今回の内容
・コルカタという都市
・インド人から「アニョハセヨ」
・インド人VS韓国人
・コルカタという都市
20年前ぐらい前、海外で一人旅をしていたアジア人は日本人がほとんどだった。
街で外国人に声をかけられるとしたら、「ジャパニーズ?」や「コンニチハ!」といった言葉ばかりで、相手はボクが日本人だと最初から想定していた。
アジア人のバックパッカーが「日本人一強」という状態が変わったと感じたのは、10年前に行ったインド旅のとき。
そのときはコルカタという都市にいた。
コルカタは、かつて「カルカッタ」と呼ばれていて、インドがイギリスの植民地だったときには首都の機能を果たしていた。
今でも「2011年の市域人口は448万人。2011年の近郊を含む都市圏人口は1,411万人であり、世界第13位(ウィキペディア)」という、世界的な大都市だ。
このコルカタは、マザーテレサが生涯をささげて救済活動をした都市としても、世界的に知られている。
マザー‐テレサ
[1910~1997]カトリックの修道女。
マケドニアの生まれ。幼名アグネス=ゴンジャ=ボヤージュ。1950年「神の愛の宣教者会」を設立。病人や瀕死の人々の保護・孤児救済の施設を、カルカッタ(現コルカタ)をはじめ世界各地に設立。1979年ノーベル平和賞受賞。(デジタル大辞泉の解説)
マザーテレサが、ノーベル平和賞を受賞したことに驚く人はいなかっただろう。
でも、ノーベル賞の受賞式に現れたマザーテレサの服装は、世界に衝撃を与えた。
テレサは授賞式の際にも特別な正装はせず、普段と同じく白い木綿のサリーと皮製のサンダルという粗末な身なりで出席した。
(ウィキペディア)
この「白い木綿のサリー革製のサンダル」というのは、インドでもっとも低いカースト(ヴァルナ)の女性が着るものだとインド人から聞いたことがある。
その姿で、ノーベル平和賞の受賞式に出るとは。
コルカタには、マザーテレサが活動していた施設があって、誰でもボランティア活動をすることができた。
ここでボランティア活動をする「スタディツアー」が、日本の旅行会社にあるから、今でもできると思う。
ボクもここで3日間、ボランティア活動をしたことがある。
コルカタに行ったら、やってみたらいい。
とてもいい経験になる。
コルカタでは、ガンディーと並ぶインドの英雄「チャンド・ボース」
インド独立のため、旧日本軍とともにイギリスと戦った。
日本とインドの友好のために、知っておくべき人物
インドで、ガンディーより、日本軍と戦ったチャンドラ・ボースが尊敬されている!?
・インド人から「アニョハセヨ」
ボクがコルカタにいた時には、たくさんの韓国人が同じ宿にいた。
宿の人から聞いた話だと、彼らの多くはキリスト教徒で、マザーテレサの施設でボランティア活動をしているという。
そんなコルカタを歩いていたときに、インド人から「アニョハセヨ(こんにちは)」と韓国語で声をかけられた。
インド人から韓国語で話しかけられたのはこれが初めて。
いきなりで、びっくりした。
「ボクは、韓国人じゃなくて日本人です」
と言うと、相手はすぐに「コンニチハ!オゲンキデスカ?」と日本語であいさつをする。
なんだ、日本語を知ってんじゃん。
そのころは、韓国も豊かになって韓国人のバックパッカーも増えてきていた。
だから、街を歩く東洋人を見て韓国人だと思っても不思議ではない。
でも、ボクのどこが韓国人っぽく見えたのだろう?
「いや、おまえが日本人や韓国人かなんて分かるわけがない」
じゃ、なんで韓国語であいさつをしたんだ?
「韓国人に『コンニチハ』と日本語で声をかけると、あいつらすぐ怒るからな。でも日本人なら、韓国語で声をかけても怒らない。だから、韓国語で話しかけたんだ」
なるほど。
それで相手が日本人だと分かったら、「コンニチハ!オゲンキデスカ?」と日本語に切り替えるということか。
コルカタの「パラゴンホテル」
彼らは韓国人と中国人
・インド人VS韓国人
確かに、日本人だったら韓国人と間違えられても怒る人は少ないだろう。
でも、韓国人が日本人と間違えられたら、怒りだす人が多いかも。
これは10年以上の前の話で、今だったらどうかは分からない。
このとき話をきいたインド人は、韓国人のイヤなところをこう言っていた。
「韓国人は、喜怒哀楽の感情をはっきりあらわす。怒りやすいからイヤなんだ。それに怒りをストレートにあらわす。『オレは、韓国人だ!日本人じゃねえ!』と、怒鳴られたこともある」
だから、どっちか分からないときは「安全策」として韓国語で声をかけているということらしい。
それは、賢明だ。
「特に、酒を飲んでいるときの韓国人は怖いんだよ。すぐ怒る」
それは、同感だ。
酒を飲んでいる韓国人に、インド人が「おまえは、日本人か?」とたずねるのは自殺行為だ。
「オレは日本人が好きだよ。韓国人はイヤだね」
これを、ほめ言葉として受け取っていいのかどうか?
インド人の客引きから「オレは日本人のほうがいいネ」と言われることは、あんまり名誉なことではない。
つまり、「日本人は、いいお客さんだ」ってことにもなる。
日本人はお金を持っているけど、おとなしいし怒りをあらわさない。
だから、狙われやすくなる。
ネギを背負って鍋に直行するカモであり、歩くATMでもある。
だったら、韓国人のようにインド人を恐れさせたり、「日本人は、イヤなヤツだ」と思わせたりするぐらいの方がいい。
この場合のイヤなヤツは「タフな相手だ」という意味で。
韓国人旅行者からもらった「辛ラーメン」
でも、友だちの韓国人に話をきくと、「一人でインドに行くなんてすごいですよ。ボクにはできません」と言っていた。
インドに1人で行くような韓国人は、強い韓国人なのかも。
今回の復習
・病人や瀕死の人々の保護・孤児救済の施設をコルカタに設立したを人物はだれ?
・その人が受賞したノーベル賞は?
・インド独立のため、旧日本軍とともにイギリスと戦ったインドの英雄はだれ?
・得心って、どんな意味?
答え
・マザーテレサ
・ノーベル平和賞
・チャンド・ボース
・よくわかって承知すること。納得すること。
こちらの記事もいかがですか?
韓国人の女子大学生と靖国神社・遊就館へ。彼女の感想とショック
韓国の反日、東南アジアの反ヨーロッパ感情が違う理由(植民地)
コメントを残す