反日批判本、慰安婦の強制連行を完全否定→韓国側の反論は?

 

12世紀のインドネシア、クディリ王国の王ジョヨボヨ(Joyoboyo)は、「この国が白い人に支配されても、北から黄色い人がやって来て白い人を追い出す」といった予言をする。
およそ800年後、北から日本軍が来たからやって来てオランダ人に勝利して、インドネシアからオランダを追い出した。
このとき多くのインドネシア人が路上で踊り、日本軍を歓迎したという。

When Japan occupied the Netherlands East Indies, in the first weeks of 1942, many Indonesians danced in the streets, welcoming the Japanese army as the fulfillment of the prophecy ascribed to Joyoboyo

Jayabaya

 

でも今回は韓国の話だから、くわしいことはこの記事をどうぞ。

日本とインドネシアの関係(歴史)②日本軍とジョヨボヨ王の予言

 

韓国のいう歴史は玉石混交で、事実と虚構が入り混じっている。
さいきんKBS(韓国放送公社:日本でいえばNHK)が全国に伝えたニュースからもそれが分かる。
高校生が慰安婦の動画を制作して、それをバス停に設置した。

ではそれを見てみよう。

 

太平洋戦争中、慰安婦はいた。
それは間違いない。
でも日本軍が女性の手を縄でしばって、無理やり連れて行ったというのは荒唐無けいなフィクション。
そんな根拠は何もないのだから。
でも韓国では、若い韓国人女性が日本軍によって強制連行されたという説が事実として信じられている。
慰安婦が性奴隷にされたという説も。
どちらも客観的な根拠がないのだから、それを歴史の事実と言うのは無知かウソ。

でも韓国ではこんな動画が高校の先生や教育庁、市に認められてバス停への設置が認められるのだ。
そしてそれを大手メディアが国民に伝える。
これを見た通勤・通学中の市民もこれを真実と思うはず。
改めて書くけどこれは創作。
でも韓国ではこうやって真実が日々つくられている。

 

でも安心してほしい。
そんな現状を不安に思い、具体的な根拠をあげながら、玉石混交だった韓国の歴史の「石」を否定する人が現れた。
主著者であるソウル大学の元教授イ・ヨンフン氏は「反日種族主義」という韓国で出版された本の中で、慰安婦の強制連行説や性奴隷説を根拠が無いと完全に否定した。
この本の内容は韓国の歴史認識をひっくり返す革命的なもの。

そんな本が韓国でヒットしているということで、読売新聞も紹介している。(2019年9月11日)

「反日批判本、韓国でヒット…日本を悪とみなす通説覆す」

読売新聞も強制連行説や性奴隷説を否定しているから、この本に期待を寄せているのだと思われ。
いっそのこと、路上に出て踊り出してもいい。

ちなみに「反日種族主義」というのは、無条件で絶対不変の日本への敵対感情を指す。
こういう人たちの結論は、「日本=悪・加害者、韓国=善・被害者」と最初からきまっている。
だから何があっても、最後はその結論に到達する。

 

ボクは「反日種族主義」を読んでいないから全体的な評価はできないけれど、慰安婦の強制連行と性奴隷の通説を否定したことだけでも画期的だ。

でもそれを確認するには、反対意見に耳を傾ける必要がある。

ハンギョレ新聞でユン・ミョンスク、日本軍「慰安婦」問題研究所調査チーム長がこう反論している。(2019-09-06)

日本の軍人が銃剣で朝鮮人の娘たちを連れて行く姿が普遍的だったように認識されたのは行き過ぎだった。このような弱点を利用して安倍晋三首相と日本の右翼は「慰安婦」強制連行を証明する資料が発見されておらず、日本政府には責任がないと主張してきたのだ。

稼ぎのいい個人営業者だとは…日本軍慰安所制度作り少女を踏みつけたのは誰か

 

高校生の動画の内容がまさにこれ。
「日本の軍人が銃剣で~」という強制連行の認識は、それを支持してきた専門家でも「行き過ぎだった」と誤りを認めざるを得ない。
この反応を引き出しただけでも、「反日批判本」には価値がある。

クディリ王国の王ジョヨボヨの予言では救世主は北から現れたけど、韓国の場合は国内から生まれたようだ。

それにしても、「弱点を利用して」というのは何なのか。
根拠のない話を歴史の真実と主張するから、矛盾を突かれて「弱点」になったのだ。
それを指摘されると「日本の右翼は~」とレッテルを貼って日本を逆批判する。

さらにユン氏はこうも言う。

ここで私たちは「強制」という言葉の正確な意味を知らなければならない。国際法で規定する強制とは「本人の意思に反すること」をいう。軍人が髪の毛を引っ張っていったかどうかが重要なのではない。

 

これについてイ・ヨンフン氏は現代の常識では考えられないけれど、この時代には両親が業者に子どもを売ることは合法で(公娼制度)、実際におこなわれていたから、そういう時代状況を理解する必要があると言っている。
ユン氏は現在の価値観や基準を過去に当てはめている。

親のほかにも業者にだまされて売られた女性など、本人の意思に反して慰安婦にされた人はいただろう。
あの時代を生きた日本人女性も同じで、それは真実と言っていい。
日本政府も過去の日本統治下で起きた不幸な出来事については道義的な責任を認めたから、小泉元首相も安倍首相も心からのお詫びの言葉を表明して、韓国側もそれを受け入れてこの問題は終わったのだ。

でもユン氏は「私たちは~正確な意味を知らなければならない」というように、自分の都合のいい解釈や設定を持ち出して話をそらす。
「女性としての尊厳を侵害されて自由を奪われた。彼らは国家犯罪の被害者だったのだ」という、最初から決まっていた結論に導くために。

イ・ヨンフン氏が批判する「反日種族主義」というのがまさにこういう人物。
「日本=悪・加害者、韓国=善・被害者」という予定された結果へ到達するために過程を構成する。
その根底にあるのが、無条件で絶対不変の日本への敵対感情だ。
だから根拠を聞かれて的確な反論ができなくなると、「軍人が髪の毛を引っ張っていったかどうかが重要なのではない」と今まで自分が主張してきた強制連行説をあっさり否定して話をそらす。
そういうことを言い続けてきたから、それが韓国の通説になってあの動画はつくられたのに。

記事のタイトルの「少女を踏みつけたのは誰か」という表現が象徴しているけど、韓国の歴史専門家には主観的で感情的な主張をする人が多い。
事実から言えば、誰も少女を踏んでいない。
そもそも少女とは何歳で、その年齢の慰安婦は実在したのか。

 

「女性としての尊厳を侵害されて自由を奪われた。彼らは国家犯罪の被害者だった」というのはこういう人たちのことだ。

韓国政府・軍は慰安婦に対して「あなたたちはドルを得る愛国者」として「称賛」したという。
慰安婦は前線に送られる際には、ドラム缶にひとりずつ押し込めてトラックで移送し前線を移動して回り、第五種補給品として韓国軍と共に米兵も利用した。

韓国軍慰安婦

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。