【職人魂】新しい日本文化「キャラ弁」に海外の反応は?

 

お弁当はただの昼ご飯を越えて、いまでは海外で日本文化のひとつと見なされている。

「Bento」という日本語がそのまま外国でも使われていて、英語版ウィキペディアにはその項目がある。
それをみると、弁当という言葉は13世紀の鎌倉時代にあらわれて、いまでは香港や台湾、中国などの東アジアや欧米でよく使われている。

In Japan, the word “bento” has been used since the 13th century, and the container itself, also called “bento”, has been since the 16th century.

In modern times, bento is commonly used in Western countries and East Asia.

Bento

 

日本の弁当の特徴はその多彩さにあって、とにかく種類が多いのだ。
だから英語版ウィキペディアにも駅弁や幕の内弁当などが独立した項目であって、それぞれくわしく説明されている。

Ekiben

Makunouchi

 

今回取り上げたいのは新しい日本の弁当文化、キャラ弁。
子供に楽しく食べてもらいたいという思いから始まって、いまでは大きなコンテストが開かれるほど発展した。

Originally, a decorated bento was intended to interest children in their food and to encourage a wider range of eating habits. It has now evolved to the point where national contests are held.

Kyaraben

 

「日本キャラ弁界」に革命的な変化をもたらしたのが昭和のたこさんウィンナー

考案者の尚 道子(しょう みちこ)さんによると、これはもともと子供ではなくて夫のためだった。

 

日本で英語を教えていたポーランド生まれのベトナム人女性に、日本に興味を持ったきっかけをたずねたら、「ネットでキャラ弁を知って衝撃を受けたこと」という。
日本人の価値観「kawaii」が散りばめられたキャラ弁は見た目のインパクトが強烈で、ポーランド人の常識とは別次元にあるモノだった。
ポーランド人も食べ物の見た目に気を配るけど、日本人の作るキャラ弁は発想がすごいし細部まで完璧で、もはやあれはアートの領域。

キャラ弁は一般人が作るものだから職人技ではないけど、日本人のこだわりには職人魂が宿っていると思う。
最近ではタイでもアニメやマンガが好きな若者を中心に、この日本のユニークな文化が浸透しつつあって、あるタイ人もそう評価している。

マネーポストWBの記事(2019/09/22)

「びっくりしました。好きな『銀魂』『おそ松さん』のキャラクターがお弁当になっていて、すごくカワイイ!って思いました。それ以来、お弁当は“カワイイもの”ですし、“ショクニン”魂をもつ日本人らしいものだと思っています」

日本の「お弁当文化」を知ったタイ人女性たちの驚きの声

 

キャラ弁に宗教の壁はないし、欧米人やアジア人の感性にも合っている。
日本のアニメやマンガは人気だし、インスタ映えするものが好きなのは外国人も同じ。
これからこの新しい日本文化が海外に広がっていく予感がしてならない。

 

おまけ

タイ人の考える日本

 

 

こちらの記事もいかがですか?

外国人から見た不思議の国・日本 「目次」

外国人から見た日本と日本人 15の言葉 「目次」

日本人の良い/悪いところは、決まりを守る/変えないこと

反論できる?「日本人が、外国人の日本料理をインチキと言うな!」

世界の和食ブーム!本物の日本料理で、海外の偽日本食と勝負!

 

コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。