先月11月、元慰安婦の女性が映画のPRで日本を訪れて自身の“体験談”を語った。
その内容はとても衝撃的だ。
週刊金曜日2019年10月25日号の記事
「ナヌムの家」記録映画上映会で李玉善さん講演
その人は14歳の時に日本人と韓国人の男2人に捕まり、その後、中国の慰安所に送られて「トミコ」と名付けられ性奴隷にされたという。
以下は記事にある言葉。
「幼い娘がどこにそんなもの(慰安所)があるか知るはずもない。日本政府が強制性はないと言うのは耐え難い」
「歯向かえば刀で切られ、血を流しながら強かんされる。死ねば大通りに捨てられ、犬に食べられた。」
「慰安所というが、少女たちを殺す死刑場と考えてください」
日本軍はここまでひどいことをしたのか!
とショックを受けたところで、その内容が事実かどうか確認したのだけど、それはできなかった。
この記事を書いたのは中村富美子さんというジャーナリストだけど、ここにあるのは話だけでその根拠は何ひとつなかったから。
書かなかったのか、書けなかったのか?
答えはきっと両方だ。
事実の裏付けとなる証拠があれば書きたかったけど、それがなかったから書けなかった。
「内容ではなく、こう話したのが事実」ということならそう書いてほしい。
これが事実かそうでないかで話の受け止め方はまるで変わる。
でもその核心部分はないし、この内容は事実だとも書いていないから、このジャーナリストも話を信じていないのだろう。
それでもまさか事実確認をさせないために、「被害者のおばあさんの話を疑うなんて、おまえは人間じゃない!」と感情を爆発させることはないと思うけど。
でも、こんな記事が小学生でも見れるヤフーに載る(11/13)のだから、社会にあたえる影響が不安になる。
ボクの立場は根拠がすべて。
客観的な証拠があれば、感情的には受け入れたくなくても、慰安所が「少女たちを殺す死刑場」と考える。
一方で韓国に目を向けると、このたび慰安婦が「ゲーム」になったと話題を集めている。
「WoW!Korea」の記事(12/17)
「慰安婦ゲーム」が韓国で登場… 慰安婦をゲーム化
韓国の公共放送KBS(日本でいえばNHK)がこのゲームについて、「慰安婦被害者の恨みが映画を超えゲームに」と全国に伝えた。
そのKBSによると、舞台はなぜかインドネシアにある日本軍の「慰安婦収容所」で、プレーヤーが太平洋戦争にダイブして「苦痛の中、ハルモニ(おばあさん)たちを救出するゲーム」という。
これによってプレーヤーは当時の惨状と被害を知り、歴史を学ぶこともできる。らしい。
とても不謹慎ながら、記事のこの部分を読んで思わず吹き出しそうになった。
なお、このゲームは実際に元慰安婦らにテストプレーを要請した後、来年にリリースされるという。
慰安婦をゲーム化するという発想は日本人には突き抜けすぎていて、ネットの反応を見ても特に怒りの声はなく、むしろ好意的な意見が多い。
・エンディングは何通りありますか?
・ガチャ引けるようにしようぜ
・さすがに遊びが過ぎると思うぞ
・ガチャでジープ出た!
これで勝つる!
・神ゲーの予感がします
・ちょっとやってみたい
・なんか、しょぼくないか?GTA風のオープンワールドでもっと大暴れできるようにしろよ
慰安婦問題はわかる。
これは2015年に日韓両政府の間で完全解決が確認された問題だ。
でも、韓国社会での元慰安婦の位置づけがいまいち見えない。
2017年にプロ野球の始球式をしたり、歌手デビューした時点でよくわからなくなった。
くわしくはこの記事を。
慰安婦問題で今の日本人が知っておくこと。謝罪も罪悪感もはいらない。
そしていまは日本に来ては、「歯向かえば刀で切られ、血を流しながら強かんされる。死ねば大通りに捨てられ、犬に食べられた」と話す一方で、韓国では来年リリースするゲームのためにテストプレーをおこなうという。
でも、根拠を確認しないまま慰安所を「少女たちを殺す死刑場」と信じるよりも、「慰安婦被害者の恨みが映画を超えたゲーム」を楽しむほうがいいかもしれない。
とりあえずそのエンディングは、慰安婦合意で日韓の外務大臣が笑顔で握手するシーンでお願いします。
それとジャーナリストの中村富美子さんもこのゲームをプレーして記事で報告してほしい。
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