韓国で起こる「異例の事態」、反日批判本が売れる背景は?

 

最近、NHKの「おはよう日本」という朝のさわやかな番組で重いテーマを取り上げていた。(2019年9月29日)

韓国で“反日批判”本がなぜベストセラーに?

ことし7月、韓国社会にはこびる「反日」をぶった切る「反日種族主義」という本が出版された。
これを書いたソウル大学の元教授らはこの中で、「慰安婦の強制連行説」や「性奴隷説」といった韓国ではゆらぐことのない事実が実は何の根拠もない説だと完全否定している。
虚構を虚構と言うことに勇気を必要とする国もある。

韓国でこんな“反日批判”本が出版されただけでもニュースなのに、これが飛ぶように売れている。
それでNHKが「なぜベストセラーに?」と特集を組んだわけだ。
ちなみにタイトルの「反日種族主義」というのは「韓国人は、反日思想を掲げなければ生きていけない種族だ」という意味で、いきすぎた韓国の反日姿勢を強烈に批判しているという。

ただそうなると当然、「この本をめぐり、いま韓国では大きな議論が起きています。」というカオスがうまれる。

NHKは「こうした本がベストセラーになったこと自体は異例」と韓国社会に現れた”変化”を指摘。
では、なんでいまこの本が売れているのか?
その理由についてはいろいろあるけど、そのひとつには、皮肉なことに韓国で盛んに行われていた「ノージャパン運動」への反発があった。

読者の中には、不買運動などの反日行動は行き過ぎだと感じている人がいるのも事実です。

反日運動の結果、反日批判本が売れるというパラドックスが起きている。
まあ、あの国で矛盾は日常茶飯事だ。

 

韓国では社会全体で「反日」が見られるけど、そんな空気が強くなると、それに反発する人たちも生まれる。
これは日本も注目していいと思う。

きょうの韓国紙・朝鮮日報でも、「NOアベ 買いません 行きません」などの反日スローガンが書かれたバッチを教師から渡された中学生が「政治的なマルタ(人体実験の対象者)になるのは嫌」と告白(または告発)したという記事があった。
この中学校で行われている”教育”を見ると、「異常」の一言しかない。

朝鮮日報の記事(2019/11/05)

A中学校の生徒らは「普段から一部の教師が反日、反企業感情を露骨にしていた」と本紙に明かした。
この学校で、ある教師は生徒らの前で、福島の犠牲者について「原爆の危険性を教えてくれたのだから拍手しろ」と言い、

反日バッジを配った革新学校に一部生徒ら反発「政治的マルタは嫌」

 

日本人なら目を閉じて手を合わせるところを、この教師は生徒に拍手を強要している。
こんな教育を受けたら、反発する中学生がでるのも当たり前だ。
韓国では不買運動をふくめて反日行動が行き過ぎると、「何かおかしい」と疑問を持ったり批判的に見る人たちがでてくるらしい。
ただ「異例の事態」や「異常な反日教育」によって、まともな感覚を持つ人が生まれるとしたら、それはとても不幸なことではある。(少なくともボクから見たら)

 

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2 件のコメント

  • いやいや、日本だって70~80年代くらいまでは似たような教育が中学・高校でされていましたよ。「ベトナム戦争を仕掛けた米国は資本家だけが反映を貪る悪い国、それに(基地提供などにより間接的に)加担する日本も悪、真の民衆共産主義国は毛沢東の中国、北朝鮮は平和の楽園」ってね。私が所属した教育機関では、公然とそのように主張する先生もいました。おそらくは、全共闘時代の名残みたいなものなんでしょうが。
    その後、ソ連が崩壊して、国家社会主義は現実にはシステムとしてうまく作動しないことが世界中で誰の目にも明らかになり、中国天安門事件を経て、左翼系政治運動の没落を招いた。つまり左翼が勝手に自滅したので、どうしても、全体的には平均が右寄りになってしまう。現在の多くの先進国でその事情は類似です。
    ただ信じられないことに、未だに「進歩派」と称して左翼政治が幅を効かせている国も、東アジアには存在するようですけどね。何と言うか「遅れてるなぁ、現実認識能力が低いのかな?」って感じ。

  • 「反動」はどこの社会にもあることでしょう。
    自分もその時代の教育を少し知ってます。そのときの自虐・反日の反動がいまの日本に起きていると思います。
    「日本すごい!は気持ち悪い」と言う人も言いますが、「日本は悪・残酷」と言われ続けてきたことへの反動がその一因でしょう。
    旧ソ連が崩壊して中国が路線変更しても、認識を変えられない人はもうずっとそのままでしょうね。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。