これが日本ブランド:庶民の店がアジアでは“高級店”に

 

タイや台湾、中国を旅行していて感じた違いのひとつに、日本食レストランの「レベルアップ」がある。
たとえば10年ぐらい前、台湾でこんなことがあった。

日本語を勉強中の学生ガイド2人と一緒に台北の街を歩いていたとき、昼ご飯を食べることになった。
ガイド料はタダだけど、食事をする場合はボクが払うことになっていたから、なるべく安く済ませようと偶然目に入った「ココ壱番屋」へ行くことにする。
でもこれがまさかの特大失敗。

日本では庶民の味方でファストフードの王・ココイチが、台湾ではオシャレな高級店になっているではないか。
うす暗い店内と豪華な内装、制服を着たウェイター。
驚いて確認したけど、ここは間違いなく日本からきたココイチと言う。
まったく知らなかったけど、台湾でココイチはデートで使うようなファンシーな店とみられていたのだ。
台湾人にはそれが当たり前だから、日本では初めてのデートで、男がココイチに女性を連れて行くともれなく激怒すると言うとビックリしていた。
値段も日本より高く、カレー1杯で台湾の食堂なら3回ぐらい食事ができたと思う。
感覚的には1杯2~3000円というところ。
台湾ではココイチに行くときは服装に気をつかうというけど、日本ではそういうドレスコードの反対側にある店がココイチ。

うれしそうにメニューを広げる台湾人を見ると、「店を間違えた!近くにルーローファンを出す食堂はない?」なんてとても言えない。
*ルーローファンは台湾庶民の味方で一杯100円ほどと爆安だ。日本人の感覚だとこれこそココイチのカレー。

食費を浮かそうと思ったら、財布が空気のように軽くなってしまったでござる。

ボクは行ったことないけど、台湾のやよい軒もゴージャスになっていて驚いたという日本人がいた。

 

ルーローファン

 

事情はタイも同じで、やっぱりココイチがオシャレなレストランに進化しているし、値段も日本とあまり変わらず、現地の食堂の数倍はした。
ぜんっぜんリーズナブルじゃない。

バンコクの高級ショッピングモールには吉野家があって、「早い・安い・ウマい」とは完全に別の店になっていた。
キン肉マンが見たら「さよなら」を告げるレベル。
一風堂のラーメンもタイの物価から考えればかなり高かった。

 

こんな感じに、「日本=高級・上質」というイメージがあるところだと、日本のファストフード店が現地では高級店にレベルアップしてしまうのだ。
日本ではクリリンだったのに、海外ではフリーザになったような感じ。
北斗の拳で「ヒャッハー!」と叫んで瞬殺される雑魚キャラが、いつの間には手下を従える中ボスになっていた感じ。

日本料理店に関してアジアではそんな驚きがある。
まあ、現地の食堂と安さで勝負してもかなわないだろうけど。
タイ人の話では「日本風」ではなくて、日本と同じクオリティーの店なら並んでも食べたいと思うらしい。
タイでもココイチはデートで使える店のはず。

こんな逆転劇は「日本ブランド」が通用するからで、日本人のボクとしてはそこはかとない優越感を感じていた。
でも最近、じつは日本人も同じようなものだったことを知る。
なんかこのままで終わると、「すげーいやなヤツ」になりそうなんで次回も読んでください。

 

タイ・バンコクのカオサンロード

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2 件のコメント

  • マクドナルドなんかも東南アジアだと結構高級に見られていますよね。

    日本だとスターバックスやピザがそうですかね。
    ニュージーランドに留学している従弟が先日、ピザの安さに驚いたと言っていました。

  • たしかに。
    インドネシア人がマクドナルドは誕生日に行くところと言っていましたよ。
    ピザも日本では高いでしょうね。今度アメリカ人に聞いてみます。
    ピザは好きなんで、NZで思い切り食べたいです。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。