安倍首相の「福島をいじめるな」に、韓国がまさかの対応

 

昨年末の12月24日、1年3カ月ぶりに安倍首相と文大統領が首脳会談を行った。

トップ同士が話し合った結果、いまの日韓は分かり合えないことがよく分かった。
徴用をめぐる問題では安倍首相が「韓国の責任において解決してほしい」と求めると、文大統領は輸出管理強化について「7月1日以前の状態に戻してほしい」と訴える。
キャッチボールではなくて、ピッチングマシーンのようにお互いの主張を伝えるだけ。まさに呉越同舟。

でも、そんなこたぁ事前から分かっていたから驚きも失望もない。
意外だったのは、安倍首相が文大統領に面と向かってこう言ったことだ。

「福島をいじめるのもいいかげんにしてほしい」

言い得て妙。
たしかに韓国にはこのことについて不幸な前歴がある。
各国代表が勢ぞろいする国際会議の場で、安全に処理された水をあえて「汚染水」と呼んで放射能汚染の恐怖を高めるなど、国際社会で「福島いじめ」をくり返していた。
ことし夏の五輪をひかえたいま、安倍首相をはじめ日本政府はこの嫌がらせに相当頭にきているらしい。

くわしいことは中央日報の記事(2019.12.31)をどうぞ。

文大統領に直撃弾飛ばした安倍首相「福島をいじめるのもいいかげんにしてほしい」

 

そんなこんなで関係最悪のまま年が明けて、元旦になると、朝鮮日報にはこんな記事(2020/01/01)を載せやがりました。

東京五輪まで約200日 放射能や旭日旗巡る論争続く=韓国

自分たちが起こしているにもかかわらず、「放射能汚染」や「軍国主義を象徴する旭日旗」がオリンピックで「依然として論争の的になっている」と他人事のように言う。
そんな国は世界で韓国オンリー。
かつて日本とたたかった中国でも、韓国のように旭日旗掲揚を問題視していない。

 

在日米軍では旭日旗が日米友好のシンボルになっている。

 

「福島をいじめるのもいいかげんにしてほしい」と安倍首相が韓国に自制を求めたところ、韓国オリンピック委員会は日本の食材が放射能に汚染されている可能性があると主張してこんな決定を行った。

東京五輪の選手村から約15分の場所にあるホテルを五輪期間中に借り切り、韓国選手団のための食堂を用意する。忠清北道・鎮川の国家代表選手村の調理師を派遣し、韓国から空輸する食材を使って選手団に食事を提供する方針だ。

東京五輪まで約200日 放射能や旭日旗巡る論争続く=韓国

 

日本が用意したオリンピック村は利用しないし、福島だけではなくて日本の食材は一切口にしないという。
ホスト国に対してここまでの非礼を行う国は韓国以外に知らない。

でも、韓国国内で流れている情報は主観的でいい加減なものだ。
韓国のマスコミやネットが伝えるニュースから、東京の放射線汚染に恐怖を感じたソウル在住の韓国人に、ソウルの放射線量は東京の3倍で福島市とほぼ同じだと教えると天地がひっくり返るほど驚いていた。
彼いわく、そんな情報はほぼすべての韓国人が知らない。

*駐韓日本大使館が毎日、福島市・いわき市・東京の放射線量を公表している。
ちなみに1月7日はこんな結果(単位:μSv/h)

福島市:0.131
いわき市:0.060
東京:0.037
ソウル:0.151

くわしいことはここをクリック。

日本と韓国の空間線量率

ソウルが最も高かったでござるの巻。
東京や福島市より“危険”なところにいるのに、日本の放射線汚染を心配するという愚。
でも韓国国民はこの事実を知らされていない。

国内で政治家やマスコミが日本での放射能の恐怖をあおりにあおって、ひっこみがつかなくなって、全食材の空輸を宣言せざるを得なくなったかもしれない。
事情はどうあれ、「福島をいじめるのもいいかげんにしてほしい」と訴えたら、日本の全食材を侮辱するような国に1ミリも同情できないけれど。

 

年が変わっても韓国らしいのは、国の内外で言うことが変わること。
本国がこんな決定をする一方で、日本にいるナム・グァンピョ韓国大使は新年のあいさつで、東京五輪・パラリンピックでは韓日の「美しい光景」を見たいとか言っちゃってる。
2018年の平昌五輪で、競技後に抱き合って健闘をたたえ合った小平奈緒選手と韓国のイ・サンファ選手を持ち出して大使はこう語る。

朝鮮日報の記事(2020/01/07)

「二人が見せた友情のように今回の東京五輪でも韓日関係の友情を確認できる美しい光景が見られることを大きく期待している」と話した。
駐日韓国大使「東京五輪で韓日の友情を確認する場面を期待」

 

でも、日本が用意した食べ物には一切手をつけません。
小泉元首相が「人生には三つの坂がある。上がり坂と下り坂と、まさかという坂だ」なんて言っていたけど、韓国にはこの「まさか」が多すぎる。
こんなことをやっているから、日本人の韓国への信頼感や親近感はきょねん過去最低を記録したのだ。
このままだと東京五輪という接点を持つことで、かえって心が離れていきそう。

 

 

こちらの記事もどうぞ。

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ①

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ②

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ③

 

6 件のコメント

  • でも不思議ですよね?日本でも国際大会たくさん開いて、韓国の選手よく来ているし、1年やっているツアーにも参加していますが、そっちはいいんですかね?どう考えてもオリンピックを利用した日本(福島)貶しですね。

  • どわははは。
    いいんじゃないの、そんなに怖いのであれば勝手にボイコットすればいいでしょう。日本は別に止めませんよ。
    自分達がやっていることに正当性を感じているなら、他国を巻き込むな。

  • 他の国は日本が提供する食べ物を食べます。
    場所も食事も別というのは嫌がらせか、国内の反日世論へのパフォーマンスでしょう。
    韓国の選手は実際のところ、大して気にしていないと思いますよ。

  • 客観的な根拠もなく放射能汚染の恐怖をあおる人たちがいて、それに迷惑する人たちがいます。
    風評被害に苦しむ人たちにとっては不愉快だとおもいますよ。

  • 小平さんは友人だからすぐに韓国選手に駆け寄って声をかけていましたが、3人組の競技なんでしたっけ?
    1人選手がすごく遅れて負けたら遅れた選手のことを仲間二人が非難してましたよね。
    もともと仲が良くなかったチームなんだなぁと思いました。
    そのことで今度は日本チームを見習えと非難されて謝罪してましたがあれじゃ負けて当然。
    すったもんだの末のスタジアムやその他たくさんの競技、札幌マラソンなど台風シーズンですが無事に日程が進み、大成功で終わるといいなぁと思います。
    そういえばk-popスターは食べ物持ち込みなんでしょうかね? 日本にコンサートによく来てますが。

  • 小平選手と李選手は個人競技でたたかった間柄で、もとから友だちだったようですね。
    3人組で一人を“いじめた”のは別の競技で、あれは見ていてむごかったです。
    まあ、世界に恥をさらしたと韓国人が激怒してメール攻撃をおこなって、選手は精神を病んで病院に入院してしまいましたが。

    東京五輪で最大の敵は暑さだとおもいます。
    あれは防ぐのも限界があるし、いろんな不満がでてきそうです。
    日本に来る韓国の芸能人は、よくわかりませんが、気にしないんじゃないでしょうか。日本の正確な情報と触れる機会は多いでしょうから。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。