韓国の対日戦略:日本人に約束を守ったと“思わせる”

 

アメリカへ帰った友人がこんな写真をSNSに投稿していた。

あり得ない・不可能なハンバーガーというのは、動物の肉を使わないハンバーガーのこと。
インポッシブルバーガーの“肉”は植物由来の人工肉だ。
見た目はそっくりのフェイクミートだけど、味や食感は本物とほぼ同じで“見せかけ”だけではないらしい。

 

さてここからの話は悪化に悪化を重ねて、「戦後最悪」といわれる日韓関係について。
日本は本物を求めているけど、韓国は日本にそう思わせるつもることでその場を乗り切るつもりらしい。

「韓国は約束を守ってほしい。国際法違反の状態を是正してほしい」と訴える日本に対して、このまえ安倍首相と会談した韓国の李洛淵(イ・ナクヨン)首相は、「韓国は約束を守っている」とはぐらかしてムン大統領の親書をわたした。

その親書には韓日関係の早期改善を願うムン大統領の意思が書いてあったけど、いま日本がほしいのはソレじゃない。
親書ではなくて、「韓国は1965年の韓日請求権協定を守る」という確約がほしいのだけど、経験豊富な李首相は華麗に加齢にこれをスルー。
正確に書くと、韓国はいまも協定を順守していると“うそ”を言う。
いまの日韓はスタート位置からして、すでにかみ合っていない。

 

安倍首相と李首相との会談には、韓国外交部(外務省)の趙世暎(チョ・セヨン)第1次官という大物が同席していた。
帰国後、チョ次官は韓国のラジオ番組に出演して、韓日は互いに関係改善が必要な点では一致しているものの、それ以外の点での認識の違いが大きいことが問題と話す。

「政府は常に首脳会談にオープンな姿勢を取っている。日本が応じるならいつでもできる。可能性を排除せず、開かれているという立場だ」

そう語るチョ次官の頭の中には、日本との合意違反や国際法違反の状態が存在していないようだ。
でも日本との関係が前進しなければ、より困るのは韓国のほう。
関係改善に向けて、これからの韓国の方針についてチョ次官はこう語る。

聯合ニュースの記事(2019.10.25)

韓国としてはまず、「韓国が約束を守っていない」という日本の認識を変える必要があると考えたという。

首脳会談の見通し立たず 日本側「まず解決策を」=韓国高官

 

韓国は約束を守るのではなくて、日本人の認識を変えるつもりだ。
それはきっと合法だった日本による韓国併合を「違法」と勝手に解釈して、「韓国は約束を守っているが、日本とは解釈が違う。その認識の違いは話し合えば解決できる」と都合のいい主張をするのだろう。
日本企業に賠償責任を負わせた状態は明確な合意違反で、これは解釈の仕方で解決できるものではない。

訪日した李首相は慶応大学で日本の人学生と交流したとき、1965年の請求権協定について「日本同様、韓国も協定を守ってきた。今後も尊重し守る」と発言した。
韓日関係を改善するために韓国側は失った信頼を回復するのではなくて、「韓国は約束を破る国」という日本のイメージを変えるという作戦はもう始まっているらしい。

でも日本人に、「韓国は約束を守っている」と錯覚させることで成立する関係はただの見せかけ。

発想も努力の方向性もまったく見当違いだけど、手間ひまかけず、すぐに結果がほしいというコスパ重視の“韓国らしさ”は相変わらず。

でも日本経済新聞の記事(2019/10/27)を見ると、韓国のイメージ戦略が成功するとは思えない。

日韓関係「改善急ぐ必要ない」69% 日経世論調査

日本政府は韓国との関係についてどのような姿勢で臨むべきか?
日経新聞がそんな世論調査を行ったところ、以下の結果が判明。

「日本が譲歩するぐらいなら関係改善を急ぐ必要はない」が69%
「関係改善のためには日本が譲歩することもやむを得ない」は19%

日経新聞が8月30日~9月1日に行った同じ世論調査では、「日本が譲歩するぐらいなら改善を急ぐ必要はない」という人は67%だった。
今回はこのときより少し増えている。
いま日本人が韓国に求めているのはフェイクではなくて、本当の信頼関係ということが分かる。そのためには時間がかかってもやむを得ない。
でもそれは、韓国が約束を守らないで、「日本の認識を変える必要がある」なんて言っているようでは不可能だ。
日本人も韓国のイメージ戦略に注意したほうがいい。

 

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こちらの記事もどうぞ。

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ①

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ②

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ③

 

2 件のコメント

  • フェイク・ミートについてですが、かなり昔から(70年代くらい?ハリウッド映画「ソイレント・グリーン」参照ください)その存在は世界で認識されていて、つまりは大豆で作った「肉状の食い物」です。油揚げみたいなものですかね?いずれにしてもタンパク質なんだから、本物の肉と大差はないかもしれません。
    欧米での動物愛護運動が現在よりもっと進んで、「食肉用の動物であっても殺してはならない」という時代が来た時、その「人工肉」が主食の地位に位置づけられるのかもしれないですね。

  • そんな前から開発が進んでいたんですか。それは初耳です。
    このインポッシブルバーガーはかなり肉に近くて評判もよく、それでこのアメリカ人も食べ見たかったらしいです。
    いまの世界的な風潮から人工肉はこれから増えていくと思います。
    自分も一度食べてみたいと思ってます。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。