ドイツ人に聞いた日本の話 ① 嫌いな食べ物・人や都市の違い

 

きょねんの約半年間、日本の大学で留学生をしていて、いまは母国に戻っているドイツ人とこのまえ話をしたから、今回はその内容を書いていこうと思う。

では、まずはドイツについて簡単に知っておこう。
ということでクイズをひとつ。

ドイツと国境を接している国はどいつでしょう?

 

答えはベルギー,オランダ,ルクセンブルク,フランス,オーストリア,スイス,チェコ,ポーランド,デンマークの9か国。

ちなみに今回話を聞いたドイツ人は南部のミュンヘン州に住んでいる。

 

ドイツとはこんな国

人口:約8,315万人(2019年),人口密度:1平方キロメートルあたり約237人(2018年)
面積:35.7万平方キロメートル(日本の約94%)
首都:ベルリン(約375万人)(2018年)
民族:ゲルマン系を主体とするドイツ民族(在留外国人数約1100万人)(2018年)
言語:ドイツ語
宗教:カトリック(29.9%),プロテスタント(28.9%),イスラム教(2.6%),ユダヤ教(0.1%)
国旗:1949年,基本法にて定められた黒赤金三色旗
国歌:戦前から引き継いだもの(ハイドン弦楽四重奏「皇帝」を使用)

以上は外務省ホームページのドイツ連邦共和国(Federal Republic of Germany)基礎データから。

ドイツは日本と比べると面積はほぼ同じだけど、人口は約3分の2と少ないから国全体では広々としている。
でも、7~8人に1人が外国人というところは日本とぜんぜん違う。

 

 

日本の食と文化を愛する彼は近所のスーパーでたまたまタコを見つけて、日本で食べたアレが猛烈に食べたくなった。
北部は分からないけど、南ドイツでタコは珍しい食材だ。

それで通販でたこ焼き機を買って、こんなたこ焼きと焼きそばをつくった。

 

白い器や雰囲気が大阪っぽくない。
それにしても、スーパーでタコを見つけてからたこ焼き機を購入するという発想には驚いた。

 

・日本にいたとき食べたもので、いちばん嫌いな食べ物は?

お餅。
味は悪くないけど、あのネバネバ(モチモチ?)した食感がどうしてもダメで受け入れられなかった。
同じ理由でオクラも嫌い。
ドイツであんな触感の食べ物を食べたことがない。

それと海鮮丼。
ドイツには魚を生で食べる習慣はないけど、寿司はとても人気があるし自分も大好き。
お米と魚の比率がスシローぐらいなら美味しく食べれるけど、海鮮丼は生魚の量が多すぎて引いた。
*寿司が好き=生魚が好き、ということでもないようだ。

 

・日本について恋しく思うことは?

ドイツにいると、丁寧で礼儀正しいサービスをなつかしく思う。
日本ではコンビニやスーパーに入ると必ず「いらっしゃいませ」と言ってくれるけど、ドイツ人の店員はあいさつをしないことが多いし、大体の人は愛想がなくてそっけない。
駅員の態度は最悪で、客に大きな声で話しかけていつも怒っているように見える。
日本の新幹線では、車掌が車両に入る時と出る時に頭を下げたのを見てビックリした。ドイツの駅員にそれを求めても無理。

それに人々のマナーもよくない。
ドイツではバスや電車で、乗客が電話しているからうるさい。
それに路上にゴミが落ちていることも多い。

 

・日本との違いは?

外国人が多いこと。
ミュンヘンやベルリンなどの都市部にはいろんな国の人がいるから、それぞれの国の本場の料理が食べられる。

ただ悪いこともある。
ポーランドやハンガリーなど東ヨーロッパから働きに来る人が多いけど、仕事がないと物乞いになることもある。
誰でも鉄道駅に入ることができるから、ホームレスがそこで物乞いなどをして生活している。
彼らが生活する権利も大事だけど、駅が汚れることで怒る人もいる。
日本では東京や名古屋、京都に行ったけど、駅の構内でそういう人は見なかった。

さらに仕事のない人を集めて犯罪組織が作られている。
窃盗や強盗で金を奪って本国に送る人がいるし、本国から新しい人間を連れてきて犯罪行為をさせる人間もいる。
国境がなくて人の移動が自由なのはEUの素晴らしいところだけど、窓を開けっぱなしにしているようなものだからいろいろな人が入ってくる。
外国人を受け入れるにはバランスが大事で、キャパ以上の人数が入ってくると犯罪が多くなって、国内では外国人排斥のムードも高くなる。
自分が住んでいるところは田舎だから、外国人はかなり少なくて治安もいい。
日本の治安がいい理由のひとつは、たくさんの外国人移民を受け入れないから。

このへんの事情は、海に囲まれた国と9か国に接している国とではぜんぜん違う。

 

 

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2 件のコメント

  • >宗教:カトリック(29.9%),プロテスタント(28.9%),・・・
    カソリックの本場とも言えるラテン系の地中海沿岸諸国(イタリア、フランス、スペイン等)に対抗して、ドイツはプロテスタントの本家と思っていました。なのでこの割合はちょっと意外です。

    >それにしても、スーパーでタコを見つけてからたこ焼き機を購入するという発想には驚いた。
    私が知る限り、上記のような地中海沿岸諸国のラテン系の人々はタコを食する割合が多いですが、アルプス以北のヨーロッパ及びアングロサクソン諸国では食べない人がほとんどだと思います(タコなんてぬるぬる触手を操る悪魔か火星人かという感覚)。なので、もしもタコ焼き大好きドイツ人がスーパーでタコを見つけたならば、慌ててタコ焼き機を新規購入するのも、まあ不思議ではないかな。

    ネバネバ系の食べ物って欧米では思い当たらないですね。しいて言えば、チーズフォンジュとかトーストの上に乗せてある「蕩けたチーズ」くらいか? でもあれ、冷えるとすぐに固まるし、ドイツ人は猫舌が多いから、チーズトースト(またはピザ)であっても結構冷ましてから食べる人が多いのです。
    ネバネバ系の食べ物がいくつもある国って、もしかして、世界中で日本だけかな?

  • ルターはドイツ生まれでプロテスタントのイメージが強いのですが、カトリックもけっこういますね。
    タコも若い人はまだ食べるでしょうけど、お年寄りは口にしないような気がします。
    ネバネバした食感がダメな外国人は多いです。こんなにたくさんある国は日本以外に知りません。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。