今回の内容
・高っ!ディズニーリゾートの入場料
・アメリカってどんな国だ?
今回も「アメリカのフロリダ州って、どんなところ?」ということについて、フロリダ出身のアメリカ人から聞いた話を中心に書いてきます。
彼女はフロリダの大学を卒業して、今日本で英会話の先生をしている。
まずはフロリダの位置を確認しよう。
アメリカの南部、赤い部分がフロリダ州。
地図はウィキペディアから
・高っ!ディズニーリゾートの入場料
フロリダといえば日本でも有名な「ディズニーリゾート」がある。
このディズニーリゾートが「さすがアメリカ!」と言いたくなるほど、とんでもなく広い。
東京の山手線の内側2つ分が入るほどの大きさ(約122km²)なのだ。
静岡県の伊東市が約124㎢だからそれに近い。
遊園地がの大きさが、日本の村や町ではなくて「市」と同じぐらいというからすごい。
ちなみに、カリフォルニア州と日本の面積がだいたい同じ。
アメリカは、本当に広大な国なのだ。
ここはアフリカ。
アフリカも広大だ。
このとんでもない広さに、「マジックキングダム」「アニマルキングダム」「ウォルト・ディズニー・ワールド」といったいくつかのテーマパークがある。
彼女は学校の旅行でこのディズニーリゾートに行っている。
伊東市と同じ広さというディズニーリゾートは、とてもじゃないけど歩いてはまわれない。
彼女たちはこのリゾートの中央にあるホテルに泊まって、一日ごとに違うテーマパークにバスで行って楽しみまくったらしい。
最高の遠足だ。
ちなみに東京ディズニーランドのモデルとなったのは、上の「マジックキングダム」というところ。
シンボル的な存在としてシンデレラ城がある。
シンデレラ城(ウィキペディア)
東京ディズニーランドのものと似ている。
彼女の話を聞いて驚いたのがこの「マジックキングダム」の入場料。
「入場料は、100ドルぐらいだったかな?」と言う。
え?
100ドルって1万円以上だぞ。
フロリダのディズニーリゾートの入場料って、そんなにするの?
日本より物価の安いアメリカで、本当にそんなに高いのかなあ?
と思って後から調べたら、本当だった。
「ディズニー情報 ~ ディズニーワールドの入場券」というサイトを見ると、確かに100ドル以上する。
マジックキングダムの入場料が、大人は「117.15ドル(約12000円)」で、子どもは「110.76ドル(約11400円)」とある。
しかも、10歳以上は「大人」とみなされるらしい。
ということは、両親と小学5年生の子ども2人で行ったら、入場料だけで46800円もする。
これは、チョイと高すぎないか?
東京ディズニーランドは、大人が7400円、12~17歳は6400円で、4~11歳は4800円という3つの値段設定になっている。
先ほどの両親と小学5年生の子ども2人の4人で行った場合は24400円になる。
フロリダのマジックキングダムの約半額だ。
フロリダのような値段設定を東京ディズニーランドがしたら、日本中で暴動がおこるぞ。
東京ディズニーランドのジャングルクルーズに出てくる顔。
オリジナルはカンボジアのバイヨン遺跡にある。
・アメリカってどんな国?
この値段設定からアメリカの社会について考えてみた。
フロリダ出身のアメリカ人の女の子は、日本では肉やガソリンといった生活に必要な物の値段が高いことに驚いていた。
「日本人の女の子が、やせている理由がよく分かったわ!私の兄と父はお肉が好きで、ダイエットに失敗してばかりいるから、日本に来たらいいのに」
そう言って笑う。
彼女は「日本人の女の子はやせている」と言っていたけど、それは健康的なやせ方には見えないという。
日本にはアメリカほど肥満の問題はないけど、別の問題がある。
それはおいといて。
アメリカでは、生活に必要な物の値段は日本より安い。
彼女も、日本のスーパーで売っている肉や野菜、衣類の値段に驚いていた。
そんなアメリカでの「46800円」という金額は、日本の感覚にしたら6万円や7万円のようなものじゃないかな?
なんで生活費が安いアメリカで、ディズニーリゾートはこんな強気の値段設定をするのか?
これには、2つの理由があると思う。
1つは、日本人とアメリカ人の考え方の違い。
もう1つは、日本とアメリカの社会の違い。
アメリカ人と付き合っていると金銭感覚の違いをよく感じる。
アメリカ人は楽しむときに「出し惜しみ」をしない。
特に旅行に行くと、食べ物やホテル代などで、ぱ~っと気前よく使ってしまう。
ある意味、「夜通しの金は持たない」という江戸っ子みたい。
江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ
江戸っ子は宵越しの銭は持たぬとは、江戸っ子の気前のよさ、金離れのよさを自慢したことば。
(故事ことわざ辞典)
これはボクがつき合ってきたアメリカ人だけかもしれないけどね。
でも、まわりのアメリカ人を見ていると、彼らは貯金という言葉や意味は知っているけれど、自分がそれをするものだとは夢にも思っていないようだ。
当事者意識がない。
つまり、お金を貯めようとしない。
だからアメリカ人は、ディズニーリゾートのようなところでは気前よくお金を使ってしまうんじゃないかなあ。
インドは国そのものが「アニマルキングダム」だった。
それとアメリカの社会は格差がとても大きい。
金持ちと貧しい人の差が本当に激しい。
食べ物、着る物、行くところも収入によってはっきりと違うらしい。
でもアメリカ人は、そんな社会を受け入れている。
だから日本に来ると、アメリカで見たような貧しさがないことに驚くらしい。
ニューヨークから浜松に来たアメリカ人は、こんなことを言っていた。
「浜松市にはスラム街や貧しい人たちが住む場所が分からない。街を歩く人が着ている物を見ても、誰が金持ちで貧しいかも分からない。本当にみんな同じ」
こうしたことから考えたら、フロリダのディズニーリゾートは、「入場料が高い!」と思う人間は相手にしていないのだろう。
1万円を超える入場料でも、家族連れで遊びに来るアメリカ人はいっぱいいる。
フロリダのディズニーリゾートは、そうした一定の収入をもったお金持ちをターゲットとしていて、誰にも開かれているような場所ではないと思う。
日本のディズニーリゾートのように、誰もが楽しめるようなところではない。
ディズニーランドは庶民でもかなえられる夢だけど、アメリカのディズニーリゾートは一定の階層にいる人間しかかなえられない夢だ。
アメリカは収入によって見られる夢もまったく違ってくる国なんだと思う。
こちらの記事もいかがですか?
英会話初心者のための勉強法②難しい表現を覚えるより、表情で伝えることを
使える英語表現「fantastic」①出会いで「よろしく!」の意味で
外国人(アメリカ人とヨーロッパ人)との会話がで盛り上がる話題
コメントを残す