フランス支配の置き土産:ベトナム人にとってのバインミー

 

きょう3月24日、グーグルのトップページでサンドウィッチを見た人は多いと思う。

 

 

このサンドウィッチは「バインミー」というベトナム料理。
2011年3月24日、オックスフォード英語辞典に「バインミー」の項目がつくられことを記念して、きょうのグーグルはこういうデザインになったとか。

 

19世紀~20世紀のあいだ、ベトナムはフランスの植民地として支配を受けていた。
その時代のベトナム社会は闇でおおわれていて、生活必需品である塩の販売をフランスが独占したことで、値段が5倍も上がって庶民は苦しんだ。
またアヘンの販売もフランスが握り、アヘンの吸飲者は3倍になったという。
ベトナムがやせ細るほど、フランスは肥えていく。
欧米の植民地支配なんてどこもそんなものだろう。

でもベトナム人はフランスと戦い、これに勝って独立を達成した自信があるせいか、現在のベトナム人でフランスを悪く言う人に会ったことがない。
ベトナム人は過去を過去として学んで、その恨みを現在に残さないのだ。ということでもなくて、一般のベトナム人の時間と労力はSNSに使われているから、歴史に興味のないベトナム人が多いらしい。

 

日本語ガイドや日本にいるベトナム人にフランス支配について聞くと、だいたいの人は良いことと悪いことの両面を話す。
なかには宗主国がフランスだったことで、ベトナムの食文化が豊かになったという、ポジティブ思考なベトナム人もいた。
その人が指摘するフランス由来の食文化は、コーヒーとプリンとそしてバインミー。
この3つは現在のベトナム人に欠かせないもので、全国どこに行っても店があって、飲んだり食べたりすることができる。

「バインミー」(bánh mì)とはフランスが持ち込んだバゲット(パン)に肉や野菜をはさんもので、いまでは現地化されてベトナム風サンドウィッチになっている。
例えば魚と塩を主な原料とする調味料「ヌクマム」を使っているところがフランスとは違う。
バインミーはベトナム語でそのまま「パン」という意味らしい。

 

 

 

では、ベトナム人にとってバインミーはどんな食べ物なのか?
餅は餅屋、ベトナム人のことは本人に聞くのが一番だ。
ということでベトナム人にメールで聞いてみたら、こんな返事がきた。

It’s one of Vietnam’s street food that people often eat it for breakfast
They use パン and put meet, vegetables、cucumber and tomato sauce inside
But it’s really hard to make one at home

ベトナムの屋台でよく売っていて、朝ごはんとして食べることが多い。
肉や野菜、キュウリをパンにはさんでトマトソースで味付けをする。
でも、これを家で作るのは難しい。

バインミーは国民食で、「日本人にとってのおにぎりみたいなものです」と言うベトナム人もいた。
ベトナムに行ったらぜひ、バインミーとコーヒーとプリンのフランスの置き土産を味わってみよう。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。