【反日のツケ】国内の「戦犯企業」非難にとまどう韓国人

 

きょねん消費税が変わって、コンビニの飲食物をテイクアウトしたら8%、店内で食べれば10%になった。
そのころ世間で、「正義マン」という言葉がプチ流行る。
「テイクアウトです」とレジ言った商品を店内で食べて、2%の差額を得する客を見つけたら、店員に「あの人はズルをしている」とチクる人のこと。
自分の一方的な正義感に基づいて、どうでもいい小悪を裁く。

そうは言われても、客に「外で食べてください」と言うわけにはいかないし、改めて2%を徴収するのも面倒だ。
店としてはそんな客より「正義マン」のほうが面倒だ。

 

相手の都合や立場を無視して自分勝手な正義感を押し付け、結果として相手を困らせる「正義マン」はきっと世界のどこにもいる。
それは韓国にもいて、特に反日に関することになると、こんなヤカラがよく発生するのだ。

韓国メディアの「中部毎日」が記事(2020.03.02)で、忠州市の保健所が導入する機器が「戦犯企業」の日立がつくったものだと非難した。
きょねん日本が対韓輸出の管理強化をしたとき、激怒した韓国側は「日本製品は買わない、日本には行かない」というノージャパン運動を展開した。
日本製品を使わないという社会的な雰囲気があるのに、公共機関が日本の戦犯企業の製品を使うのは問題だという。

일본과의 무역전쟁으로 촉발된 ‘NO JAPAN 운동’으로 관공서 등에서만이라도 일본 제품사용을 자제하자는 사회분위기가 조성됐지만, 현실상 제재 근거가 없기 때문에 나타나는 현상이다.

日 전범기업 ‘히타치’ 제품 또 보건소 들어가나

 

反日ムードが高まった韓国では、いくつもの自治体の議会が日本製品の不買条例を可決したことで、不合理な排除に日本政府が抗議した。

毎日新聞の記事(2019年9月6日)

日本政府「不当な非難で遺憾」と抗議、韓国の「戦犯企業」不買条例

でも日本と韓国では根本的に違う価値観があるから、日本製品の不使用を正しい行為と考える人もいる。

 

先ほどの「正義の告発」はこんな空気から生み出されたものだけど、保健所としてはこの上ないほどの迷惑。
関係者は、これは10年ほど使ってきた製品で大きなトラブルもないと言う。
さらに、ソウルで「戦犯企業論議」があったことは知っているけど、入札から日本企業を排除することは不可能で、最低価格を示した業者の製品が選択されることになっていると指摘。

客観的に見れば保健所の見解が全面的に正しい。
安価で性能のいい製品が選ばれるのは世界の当たり前で、税金で購入する公共機関なら率先してそうしもらわないと困る。

でも反日がひとつの「正義」になっている国では、そんな常識より国民感情が優先されてしまう。
記事では、日立は韓国政府が指定した「戦犯企業299社」の1社であることを問題視。

히타치는 한국 정부가 규정한 전범기업 299개사 중 하나로 일제시절 우리나라 국민을 강제 징용해 큰 수익을 거둔 기업이다.

政府が率先して「戦犯企業」をまとめるとは。
国家が「正義マン」になってどうする。

 

きょねん日本の輸出管理に対して、韓国政府は反日をあおって乗り越えようとした。
そんな安易な姿勢を朝鮮日報は、「外交対立の解決策を提示するのではなく、国民の反日感情に火をつけようとしているのだ」と批判する。
戦犯企業なんてレッテルを張ったことを含めて、政府がつけた反日感情の火はいまだに鎮火していない。

国内企業が安くて高性能の製品を提供すればいいのに、それは無視して「おまえは戦犯企業を使うのか!」と非難する。
結果的に見ると、政府があおった反日のツケを払っているのは国民じゃないのか?

 

 

こちらの記事もどうぞ。

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ①

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ②

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ③

 

4 件のコメント

  • 韓国は自分達の正義だけを守り普遍的な
    正義に目を瞑り断崖を前に進む道をどうぞ
     遠慮なく歩いて下さい。

  • 日本にもコメンテーターと称する「正義マン」がいる。青木理、玉川、その他、ジャーナリストとしての実績がないので、目立つことだけを目的にして「正義」ぶるのだ。だから首尾一貫せず、前言を臆面もなくひっくりかえす。

  • 日本に迷惑をかけなかったらあとは自由です。
    暴走のツケは自分で払ってくれたらいいですよ。

  • 一般的にいえば「正義マン」は基本嫌がらせですから、重箱の隅を楊枝でほじくるとか揚げ足取りばかりします。
    中身に大した価値はがありません。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。