外国人が感心する日本①「社会にリスペクトがある」

 

日本は外国に学んで発展してきた。
遣唐使の時代には中国(唐)、明治の近代化のときには欧米諸国から先進的な制度や考え方を取り入れて国を豊かにしていた。
といっても日本がしたのは外国のコピーではなくて取捨選択。
唐にあった科挙や宦官、易姓革命といったものは受け入れず、日本に必要なものだけを取り入れていた。

くわしいことはこれをどうぞ。

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ここ数年の海外メディアの報道を見ていると、いまでは外国が「日本に学べ」と呼びかけることが多い。
いま日本で開催されているラグビーW杯でもそういう報道がたくさんある。

そのひとつイギリスBBCの記事を見てみよう。(2019/10/08)

「Rugby World Cup: Things we love about the tournament in Japan」

スポーツ・ジャーナリストのベッキー氏は「 The respect」という項目で、「Japanese society has a lot to teach us about respect. 」と日本社会にある“多くの敬意”を学ぶべきだと書いている。
電車の中には携帯電話を使わないよう注意が表示されているし、試合当日には、他の乗客に不愉快な思いをさせないようにと英語で放送が流れる。
まわりの人の気持ちを考え、配慮して行動することが「リスペクト」になる。

 

これと同じことを去年、2人のイスラエル人からも聞いた。
京都のゲストハウスで彼女たちと知り合あって、翌日、一緒に鞍馬寺へ行くこととなる。
比叡山電鉄に乗って鞍馬寺に向かっているときに日本の印象についてたずねたら、「日本の社会にはリスペクトがある」と言う。
「たとえば?」と聞くと、「この電車の中がそう」と答える。

携帯電話で話す人も音を出してゲームをする人もいないから、ここではとても静かな空間が保たれている。東京や静岡でもそうだったから、電車や地下鉄の中で話すときは私たちも自然と小声になる。
日本では路上にゴミが落ちていないのもこのおかげだと思う。
いままでにイタリアやドイツ、アメリカなどに行ったことがあるけど、これほど周囲に配慮して行動する人たちを見たのは日本がはじめて。

イスラエル人はこの反対。
電車やバスの中ではみんな好き勝手に話すし大声で笑う人もいる。でもそれが普通と思っているから、よほどのことがないかぎり誰も気にしない。

とくにいま(比叡山電鉄の中)はこれからハイキングする人たちが多い。
気分が高まると思うけど、みんな秩序を守って静かにしている。
イスラエル人だったらとても無理。

そんなことを下の2人が話していた。

 

BBCの記事では別の外国人が、日本人はルールが大好きでそれを守ることによって生活は快適で便利になると言っている。

The Japanese love a rule, and there’s absolutely no deviating from them, but it makes life in Japan really quite pleasant and easy.

「ルール厳守」の根本には他者へのリスペクトがある。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。