「韓国人の敵は韓国人」という見方は韓国に特有ではなくて、どこの国にもある。
日本人の敵は日本人、と聞いて思い浮かぶことはあると思う。
自分の利益ばかり考えて行動し、他の人に損害をあたえるド迷惑な同国人がコレにあたる。
さて、「日本製品は買いません、日本には行きません」というノージャパン運動が全国的におこなわれた結果、韓国の航空会社が大ピンチにおちいった。
日本へ旅行にいく人が激減して、乗客のいないスカスカの飛行機は日本と韓国の空気を交換するばかり。
「飛べば損する」という状態になり、航空会社の業績はボディビルダーの右肩のように下がっていく。
格安航空会社のイースター航空は乗務員に無給休暇を取得するよう要請し、最大手の大韓航空も最長6カ月の無給休職制度の実施をきめた。
これは大韓航空にとって、設立50年の歴史ではじめての事態だ。
韓国の空港もノージャパンの直撃をうけた。
飛行機が飛ばなくなれば、その分の発着料もなくなるわけだから空港は損害をうけるしかない。
務安(ムアン)国際空港の場合、日本行きの全路線が年内になくなる見通しだ。
中央日報の報道(2019.10.22)によると、韓国の主要空港で悲鳴が上がっている。
大邱空港が47.5%から28.6%へと、最大幅で減少した。金海空港は34.9%から26%に減少した。務安空港は25%から18.8%、清州空港は23.2%から18.9%にそれぞれ落ちた。
韓国-日本路線減らす航空会社「乗客おらず飛行機飛ばせない状況」
韓国のすべての航空会社と空港、それと今回の騒動で巻き込み事故にあった韓国企業の本音は、「不買運動はやめてくれ」というノーモア・ノージャパンのはず。
でも、そういう人たちの敵は国内にいる。
国民の反日感情を刺激して、不買運動を長引かせようと画策する人たちがいるのだ。
たとえば保坂祐二という大学教授。
この人は帰化して、いまは韓国国民になっている。
いま韓国でユニクロのCMが大炎上中だ。
13歳の黒人の女の子と98歳の白人のおばあさんが会話する中で、おばあさんが80年前のことを「忘れた」と言う。
2人の年齢差が分かりやすくように、ユニクロ側は「80年」ということばを入れたのだけど、これを見た韓国人から「慰安婦被害者を侮辱している!」と批判が殺到。
*でもこれは過剰反応。中国人でさえ「これは言いがかりだ」とあきれていた。
大学教授なら国民に冷静になるよう訴えるべきなのに、保坂教授はちがった。
「(慰安婦と強制徴用者の)苦痛を事実上忘れたという内容であり、嘲弄していると解釈するしかないような広告」と国民の怒りをさらにあおる。
国民の不買運動がピークを過ぎてユニクロの商品が売れ始めると、保坂教授はこう言った。
中央日報の記事(2019.10.21)
「日本人の間では『韓国人はやはり不買運動ができない』と言い始めている」とし「『韓国の人たちは結局、自尊心がない民族』『やはり日本製品がなければ生きられない民族』という言葉が出ている」と現地の反応を伝えた。
保坂祐二氏「ユニクロ広告は嘲弄…日本人、韓国は自尊心ないと話す」
この人は、どうしても国民に不買運動を続けさせたいようだ。
でも、この「現地の反応」がいまいち腑に落ちない。
「韓国人はやはり不買運動ができない」という意見はたしかにネットでよく見た。
韓国企業がダメージを負ったことから、「セルフ経済制裁」という表現もよくあった。
でも日本人が今回の事態を見て、「自尊心が~」とか「~という民族」と言うだろうか。
これは韓国人がよく言うことばで、この教授による創作か拡大解釈しただけではないか?
全国紙が「韓国は自尊心がない」なんて声を取り上げる必要はないし、この記事自体が反日感情をあおっているとしか思えない。
韓国のマスコミは売り上げ重視でこんな禁じ手をよく使うから。
韓国の政治家やメディアが日本への敵対心をあおることは、読売新聞も社説(2019/09/22)で批判していた。
韓国政府が対日強硬策をアピールし、メディアやネットを通じて反日感情が煽られる。日本旅行の自粛や日本製品の不買運動が韓国で拡大しているのは残念な事態だ。
韓国人客の減少 反日感情の広がりを懸念する
これに大学教授もくわえてほしい。
せっかく収まりかけた不買運動に、燃料をぶち込んで鎮火させない勢力がある。
でもそれでやけどを負うのは、責任も関係もない韓国企業だ。
罪はないのに罰をうけるというこの不合理は「韓国あるある」のひとつ。
韓国の敵は国内にあり。
でも一番不合理なことを押しつけられるのは実は日本で、政府やメディアが反日感情をあおりにあおって自分たちが困り始めると、その解決を日本に求めてくる。
もう相手にできないから、最近の日本政府は「丁寧な無視」を貫いている。
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朝鮮半島から古くから泣き女がいますよね。
李氏朝鮮時代を舞台したドラマでは定番です。
(どうしても某号泣議員を思い浮かぶ…笑)
泣き女はたしか、葬式の悲しい雰囲気を盛り上げるためだと思いました。
中国が元祖でしょう。
日本にはない中国文化でしたけど、そう言えばひとりいましたね。笑。