ここ最近の間で韓国に対する日本人の好感は急激に下がって、逆に悪印象は上昇していることが内閣府の「外交に関する世論調査」(令和元年)でわかった。
産経新聞の記事(2020.2.27)
慰安婦やいわゆる徴用工の問題など、さまざまな摩擦があった韓国への親近感が急降下、日本人の不快感が高まっていることをうかがわせた。
韓国への親近感は急降下、中国は微増のなぜ
平成30年に比べて、令和元年では韓国に「親しみを感じる」が39.4%から26.7%に約13%もダウン。
「親しみを感じない」は58.0%から71.5%と13.5%アップした。
数字だけを見ると、韓国好きの日本人が嫌韓へ移行したようだ。
韓国とは一転して中国への親近感はここ数年、上昇傾向にある。
とはいえ「親しみを感じる」は20.8%から22.7%へアップ、「親しみを感じない」は76.4%から74.9%へダウンしただけだから、誤差の範囲内ともいえる。
それにこれは新型肺炎が流行する前の調査だから、いまやったら結果は神のみぞ知る。
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韓国が日本人にそっぽを向かれた原因は、もちろん慰安婦や元徴用工の問題が大きい。
でもそのほかにも、韓国は日本からの協力や貢献にはそっぽを向くということもあるはずだ。
今朝の中央日報のコラム(2020.03.05)で23年前、韓国経済が崩壊して国民が辛酸をなめた通貨危機を取り上げていた。
このとき韓国は自力で立ち上がることができず、国際通貨基金(IMF)に支援を求めて助けてもらった。
IMFと合意した通りに経済政策を施行するほかなかった状況を当時は1910年に日本に主権を奪われたほどの恥かしいことと国民は感じた。
なぜ伝染を防げなかったのだろうか=韓国
韓国人にとっては、日本に併合されたとき以来の屈辱となった1997年の通貨危機。
自国の経済がうまくいかなかったのは政府の失敗なのに、韓国ではこれを日本のせいする見方が多い。
例えば東亜日報は社説(February. 18, 2015)でこう書く。
日本は1997年、タイから始まったアジア通貨危機の際、韓国から100億ドルの資金をいきなり撤退させため韓国が通貨危機に追い込まれるのに大きな影響を及ぼした。
外交対立が招いた韓日スワップ打ち切り
*「撤退させため」はきっと「撤退させたため」の間違い。
でも日本の見方はこれと正反対。
このとき東京三菱銀行の韓国担当だった真田氏は「それは全くの誤りです」「韓国の歴史認識は完全に誤っています」と怒る。
欧米の金融機関が韓国を見放すなか、最後まで支援していたのが日本だったのだ。
日経ビジネスオンラインの記事(2015/3/5)
米欧が貸しはがす中、我々は最後まで引かなかった。「日本が引き金になった」とは言いがかりも甚だしい。これだけは記録に留めていただきたい。邦銀の担当者は本店を説得し、欧米が逃げた後も最後まで韓国にドルをつないだのです。
「人民元圏で生きる決意」を固めた韓国 「日韓スワップ終了」を真田幸光教授と考える
このとき当事者だった韓国の金融関係者の中には、日本の支援に感謝する人もいたらしい。
でもいまでは韓国を支えた日本は無視されるか悪役にされてしまい、「韓国を通貨危機に追い込んだ国」なんて呼ぶ韓国メディアもある。
「1910年に日本に主権を奪われたほどの恥かしいこと」といたずらに読者の反日感情を刺激するメディアがあるのは先ほど見た通り。
「日本の金融界には「恩を仇で返された」との思いが強い」と真田氏が言うのもごもっとも。
韓国の「忘恩」はほかにも多々ある。
「漢江の奇跡」と呼んで韓国人が誇る経済成長も、日本からの経済協力金や技術支援があったのだけど、いまではそれがほとんど無視されている。
知人の韓国人はソウルの地下鉄建設で、日本人が支援したことをまったく知らなかった。
韓国人の知り合いがいたら聞いてほしい。縁の下の力持ちを知る人はきっと少ない。
日本に感謝しなくても、韓国におこなった支援や協力を正確に国民へ伝えていたら、いまのような戦後最悪の関係にはなっていなかったし、日本人の韓国好きが減って嫌いが増えることもなかったか少なかったはずだ。
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