【秋の花・彼岸花】死や葬式を意味する花に外国人は?

 

最近、あちこちで彼岸花を見かけるようになった。
彼岸の時期に咲くことで、秋の花とされる彼岸花。
この花には毒があるから、口にしたら死んでしまう(=彼岸に行く)。そんなことから、ヒガンバナと呼ばれるようになったという説もある。

一般的に彼岸花は不吉な花と考えられている。
だから数ある別名も死人花、地獄花、幽霊花、蛇花、狐花、捨子花、毒花、しびれ花などハッピーなものではない。
*めでたい花と見ることもある。

彼岸花や曼珠沙華(まんじゅしゃげ)と呼ばれるこの花は、北は北海道から南は沖縄まで全国どこでも見ることができる。
さっきも書いたけど、これは有毒植物だ。
その毒を体内に入れると吐き気や下痢を起こし、最悪の場合は死んでしまう。 といっても常識を超えるような大量摂取でもしない限り、死ぬことはない。
万が一のときは、この花言葉のように「あきらめ」て「転生」を願おう。

彼岸花はよく田んぼで見ることができる。その理由は、有毒なこの花を植えてモグラなどの小動物から作物を守ったという見方もある。
かつて日本で土葬が多かった時代には死者を守る役割もあったらしい。

葬祭ディレクターの中澤さんが産経新聞のコラム(2017.9.24)でこう言っている。

亡くなられた方のご遺体を、動物などが掘り返したりしないようにと、毒があると言われる彼岸花を墓地の回りに植え、動物除けにしたと聞いています

彼岸花は不吉な花? その言い伝えや意外な花言葉とは

彼岸花は扱い方しだいでは薬にもなる。
本当にことわざのような花なのだ。

 

 

ちょうど2年前のこの時期、浜松の英会話教室で英語を教えていたイギリス人が、「きょう中学生の生徒からすてきな花をもらった!」と真っ赤な彼岸花をSNSにアップしていた。
そこにはパンやスープ、肉料理が並べられていて、これから彼岸花を愛でながら食事をするようだった。

でも、日本人のボクは知っている。
日本の仏教でその花は死を連想するということを。

「赤くてとてもきれいな花」とか、生徒に「how sweet!」とか書いていた気がする。

でもそれは葬式の花で、いつもの夕食に添えるものではない。
とはいえ本人は生徒からのプレゼントに感激しているし、キリスト教徒のイギリス人に彼岸なんては関係ないからいいか。
そう思って、そのときはページを閉じた。
でもあとになってから、「まさかあれを食べないよな?」と不安になってまたそのページを開いたら、彼岸花のことを知っている友人の外国人から山のようなメッセージがあった。

「あんた、その花のこと知ってる?日本では葬式の花よ」
「最後の夕食?だったら、もっといいのを食べろよ。さわやかのハンバーグとか」
「まだあなたには、人生でやるべきことがあると思う」

ようするにバカにされまくり。
こうなる前に教えておけばよかった。
でもこういう場合、アメリカ人やイギリス人には全力でからかえばいいらしい。

 

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2 件のコメント

  • 小学校の時、彼岸花を活けたら、上級生にひどく怒られた経験があります
    ただ、最近、彼岸花を綺麗に並べている庭があって驚きました
    モグラ対策かな
    いずれにしろ、日本人も昔ほど毛嫌いはしてないような、気がします

  • 昔は小学生でも意味を知っていたのですね。
    いまはスマホゲームに夢中で小中高校生はあんまり知らないと思いますよ。
    彼岸の意味もどのぐらい知っているのか。
    花としては目を引くきれいさや鮮やかさを持っているから、観賞用になっているでしょうね。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。