隣国同士で距離は近いけど、見方や考え方が大きく違うから、日本と韓国は「近くて遠い国」なんて呼ばれてる。
でも実際には、「似て非なる国」と表現したほうがふさわしい。
歴史や文化の面ではいろんな共通点があるけど、日韓では価値観が根本的に違うのだから。
離れているかどうかではなくて、まずは別の国と認識したほうがいい。
そのことがよくわかる出来事が最近あった。
せんげつ14日、韓国人の人生を決定するウルトラ重要な試験、大学修学能力試験(修能)が行われた。
はげしい競争・格差社会の韓国では、どこの大学を出たかで一生が天と地ほど変わるのだ。
そんなことは誰でも知ってるはずなのに、修能のときには毎年のように遅刻者があらわれて、パトカーが受験生を会場へお届けするという悲喜劇がくり広げられる。
試験開始に間に合わなくなると、警察へ連絡して出動を要請する受験生というのが日本人の価値観ではそもそもおかしい。
それに応じる警察も、タクシー代わりにパトカーや白バイが使われることに文句を言わない国民も日本人にはきっと不思議だろう。
似てるけど違う国だから、こんな出来事があったら日本では美談ではなくて社会問題になる。
朝鮮日報の記事(11/14)
【校門の間をギリギリで通過】「パトカーで果敢に校門突入」 受験生救った2人の警官…「試験頑張れ」
このままでは遅刻確定!という大ピンチの受験生が登場するのは修能の当たり前だから、それは分かるけど、「一度父親の車に乗ってソウル地下鉄6号線の合井駅(麻浦区)まで移動した。その後、8時3分ごろ合井駅でパトカーに乗車」というのは何なのか。
なんで父親の車で会場へ行かないのか?
その後、パトカーが「サイレンを鳴らしてバス専用車線を利用し、スピードを上げた」とある。
日本ならアニメの始まりでこんなシーンがありそう。
そして受験会場が見えてくると、「車両の進入が禁止されている正門は、車1台ほどの幅が開いていた。パク警長は「『後で言えばいいだろう』と考えてとりあえず中に入った」という。
その結果、パトカーが校門にあたってどちらも一部が破損した。
韓国人と日本人には埋められない価値観と考え方の違いがある。
記事のこの部分を読んでそう確信した。
受験生を降ろして出てきた警察官たち対し、取材陣は拍手を送った。「褒められるようなことではない」と照れ臭そうにしていたパク警長とチャン順警は、見送った受験生が入室して試験を受けているという話を聞くと、ほっとして笑顔を見せた。
校門を壊された高校側は、「公務のために起きたことなので、学校の方で修理する」とこれを不問にするという。
韓国社会では拍手喝さいでも、玄界灘を越えると評価が一変する。
日本のネットを見るとこれを支持する声は皆無だ。
・根本から何かが狂ってる
・色々突っ込みどころが…
・いやおかしだろw
・出来レース。
何故通報を受けたパトカーに署長がのってる?
・こんだけ頑張っても、財閥系会社に入れないと大半が非正規やチキン屋で生涯を終えるという高難度ゲーの世界
・俺の価値観で言ったら、これは「全てが間違ってる」話だ
・韓国のこういう価値観はさっぱりわからんわ
・もっと早く家出ろよ
日本なら最後の9文字がすべて。
他の人と同じように、定刻に間に合うよう行動するのも受験資格のひとつだ。
韓国の人たちは「情」が大好き
でも日本でそれは法やきまりの範囲内
困っている人がいたら、みんなが力になるというのはとても美しい。
でもその一方で、遅刻や特別扱いをこうやって美談にして免責するから、ルール軽視の社会になっていく。
その被害にあっているのが現在の日本だ。
1965年の日韓請求権協定や2015年の慰安婦合意をひっくり返してしまうから、ここ一年で「韓国は約束やルールを守らない国」という怒りと評価が日本ですっかり定着してしまった。
「被害者中心主義」というのは国内での美談だから、それを外国にも当てはめて、自分の価値観にもとづいて行動することを要求してはいけない。
日本は合意や国際法で動く国だからそれは無理。
遅刻しそうだからといって、パトカーがきて助けてくれる国ではない。
パトカー突入事件はこうした韓国人と日本人の価値観の違いをよく表している。
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そのように警察が便宜を図ることについて、もう一つ疑問があるのですが。
要請されれば、誰にでも同じように対応するのですか? まさか、「有力者の子供にだけ」ってことはないでしょうね?(でも韓国だったら・・・。)
本当にその通りです。
これだとみんなパトカーをタクシー代わりに使ってしまいそうな気はするのですが。
真面目にやっている人が損しているような気がしますよ。