さあ、今回はとてつもなくブラックな話題だ。
これまで中国と韓国での「人肉食」について書いてきた。
ということで、今回はいよいよ日本編。
上の記事で書いたけど、中国や韓国では「難病には人肉が薬として効く」という恐ろしい迷信があって、それによる人肉食があった。
これと同じ考え方は日本社会にもあって、それが動機となった殺人事件も起きている。
ではこれからそれをみていこう。
明治時代に臀肉事件(でんにくじけん)、または犯人の名前をとって野口男三郎事件と呼ばれる猟奇殺人が発生する。
当時の日本には(範囲は分からないけど)、「ハンセン病を治すには人の肉を食べることが有効」というとんでもない俗信があった。
それを信じて行動に移したのが野口男三郎という人物。
ハンセン病を患っていた同居人の治療のために1902年(明治35年)、男三郎は11歳の男子児童を殺害してその臀肉(お尻の肉)を切り取る。
被害者の死亡後、犯行現場近くの空き地で、事前に準備した洋刀を用いて被害者の顔面中央部を刺し、次に左右臀部から長さ6寸(約18cm)、幅4寸5分(約13cm)ほどの筋肉組織を剥ぎ取った。目的の臀肉を採取した後、自身の手指で被害者の両眼から眼球をえぐり取った。
この肉からエキスをとって、鶏肉のスープに混ぜて同居人に飲ませた。
1938年(昭和13年)にも愛知県で同じ動機による殺人事件が発生。
人肉が効くという話を信じたハンセン病の患者が子供を殺害して、腹をえぐって生肝を奪い取ってしまう。
でもその後、警察に追われた犯人は自殺する。
人肉が難病の特効薬になるという恐ろしい迷信を信じる日本人はその後も存在していた。
昭和40年代までは日本の各地で、遺体を掘り起こして肝臓などを取り出して売ったり、病人に食べさせたりして警察に捕まるという事件が発生していたという。
昭和40年以降といえば、すでに東京オリンピックを開催していて新幹線の運行も始まっているのに、なんでこんな話を信じる日本人がいたのかさっぱり分からない。
ここでは明治から昭和の、しかも少しの事例しか書かなかったけど、人肉を薬としたという話は江戸時代にもある。
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