたことはすでに終わったことで、請求権協定をひっくり返したから韓国は信頼をうしなった。日本からしたら、「そんな話は受け入れられない。韓国は約束を守ってくれ」としか言えない。

韓国の先生がこういうことを言うと「親日発言」と問題視され、生徒から教育庁に伝わってすべての授業から排除される。
記事を読んでも、この措置は正しくて教員に非があるようになっている。
韓国社会の価値観からするとこれが当然なのだけど、日本から見ると恐ろしい。
韓国第２の都市、釜山でこれなのだから、心の底からの日韓友好・協調はあと500年はかかる。